17.頑固なしもやけに[飲むカイロ]
これからの季節、手足が冷えて眠れないという人が増えてきます。ベッドの中で靴下が放せないという人もいます。ひどい場合には、しもやけなどの症状が出て、冬場はワンサイズ大きい靴しか履けないという、重度のしもやけで相談にくる人も少なくありません。
日本に来ている中医師(中国の漢方医師)は、口をそろえて、日本人の衣食を戒めます。食生活では、肉、魚、野菜、いずれも生が大好き。キュウリやトマトですら炒(いた)めて食べる中国の人から見ると、心配でならないそうです。
中国漢方では、食べ物を「温める作用を持つ」「冷やす作用を持つ」「どちらでもない」の3つに分け、冬はニラ、ニンニク、ショウガのような温性の野菜や肉類を食べることで厳しい寒さに対応し、夏はウリ類や緑豆のように寒の性質を持った食物で暑さに対応します。
中国漢方の冷え性・しもやけ対策は、血液循環を良くするほか、全身の陽気(体を温めるエネルギー)を高め、血液の量
を増やすことを主に考えます。 貧血気味の人の血液を増やし、血行を促進する漢方薬としては、当帰を主薬にした「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」(婦宝 試飲サンプル)がよく使われます。また、この当帰とショウガの入った「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」が日本ではよく使われています。
陽気不足が顕著な人には「参茸補血丸(さんじようほけつがん)」がよく効きます。腎の働きを補い、体力増強に効果
のある鹿茸(鹿の幼角)や話題の杜仲、血の不足を補う当帰や竜眼肉、気の不足を補う人参(にんじん)や黄耆(おうぎ)などが配合されています。
これら中国漢方は、気血を補い、全身の機能を高めることで体をしんから温めてくれる、まさに[飲むカイロ」と呼びたい薬です。
また、外用としては紫根(ムラサキの根)が入っている紫雲膏(しうんこう)が効果
的です。