62.春の胃腸障害に「開気丸」
ー数週間前から便秘と下痢を繰り返し、食欲もあまりありません。こんな調子だと、新しい会社でも働き続ける自信がありません。(35歳・女性)
春は、引っ越しや入学・入社などの環境変化から不安や悩みを抱える人が増えますね。この時期は、ストレスと関係の深い臓器「肝」の負担が大きくなり、胃腸障害が現れやすくなります。
その対処法としては、まず朝は早く起き、散歩やスポーツで全身の筋肉を緩め、気分をリラックスさせること。そして食べ物は酸味があるものの取り過ぎに注意し、甘い物を適量取って胃腸の元気を養うようにします。当然、お酒は飲み過ぎないように。
中国漢方では、肝の働きを高めることでストレスへの抵抗力を強くし、胃腸の具合を整えます。このとき使うのが、香りの強い薬草が多く配合された「開気丸」。木香(もっこう)、枳殻(きこく)、厚朴(こうぼく)、陳皮(ちんぴ)などには、うっ滞した「気」をスムーズに流すことで胃腸の働きを整え、腸内のガスを取り除く作用があります。また、延胡索(えんごさく)には、優れた鎮痛作用が。
さらに、目が疲れやすくなったり、血圧が急に上昇した人には「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」、イライラが強い場合は「逍遥(しょうよう)丸」がお勧めです。