岡山ミニコミ:
中国漢方でダイエットはできますか?
前号の膝の痛みでもそうですが、肥満は病気を引き起こします。中国漢方ではただ体重を減らすということでなく、根本的なその人の"体質"を考えて、「筋肉」「水」「脂肪」のバランスを整え、太りやすい体質を変えていこうと考えます。
例えば、いろいろなダイエットで失敗している人に多いのが、「気虚(エネルギーの不足)」という、基礎代謝の低いタイプです。あまり食べないのに太る、体重のわりに体脂肪が多い、ダイエットで生理が乱れたり、肌荒れの経験があるというような方です。この様な気虚のタイプの人は、食べなかったり、激しい運動をするダイエットは逆効果です。良質のたんぱく、栄養素を十分に取り、基礎代謝を上げて脂肪を燃やすようにすると、リバウンドの無い健康的なダイエットがおこなえます。
また、コレステロールや中性脂肪が高く、全体的にに太っていて、見た目より体重があるような「お血(おけつ、血の流れが悪い)」タイプの人は、「肥満は病気」と考え、バランスを整えておかないと、高血圧、心臓病、更年期障害と、次々と悩まされることになります。また冷えや肩こり、生理痛やシミなど、平素から気になることは多いはずです。このようなタイプの人は、低脂肪・良質のタンパク摂取を心がけ、下半身の運動を中心とした体操や歩くことをお勧めします。
このように中国漢方では、「気虚」「お血」それぞれに適した漢方薬、お茶、栄養バランスを選びます。ですから、まず自分の体質を知ることから、ダイエットを始めましょう。
岡山ミニコミ:
膝(ひざ)に水がたまりす・・・
足が悪いとつらいものですね。ちょっとそこまでと思っても、ついおっくうになります。このやっかいな膝の悩みをかかえる人は増える一方です。ここでは、年齢が高くなるにつれて膝が痛くなった"変形性膝関節症"についてお話しましょう。
立ち座りなど動作のとき、階段の昇り降りで痛みを感じ、長く歩けない、相談者のように関節に水がたまる、正座、和式トイレができない、膝の屈伸で音がするといったような症状は、老化とともに関節の軟骨がすり減ったり、肥って余分に関節に負担がかかっている場合に起こります。
中国漢方では、老化と骨はともに腎(じん)との関連が深いと考えています。八味丸(はちみがん)や独歩丸(どっぽがん)はこの腎を強くして、痛みを和らげ、進行を抑える漢方薬です。
また冷えて痛みが強くなる場合は桂枝加朮附子湯(けいしかじゅつぶとう)、ポッチャリした方で膝に水がたまる場合は、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)を併用すると、水分代謝を調整するとともに減量を手助けしてくれます。
変形性膝関節症の場合、膝の筋肉を強くする体操を取り入れるとともに、すりへっている軟骨を守ってあげなければなりません。エビやカニの殻に多く含まれているグルコサミンやとりがらのコンドロイチンが、この軟骨の栄養となるため、殻ごと食べる干しえびやとりがらスープを積極的に食事に取り入れることも、関節にとっては大切なケアといえます。また、体重においても、BMI値が25を越えることがないように管理することも非常に大切です。
BMI値=体重(kg)÷身長(m)の2乗
岡山ミニコミ:
最近、抜け毛が気になります。漢方で防げますか?
「髪は女の命」といいますが、最近、脱毛に悩む女性が増えてきました。普通、私たちの毛髪は6年周期で生え替わっていますが、これをコントロールしているのは男性ホルモン(女性にもあります)と毛母細胞の栄養状態。これに強く影響を与えるのがストレスだといわれています。1日60本程度の脱毛は正常の範囲内で心配はありませんが、これより大幅に多かったり、細く短い毛まで抜けるようなら問題です。中国医学では、髪は「腎の華」「血の余り」といいます。つまり急に脱毛したり、年齢に不相応に白髪が増えた場合は、「腎」の機能低下や血液不足、血液の循環不良などを疑います。また、ストレスが増えると「肝」に負担がかかり、その結果、お血(血液の滞り、汚れ)が生じ、髪の毛にゆきわたる栄養や酸素が不足して脱毛や白髪が増えると考えます。漢方では「腎」を強化するにはhttps://www.futabakanpo.co.jp/posts/、https://www.futabakanpo.co.jp/posts/(こぎくじおうがん)などを「肝」の働きを調整するには逍遥丸(しょうようがん)に肝・腎強化の何首烏(かしゅう)をそれぞれ用います。何首烏は薬膳(ぜん)にもよく用いられ、毛髪には欠かせない代表的な薬草です。さらに、冷えや生理血の量の少ない人は、血を作る作用のあるhttps://www.futabakanpo.co.jp/posts/(ふほうとうきこう)https://www.futabakanpo.co.jp/posts/を、頭痛、肩こりがあり生理血にレバー状の塊がある人は、血の流れをよくするhttps://www.futabakanpo.co.jp/posts/(かんげんかりゅう)などを併用するとよいでしょう。また、黒ゴマ、黒豆、くるみ、ドライフルーツ、緑黄色野菜、海草などの食品は髪に良いだけでなく、皮膚の老化防止にも役立ちます。
岡山ミニコミ:
17.頑固なしもやけに[飲むカイロ]
これからの季節、手足が冷えて眠れないという人が増えてきます。ベッドの中で靴下が放せないという人もいます。ひどい場合には、しもやけなどの症状が出て、冬場はワンサイズ大きい靴しか履けないという、重度のしもやけで相談にくる人も少なくありません。
日本に来ている中医師(中国の漢方医師)は、口をそろえて、日本人の衣食を戒めます。食生活では、肉、魚、野菜、いずれも生が大好き。キュウリやトマトですら炒(いた)めて食べる中国の人から見ると、心配でならないそうです。
中国漢方では、食べ物を「温める作用を持つ」「冷やす作用を持つ」「どちらでもない」の3つに分け、冬はニラ、ニンニク、ショウガのような温性の野菜や肉類を食べることで厳しい寒さに対応し、夏はウリ類や緑豆のように寒の性質を持った食物で暑さに対応します。
中国漢方の冷え性・しもやけ対策は、血液循環を良くするほか、全身の陽気(体を温めるエネルギー)を高め、血液の量
を増やすことを主に考えます。 貧血気味の人の血液を増やし、血行を促進する漢方薬としては、当帰を主薬にした「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」(婦宝 試飲サンプル)がよく使われます。また、この当帰とショウガの入った「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」が日本ではよく使われています。
陽気不足が顕著な人には「参茸補血丸(さんじようほけつがん)」がよく効きます。腎の働きを補い、体力増強に効果
のある鹿茸(鹿の幼角)や話題の杜仲、血の不足を補う当帰や竜眼肉、気の不足を補う人参(にんじん)や黄耆(おうぎ)などが配合されています。
これら中国漢方は、気血を補い、全身の機能を高めることで体をしんから温めてくれる、まさに[飲むカイロ」と呼びたい薬です。
また、外用としては紫根(ムラサキの根)が入っている紫雲膏(しうんこう)が効果
的です。
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16.受験生・お年寄りの初期対策に
眠くならない漢方の風邪薬
家庭漢方常備薬で[のどぎわ]で撃退 受験シーズンになってくると、風邪薬を購入する際にも、「眠くなると困るんです」といわれる方が増えてきます。こんなとき、ぜひ覚えておいていただきたいのが、漢方の風邪薬です。
でも、風邪をひいてしまってから薬局に向かっていたのでは、その間に風邪はどんどん体の中に入っていってしまい、結局、鼻水、せき、発熱など、ひととおりの症状を出さないと落ち着かないということになってしまいます。特に寝不足気味の受験生や、体力の衰えているお年寄りなどは風邪が長引いてしまいがちです。まずは、風邪の初期対策が重要なのです。
参考までに、一般に総合感冒薬といわれるものは、アレルギーを抑える抗ヒスタミン薬(これで眠くなる)、せき止め、解熱剤と、風邪の[症状]を抑えるものです。
[ゾクゾク]っとしたら、[のどがイガイガ]したら、周りに風邪ひきが多かったら、風邪は[のどぎわ]で止めておく必要があります。そのためには、手元にひき始めの漢方の風邪薬を、少なくとも次の3種類は常備しておきたいものです。
皆さんよくご存じの葛根湯(かっこんとう)は、ゾクゾク寒気がして、肩が凝ったり、頭痛がするような風邪に。体を温めて治します。のどが痛み、熱っぽい風邪には、炎症を抑え、熱を発散させる天津感冒片(てんしんかんぼうへん)を。勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)は、おう吐や下痢を伴う風邪に。水分の代謝をととのえます。
また中国では、インフルエンザの予防として、学校などでも板藍根(ばんらんこん)のエキス(日本では板藍茶として市販)をうがいに使っています。これも中国では一般 的に家庭に常備されているものです。
岡山ミニコミ:
15.冷えるとひどくなる腰、関節の痛み、しびれに
「独歩丸」で腎を強化
日本人の国際的[弱腰]は昔からなのでしょうか。腰痛は人類が立って歩き始めた時からの宿命とはいえ、成人の10人に7人が腰痛の体験者といわれるくらいですから、これは真剣に考えなければなりません。
特にこれから冬場にかけては冷えと湿気が原因となり、腰痛をはじめ、関節痛、下肢のしびれなどが悪化しやすくなります。中国では古来から「腰は腎の府」という言い方があり、腰と腎は密接に関係しているので、腎の衰え(腎虚)は腰痛となって表れやすくなると考えます。したがって腰痛の改善には、腎の強化が欠かせません。そこで注目したいのが、以前にも紹介したことのある「独歩丸」。唐独活(とうどっかつ)、当帰(とうき)、杜仲(とちゅう)など、16種類の植物性生薬でできた飲みやすい丸薬です。
腎の働きは、消炎、鎮痛と関係したホルモン分泌も促しています。「独歩丸」が腰や関節の痛み・しびれなどに有効なのは、この腎機能を高めることによるものです。
また腎の働きには、ホルモン分泌と同時にカルシウム代謝も含まれているので、「独歩丸」で腎を強化することは、骨折の予防にもなります。つまり、名前の通 り、いつまでも[独りで歩く]よう助けてくれるのです。介護保険が話題になっている今、寝たきりにならないためにも、[本腰]を入れて考えておきたいものです。
◆このコーナーのアドバイスは「ふたば漢方薬局」の薬剤師・緋田(ひだ)さんです。詳しい問い合わせはTEL0120(281)128(野田3-16-31)へ。
なお、同薬局では、来店した方で希望者には、相談のうえで「独歩丸」の3日分サンプルを提供しています(50人限定)。
岡山ミニコミ:
14.ぜんそくを根治する中国の知恵
秋から春先までの時期はアレルギー性ぜんそくの発作に悩む人からの相談が多くなってきます。症状を抑えるために、いろいろな薬を使われていると思いますが、根本から治そうと考えると、その人の体質に目を向けなければなりません。
中国漢方では、腎の働きの一つを、体全体を温めるボイラーのようなものと考えており、腎の働きが悪くなると、この[火]も弱くなり、エネルギー不足から体全体の機能が落ちてくると考えます。そして体質的に弱い部分にその症状がまず現れます。呼吸器系の弱い人は、寒さに対して肺の防衛力が低下し、ぜんそくなど呼吸器系の病気を誘発しやすくなります。
中国漢方では、肺を温め気管支拡張作用のある薬を使って症状を抑えると同時に、腎を補うことで体質を根本的に改善していきます。そこで体を温める作用を持った「双料参茸丸(そうりょうさんじょうがん)」が効果 を上げています。 双料参茸丸には、人参(ニンジン)や鹿茸(ろくじょう・鹿のツノ)など代表的な補腎薬のほかに、中国陸上選手の活力源として話題となった冬虫夏草が含まれています。
冬虫夏草は、昆虫の幼虫に寄生したキノコのことで、肺と腎を強める滋養強壮薬として、漢方では古くから使われてきました。現代医学的な研究でも、感染防御作用、気管支拡張、免疫力強化など幅広い作用が確認されています。
また、たんが多く、白く粘っこいような場合や、高齢で冷えやのぼせによる咳(せき)で呼吸が苦しいといった方は、陳皮(みかんの皮)、紫蘇子(しその実)など10種類の生薬が含まれていて、胃腸にやさしい「平喘顆粒(へいぜんかりゅう)」を併用することをお勧めします。部屋の出入りの際、温度が急激に変化したために咳込むような時に飲みます。
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13.若者の精子の数が減少 30年前に比べて12%減
日本男性の精子の数は、30年前と比べて、12%減少しているそうです。これは、慶応大学医学部の研究で6000人を調査して得られたデータで、精液1?リットル中の精子の数は、70年代は平均6500万個であったのに、現在は平均5700万個と、最近特に減少傾向が目立ってきているそうです。
減少した原因は、生活の変化、環境ホルモンの影響、食質の変化(亜鉛など微量
元素の不足)などが否定できないといわれています。 中国漢方では、精子の数や活動率の低下は、腎の精気の不足によるものと考えます。また、腎の精気が不足すると、精力減退や不妊だけでなく、疲れやすい、足腰がだるい、脱毛、白髪などの症状も併せてみられることがあります。
これらの不足を補う薬として[補腎薬]を使います。「海馬補腎丸」がその代表で、鹿茸(ろくじょう・シカの角)や海馬(かいま・タツノオトシゴ)などの動物性の漢方薬と、滋養強壮の薬草19種類で構成されています。男性、女性、どちらの性機能をも高める働きがあることが分かっています。
また、性機能を高める食品として、今、中国で注目を浴びているのが、食用蟻(あり)。自分の体重の400倍のものを持ち上げるといわれる蟻は、亜鉛などのミネラルを豊富に含み、免疫力を高める働きもあります。この食用蟻の粉末を飲みやすく錠剤にした「イーパオ」は、昨年から日本にも輸入されています。 腎を補うと同時に亜鉛不足を解消することが、今もっとも良策といえるのではないでしょうか。
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12.猛暑の中での仕事・スポーツの能力アップに「麦味参顆粒」
猛暑が続くと、熱射病で倒れたり、突然死する人が増えるようです。夏の暑さは多量
の汗(津液・しんえき)だけでなく、体力(気=エネルギー)をも消耗します。この状態を中国漢方では気陰両虚(きいんりょうきょ)といいます。
体液の消耗からくるいくら飲んでも治まらないのどの乾き、何ともいいようがない手足のほてり、そして水分の取り過ぎからくる食欲不振と体のだるさ…。これがただの夏バテですめばいいのですが、気を消耗すると心臓の機能が弱まり、さらに発汗により血液が濃くなり、粘りを持つようになります。
血液の流れを川の水に例えると、赤血球、白血球、血小板は舟のようなもの。川の水が少なければ舟が浅瀬に乗り上げて動けなくなるように、血栓ができやすくなり、狭心症、心筋こうそくへの注意が必要となります。
中国漢方の「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」は、人参(にんじん)、麦門冬(ばくもんどう)、五味子(ごみし)という3種で構成された薬。人参には汗とともに失われた気を補い、体力や心臓機能を高める作用があり、麦門冬、五味子には津液(体内で有用な水分)を作り出す作用があります。
炎天下のゴルフ場での突然死という話をよく聞きますが、こうした事故も、家を出る前に一包の麦味参顆粒を飲めば予防できるでしょう。また、ゴルフ中や野球、サッカーの練習中など、スポーツ飲料に数包溶かして飲んでいると、持久力や成績がアップしたという面
白い報告もあります。 日ごろから循環器系に心配があるという方には、以前から何度か紹介してきた、微小循環改善を手伝う「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」と共に使います。この麦味参顆粒、冠元顆粒は中国漢方でも最も強力な組み合わせといえるでしょう。
岡山ミニコミ:
11.関節痛や神経痛には「独歩丸」
梅雨のこの時期には、風(冷たい風)、寒(冷え)、湿(湿度)から「痛くて歩けないし座れない」「外に出られないので気がめいる」などと、関節痛や神経痛に悩む方が増えます。
痛みを我慢して根本から治すという努力をしなかったために、シップや痛み止めに頼らなくてはいられないという方も結構います。また、痛み止めの使い過ぎで胃を壊し、食べる楽しみまでなくなったという方もいます。痛みを感じずに元気に好きなことを楽しみたいという方は、早めに対処しておきましょう。
[独りで歩ける]という名の「独歩丸」は、痛みやしびれに効果 的な中国漢方。16種類の生薬からなる飲みやすい丸薬で、腰・ひざ・背・肩の漢方薬として有名です。
リウマチや慢性関節炎、五十肩、腰痛、座骨神経痛などの痛み、しびれに使用され、特に慢性のもの、老化や使い痛み、疲れたときや冷えたときに出てくる痛みやだるさに奏効します。
「独歩丸」は、体質や症状によって、他の漢方薬と併用した方がより効果 的な場合があります。例えば、ひざに水がたまるのを繰り返しているときは「防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)」、リウマチ反応が陽性のときは「イーパオ(食用蟻の漢方薬)」、刺すような強い痛みのときは「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」、疲れるとひどくなるときには「海馬補腎丸(かいまほじんがん)」という具合に組み合わせます。これらの漢方薬は痛みが取れてからも続けることで、再発を防ぎます。
この時期、クーラー、冷飲食を避け、鎮痛、血行促進、体力強化の作用をバランス良く併せ持つ「独歩丸」で快適な生活を楽しんでください。 ◆このコーナーのアドバイスは「ふたば漢方薬局」の薬剤師・緋田(ひだ)さんです。詳しい問い合わせはTEL0120(281)128(野田3-16-31)へ。