89.体のドライクリーニングを

ー年を重ねるごとに、夏の暑さがこたえるようになりました。体がだるくて食欲が落ち、外出する元気もでません。(50歳・女性)
 40度を越す砂漠の国から来た人も耐えられないと話す、日本の夏。梅雨から初夏にかけてのジメジメ、盛夏のムシムシ・・・湿度の高さはもちろん、近年は冷房の排熱なども影響し、不快指数が増しているようです。
 梅雨に体調が悪くなることが多いのは、体内に「湿濁(しつだく)」がたまるから。湿濁とは、体内の水分が代謝されずに停滞し、汚く濁った湿気のこと。日本の梅雨や夏は外気の湿度が高く、汗がスッキリ出ないため、湿濁がたまりやすいのです。湿濁がたまると胃腸の働きが鈍くなり、栄養が吸収できず新陳代謝が低下。夏バテや熱中症などを引き起こします。この湿濁を取り除き、新陳代謝を活発にするのが「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」の商品名で知られる「藿(かっ)香正気散」。いわば”体のドライクリーニング”剤です。
 藿香正気散といえば、中国では家庭の常備薬としてポピュラーな薬。蒸し暑い季節になると薬屋の店頭に一斉に並びます。冷たいジュースやビールをがぶ飲みしている日本人にこそ必要な常備薬。
 夏風邪を引いたら「板藍(ばんらん)茶」と一緒に、食中毒になったら「五行草茶」と一緒に飲めるよう、常備してほしい漢方薬のひとつですね。