152.即効性のある漢方で体感を!

 -これまで病気をすれば西洋医学の薬を飲んでいましたが、最近では、漢方薬の方が体にやさしいのではないかと思うようになりました。漢方薬は長く飲まないと効かないのですか。(55歳・女性)
 漢方薬は薬草を一定のレシピで組み合わせたもので、普段食べる食材の延長線上にあります。根や葉、果実・種などの中から薬効の高いものが選ばれ、組み合わされて使われます。そのため、自然でやさしいイメージとともに、長く飲まないと効かない、慢性疾患の薬と思い込んでいる方も多いようです。しかし、漢方の歴史をひも解くと急性期の病気を対象としていたことが分かります。漢方治療の原典「傷寒論」には、急性熱性疾患(感染症)に対する対処法が記されています。
 ゾクゾクッと寒気がして葛根湯を飲んで、 数十分後にジワッと汗が出てきてスッキリとしたという経験はないでしょうか。ノドが痛く熱っぽいときは銀翹散(ぎんぎょうさん)、 ムカムカしてお腹にきた風邪には 
香(かっこう)正気散
を服用しますが、これらの漢方は1回の服用でも効果を表します。風邪以外でも、こむら返りを繰り返す人が芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)を飲んでおくと止まったり…。
 漢方の即効性を一度体感してみてください。