266.梅雨に準備したい漢方

-沖縄から梅雨入り便りが届くと、毎年の不調が憂鬱です。体がだるく、胃腸の調子も優れず、神経痛が出たりします。準備しておいたらよい漢方を教えてください。(40歳代・女性)

5月は真夏のように暑い日があったり、梅雨に入って冷えたり、この時季体調が優れないのは、湿気や冷えが原因と考えられます。
体内の水分が代謝されずに停滞し、汚く濁った湿気「湿濁(しつだく)」が体内にたまることで、胃腸の働きが鈍くなったりします。栄養も吸収できず新陳代謝が低下。暑さが来ると夏バテや熱中症などを引き起こしやすくなります。この湿濁を取り除き、新陳代謝を活発にするのが「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」の名で知られる「かっ香正気散」。体の中を”ドライクリーニング”してくれる漢方で、中国では夏の常備薬としてポピュラーです。
また梅雨の季節は、風(冷たい風)、寒(冷え)、湿(湿度)から神経痛や関節痛に悩む方も増えてきます。漢方ではこういった痛みを総じて「痺(ひ)症」といいます。痺とは気血の流れを阻害して痛みやしびれを生じ、”詰まって通じない”という意味で、この痺症には「独歩顆粒(どっぽかりゅう)」がお勧めです。16種類の生薬からなり、リウマチ・慢性関節炎・五十肩・腰痛・坐(ざ)骨神経痛などの痛みやしびれ・だるさに効果的です。
湿度コントロール、体温調整、冷たいものを取りすぎないようにして、梅雨を上手に乗り越えてください。