174.夏は常備を!旅行のお供の漢方
―戸外の暑さから逃げ出すように冷房の効いた自宅にこもっているとほっとしますが、そんな状態が続き、体調を崩しやすくなっています。夏の体に最適な漢方はありませんか。(52歳・女性)
日本の夏は湿度が高く、汗がスッキリ出ないため体内の水分が代謝されずに停滞し、濁った湿気である「湿濁(しつだく)」がたまりやすくなります。湿濁がたまると胃腸の働きが鈍り、栄養が吸収できずに新陳代謝が低下し、夏バテや下痢などを引き起こします。
この湿濁を取り除き、新陳代謝を高めるのが「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」の商品名で知られる「藿香正気散(かっこうしょうきさん)」です。その働きは〝体のドライクリーニング剤〟のようなものです。
中国の家庭では常備薬としてポピュラーな藿香正気散は、蒸し暑い季節になると薬局の店頭に一斉に並びます。冷たいジュースやビールをがぶ飲みする日本人にこそ必要
な常備薬なのです。 夏場、食欲が落ちる人はもちろん、逆に暑さに負けずしっかり働き、遊ぶぞ! という人にも強い見方。藿香正気散は、夏風邪には板藍茶と一緒に、食中毒にはスベリヒユのお茶(五行草茶)と一緒に飲めるよう常備し、旅行のお供にもしていただきたい漢方です。