7.皮膚と中国漢方

なぜ、アレルギー性の病気が増えているのでしょうか。はっきりとした答えはありませんが、生活環境の変化と大きく関連していることは確かです。
本来私たちの体は、外から入ってくるものに抵抗したり、排除するという免疫機能を持っています。ところが何らかの原因でそのバランスが崩れると、自分自身を攻撃したり、過剰に反応したりします。これをアレルギー反応と呼び、皮膚表面
で起きるものを「アトピー性皮膚炎」といいます。 中国漢方での治療は、外的な要因を取り去ることと同時に、ひずんだ体のバランスを整えることが近道だと考えます。
外的要因でいえば、食事の欧米化と冷蔵庫の普及によって増加している「脂」(あぶらもの)、「甘」(甘いもの)、「冷」(冷たいもの)、「生」(生もの)の食べ過ぎが、ひずんだ体質を作り出していると考え、これらを控えます。皮膚炎、鼻炎、ぜん息、などのアレルギーでお悩みの方は一度食生活を見直してください。特に小さなお子さんのいる家庭では、今覚えた嗜(し)好が、これから何十年も続くことになるのだということを認識してください。
また中国漢方では、子供のデリケートな皮膚は主に内臓の未発達からくると考えます。生まれながらの体質は内分泌、免疫などをつかさどる「腎」と関係し、後天的な発育を左右するのは、消化吸収をつかさどる「脾(ひ)」と関連すると考えます。この腎と脾を強くしたり、バランスを整えることで内的改善を行います。
このとき、腎を強くするために使用する漢方の代表格が「八仙丸(はっせんがん)」で、脾を強くするのが「補中益気丸(ほちゅうえっきがん)」です。