262.咳がなかなか止まりません
-今は、人前で咳をすると嫌がられてしまいます。熱は下がったのですが、咳だけが残っています。どうしたらよいでしょうか。(40歳・男性)
新型コロナやインフルエンザの後に、咳が止まらないで来店される方が増えています。風邪や咳止め薬の供給不足が、初期治療を遅らせているのも原因かと思います。漢方もその影響から、出荷制限となっているものも多くなっているので、ご家庭で必要なものは常備しておくように心がけてください。
普通、風邪を引いたら最後まで咳が抜けないという症状は、呼吸器系がもともと弱い方や気管支炎の炎症が治りきっていない方に多くみられます。
こんなときに常備しておくと便利なのが、道端の雑草スベリヒユのお茶。茎が赤く、葉が緑、花が黄、根が白、実が黒いことから、中国では五行草(ごぎょうそう)とも呼ばれています。その昔、中国で母に虐げられていた娘が、赤痢(せきり)で死線をさまよっていたとき、スベリヒユを食べたらたちまち治ってしまったという伝説が残っているほど、現代でも大切な食材として親しまれています。
漢方では細菌やウイルスなどの伝染性疾患を”熱毒(ねつどく)”といいますが、スベリヒユはこの熱毒を解消する働きがあるので、咳はもちろん、急性胃腸炎や慢性の潰瘍(かいよう)性大腸炎、ぼうこう炎、尿道炎、腎盂(う)炎などにも効果が期待できます。 痰(たん)が出ない空咳の場合は、乾燥したのどを潤す漢方「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」を良く使うのですが、今回の新型コロナ・インフル後には、麦門冬湯に炎症を抑える竹葉・石膏が加わえた「竹葉石膏湯(ちくようせっこうとう)」がよく効いているようです。どちらもスベリヒユのお茶を併用するとよいでしょう。
人前でせき込みそうになったら、板藍根のエキスを練りこんだ板藍のど飴がとても役立つことがあります。