84.インフルエンザの対策と治療

-タミフルが効かないインフルエンザがあると知り心配です。今一度、漢方のインフルエンザ対策と治療について教えてください。(40歳・女性)
 インフルエンザはかかってからでなく、予防と初期対応をいかに家庭で行うかが大切。まず予防についてですが、一般に言われているように「マスク・うがい・手洗い」を徹底し、部屋は加湿し、そして、十分な栄養と睡眠をとるようにしましょう。さらに漢方では、「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」の名で販売されている「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」を普段から飲み、外から帰ったら「板藍(ばんらん)根」のお茶を飲むことをお薦めします。玉屏風散は体表での防衛力を高める働きを持つ漢方。板藍根は、2003年に中国をはじめアジア一帯でSARS(重症急性呼吸器症候群)が猛威を振った際に品薄となった薬草で、アブラナ科の植物の根です。
 気を付けていたのに、のどが痛くなって熱が上がり、インフルエンザが疑われる場合は「銀翹散(ぎんぎょうさん)」と板藍根のお茶を併用します。銀翹散には、漢方で抗菌抗ウイルス作用を意味する”清熱解毒(せいねつげどく)”の力を持つ成分が多く含まれ、できるだけ早く板藍根と併せて飲むことで、症状が軽く、回復が早くなります。病院で出された薬と併用できるので、漢方を飲んだらすぐに受診しましょう。
 ちなみにノロウイルスのように、ムカムカして胃腸に症状が出たときは、「かっ香正気散(かっこうしょうきさん)」と板藍根のお茶を併用すること。