281.止まらない咳に!
-2週間以上咳が止まりません。咳き込むと連続して仕事にならないし、睡眠も十分とれず困っています。病院の薬は飲んでいますが、漢方薬は併用できますか。(40歳・男性)
風邪、新型コロナやインフルエンザの後に、咳が止まらないで来店される方が増えています。今は百日咳の感染者も増えていて、不安な方も多いかと思います。必ず受診して検査はしてもらってください。
普通、風邪を引いたら最後まで咳が抜けないという症状は、呼吸器系がもともと弱い方や気管支炎の炎症が治りきっていない方に多くみられます。今回は、普段咳はあまり出ないという方にも多いようです。
こんなときに常備しておくと便利なのが、道端の雑草スベリヒユ。茎が赤く、葉が緑、花が黄、根が白、実が黒いことから、五行草(ごぎょうそう)とも呼ばれています。その昔、中国で母に虐げられていた娘が、赤痢(せきり)で死線をさまよっていたとき、スベリヒユを食べたらたちまち治ってしまったという伝説が残っているほど、現代でも大切な食材として親しまれて、某テレビ番組では、美味しい雑草の1位となっていました。
漢方では細菌やウイルスなどの伝染性疾患を”熱毒(ねつどく)”といいますが、五行草はこの熱毒を解消する働きがあるので、咳はもちろん、急性胃腸炎やぼうこう炎、尿道炎、百日咳などにも効果が期待できます。
痰(たん)が出ない空咳の場合は、乾燥したのどを潤す漢方「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」を良く使うのですが、今回の咳には、麦門冬湯に炎症を抑える竹葉と石膏を加わえた「竹葉石膏湯(ちくようせっこうとう)」がよく効いているようです。痰が多い場合は竹茹温胆湯(ちくじょうんたんとう)、どちらも五行草を併用するとよいでしょう。
人前で咳込みそうになったら、抗ウイルス作用を持つ板藍根のエキスを練りこんだのど飴がとても役立つことがあります。