23.神経痛やリウマチの痛みを取る「独活(ウド)」
今年は暖冬といわれていますが、神経痛やリウマチに悩んでいる人にとってはつらい季節です。
漢方では、神経痛やリウマチなどの痛みの疾患を総称して「痺(ひ)症」といいます。
この痺とは「詰まって通じない」という意味があります。高齢になったり、何らかの原因で体が虚弱になると、その弱りに乗じて寒さや湿気などの外敵が体内に入り込み、気血の流れを阻害し、痛みやしびれが生じている状態のこと。
これらの寒さや湿気などによる邪気(じゃき)を除去して、詰まりを通じ、足腰や背中の痛み・関節痛・下肢のしびれなどを改善してくれるオリエンタルハーブの一つに「独活(どっかつ)」があります。
や山菜としておなじみのウドのことです。「ウドの大木」と言われ、役に立たないものの代名詞のように言われていますが、いえいえ薬用としてはなかなか有用で、根茎部は古くから漢方薬として用いられます。
この独活を主役とする鎮痛の中国漢方薬に「独歩丸(どっぽがん)」があります。リウマチを悪化させる風・寒さ・湿気などの悪天候から、体を守る働きがあります。「冷えると痛む」「雨の日は調子が悪い」という人に「いつまでも独(ひと)りで歩きたい」という望みをかなえてくれる強い味方です。
また日本ではあまりなじみがありませんが、中国ではリウマチに「食用アリのの漢方薬」をよく使います。アリはミネラル(亜鉛・カルシウムなど)やアミノ酸を豊富に含み、優れた抗炎症・鎮痛作用を持っています。