286.かぜ症状はないのに、微熱が続いています

-かぜ症状はないのに微熱が下がりません。検査しても何も異常なく、解熱剤や抗生物質は飲みたくありません。(60歳女性)

 現代、熱は体温計で測っていますが、体温計のない時代の漢方は、自覚症状で実熱(じつねつ)と虚熱(きょねつ)の2パターンで熱を考えていました。

クルマのエンジンのオーバーヒートに例えると、高速で長時間走ってエンジンの温度が上昇したオーパヒートが『実熱』、普通に走っているのに冷却水が減ってのオーバーヒートが『虚熱』となります。 実熱は冷やせばいいので、解熱剤や抗生物質で改善します。

 ご相談の微熱はこの虚熱かもしれません。つまり体に潤い(水分)が無くなってきた高齢の方やや大量の発汗があった病後の人などの微熱です。炎症がないので、解熱剤や抗生物質では効きにくく、潤いと体力を補ってあげる必要があります。

 こんな時は、体液を補う麦門冬(ばくもんとう)、消耗を防ぐ五味子(ごみし)、元気をつける人参を配合した「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」がお勧めです。弱った脈を呼び戻す力=生脈散(しょうみゃくさん)という中国名で、心臓の働きを強めるとともに充分な体液を補ってくれます。

毛沢東主席の危篤時に使われたことは漢方の世界では有名です。飲みやすい顆粒タイプですから1日2包をお茶代りに飲むと良いでしょう。

免疫力も高めてくれるので、感染症対策にもこの時期には最適の漢方とも言えます。

 さらに毛細血管の流れをよくする「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」との組み合わせがお勧めです。