156.漢方で「血管力」を高めよう
―昨年暮れ、58歳の義理の兄が脳梗塞で救急搬送されましたが、今は普通の生活に戻れてほっとしています。再発予防のため病院の治療と併用できる漢方はありますか。(50代・女性)
寒さ厳しい今の時期は特に心配でしょう。突然死の原因となる脳や心臓の病気に関係しているのが血管です。血液サラサラも大切ですが、最近話題に上るのが「血管力」のアップです。
太い血管の循環を保つことは命にかかわるだけに現代医学が得意としますが、毛細血管の流れに対しては現代医学よりも漢方の方が得意です。
血管力アップの方法として注目したいのが、血管内皮細胞から分泌される一酸化窒素(NO)。NOの産生が血管力を高めることが分かってきたのです。血管マッサージやストレッチ、青魚の摂取などもNOに働きかけますが、漢方薬の中にも血管壁でNOを増やすものがあります。駆(お)血薬お血は滞った血のこと)といわれるもので、高血圧や頭痛、肩凝りの改善と共に微小循環障害の改善に役立つのが、丹参(たんじん)を主成分とする冠元顆粒(かんげんかりゅう)。肩凝り、頭痛などは、末梢循環不良の黄色信号だけに、太い血管を詰まらせる前に、日々「血管力」アップを心掛けましょう。