92.皮膚・粘膜の乾燥対策
-毎年、秋になるとのどや鼻が乾燥し、せきがしょっちゅう出ます。仕事に支障が出るほどせき込むこともあり、風邪でもないのにマスクが欠かせません。(47歳・女性) 蒸し暑い夏から一気に涼しい秋へ。木々が色づき、作物が収穫のときを迎える秋は、乾燥の季節でもあります。
漢方では「秋=燥=肺=鼻」という関係性を重視しています。漢方でいう「肺」とは、呼吸に関係する皮膚(皮膚呼吸)、鼻、のどまで含めた大きな意味。のどや鼻の粘膜が乾き、タバコやほこりの微粒子に敏感になってせき込む相談者のようなケースはもちろん、口内の乾き、腸の乾燥(コロコロ便)、目の乾き、肌の乾燥、女性では膣(ちつ)分泌液の不足・・・と、皮膚・粘膜のあるさまざまな身体器官に乾燥の症状が出ます。さらに、乾燥が続くと自然界で火事が起こりやすいように、体も、手足のほてり、のぼせ、微熱、口内炎など”虚熱”といわれる熱症状が表れます。
のどや鼻の乾燥には「潤肺糖漿(じゅんぱいとうしょう)」、口内の乾きには「八仙丸」、コロコロ便には「潤腸湯(じゅんちょうとう)」、目の乾きには「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」肌や膣の乾きには「沙棘(さーじ)油」、虚熱がひどいと「瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)」を使うとよいでしょう。
また、インフルエンザなどのウイルスも乾燥を好みます。予防・対策はしっかりと。