7.雑草スベリヒユがアトピーや咳に有効

道端の雑草と思っていたら、実は貴重な薬草だったということがよくあります。スベリヒユもその一例で、葉っぱが馬の歯に似ていることから"馬歯?(ばしけん)"という名がついていますが、茎が赤く、葉が緑、花が黄、根が白、実が黒いことから、中国では五行草(ごぎょうそう)とも呼ばれています。

その中国では、まま母に虐げられていた娘が、赤痢で食べ物もろくに与えられず死線をさまよっていたとき、このスベリヒユを食べたところ、赤痢がたちまち治ってしまったという伝説が残っていて、現代でも大切な食材として人々に親しまれています。

漢方では細菌やウイルスなどの伝染性疾患を"熱毒(ねつどく)"と呼んでいますが、スベリヒユはこの熱毒を解消する働きがあります。急性胃腸炎や慢性の潰瘍(かいよう)性大腸炎、そしてぼうこう炎、尿道炎、腎盂(う)腎炎などにその抗菌力が利用されます。

またアトピー性皮膚炎でジュクジュク(湿潤傾向)してかゆみの強い場合は、飲むだけでなく、せんじ液で洗ったり、スベリヒユの入浴剤を使うと良いでしょう。

その他、風邪の後なかなか抜けない咳(せき)にも、スベリヒユのお茶を試してみるといいでしょう。また、夏の間注意していた食中毒も、ちょっとした油断で起こしてしまうかもしれません。こんなときのお守りに、家庭の常備薬として覚えておいてください。