岡山ミニコミ: 最近、おしっこがもれることがあります・・・

せきやくしゃみの瞬間にオシッコが漏れる。カラオケで大きな声を出したとき下着がぬれる。これらの"尿もれ"は、すべて「腹圧性尿失禁」の症状です。40歳以上の女性では2人に1人が経験しているというから深刻です。女性に尿失禁が多いのは、尿道が男性より短いためと、オシッコにかかわる筋肉が、ゆるみやすくできていることも原因になっています。この筋肉は、とくに肥満により、また出産や年をとるにしたがって、弱くなる傾向があります。 これに加えて、女性特有の冷え性や貧血、あるいは便秘なども原因としてあげられます。失禁という言葉がきついため、この症状を経験するとふさぎ込んで隠してしまう人が少なくありませが、"尿もれ"は結構みんな悩んでいる症状なのです。また男性にとっては、前立腺肥大にともなう排尿障害が悩みの種です。

中国漢方では、これらの機能低下によるこれらオシッコのトラブルは、「腎虚」のひとつの症状と考えます。ホルモン分泌や泌尿器、生殖器機能をつかさどる腎の働きが低下したことによるものと考え、「海馬補腎丸(かいまほじんがん)」や「八味地黄丸(はちみじおうがん)」などの補腎薬でその機能を回復させていきます

最近では薬草も注目を浴びています。尿失禁にヨーロッパ起源のパンプキンシード(ヘポカボチャの種)、排尿障害にノコギリヤシ、そしてぼうこう炎にはクランベリーやドクダミなど。

恥ずかしがらずに早めに検診を受けるとともに、これら自然の力を上手に利用することをお勧めします。

岡山ミニコミ: 暑い日も冷たいものを食べないようにするのですか?

ご質問の方が、どの様な体質であるかが分かりませんので、一般的なお答えをさせていただきます。中国漢方では夏の熱さを「暑邪」といいます。暑邪は発汗過多により体液を消耗します。このとき、体液だけでなく、気力、つまりエネルギーも消耗してしまいます。だから疲労感を感じるようになるのです。こんな時は余分な熱はさまし、十分に水分と栄養(気)を補給しなければなりません。ただ、この時に忘れてはならないことは、余分な熱をさますだけで充分ということです。外は38度でも、部屋で1日クーラーにあたっていませんでしたか?

一方、冷たいものを余分に取り過ぎると、胃腸の働きを低下させ、今度は水分の代謝障害から"湿邪"という余分な水をかかえてしまいます。この"湿邪"は、重い、粘いという性質を持っているので、体がむくむ、重だるい、頭が重いなどの症状が出るとともに、食欲が落ち、むかついたり、下痢しやすくなります。

夏バテというのは、暑さだけが原因でなく、冷たいものの取り過ぎや、クーラーによる冷えすなわち
「暑中の寒」が原因なのです。

前述の体液と気力の消耗、すなわちからだの夏バテには、先月も紹介しました麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)が効果的です。熱中症の予防にもなります。冷たいものの取り過ぎによる、胃腸の夏バテには、勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)が、余分な湿邪を取り除き、シャキッとしてくれます。この様な人は、日ごろから油っこいもの、甘いものを控えめにし、適度の運動で汗をかくように心がけてください。

岡山ミニコミ: 水を飲むという健康法は良いのでしょうか?

  血液は、血しょうという栄養分や電解質を含んだ水の中を赤血球、白血球、血小板が流れているものです。血管という堤防の中の血しょうという川の流れに、血球というゴムボートが浮かんで流れていると想像すれば、分かりやすいと思います。その血しょうの90%は水分です。

  大量に汗をかいたりして、脱水状態になると、この川の水量も少なくり、血球というゴムボートが浅瀬に乗り上げるようになります。これが脳こうそくや心筋こうそくです。炎天下のゴルフ場での突然死などの大きな原因となっています。

  このように極端な脱水症状でなくても、高齢になると自然に体全体の水分が減少してきます。そのためにシワが寄ったり、皮膚が乾燥したり、便が固くなったりと、全体に潤いがなくなってきます。ひどくなると、ほてりや微熱も出てきます。

  この潤い不足は、水をたくさん飲むことで防げるかというと、脱水症状の予防にはなりますが、水量の減った川の水を豊かにできるものではありません。"水飲み健康法"で過度に水分を取り過ぎると、食欲を落としたり、夜中にトイレに起きる回数が増えて寝不足になったりするので、ほどほどにしなければなりません。

  こんな時に体に潤いとエネルギーを補ってくれる中国漢方が「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」です。人参(にんじん)が弱った気、体力、心臓機能を高め、麦門冬、五味子が体内で有用な水分を作り出します。先月紹介した「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」と相性がよく、"未病先防”の最強のペアといえます。

岡山ミニコミ: 働きすぎの主人、脳こうそくが心配です

  中国には古くから"未病先防(みびょうせんぼう)"という考えがあります。未病とは、西洋医学的な検査では異常はないが、中医学(漢方医学)的にはバランスが崩れている"半健康状態"のこと。五臓六腑(ぷ)のバランスの変調が体の表面に何らかの兆候として現れている、いわゆる"病気の芽"を、何千年という中国漢方の経験から見つけ、いち早く予防しようという考えです。

脳梗塞も生活習慣病ひとつ。そのカギを握っているのは、血液や血管の健康状態です。赤ん坊の血液はとてもきれいですが、いつのまにか血液はネバネバと粘着性を増し、流れにくくなっていきます。これをお血(おけつ)といい、お血があると、肩こり、頭痛、記憶力の低下、手足のしびれや皮膚のカサつきなど様々な症状が出てきます。これらのサインを見逃さないことが大切です。

では、血液をサラサラにするにはどうすればいいのでしょうか。川の流れと同じで、まず質、量を整え、適度な勢いを与えること。食べすぎていませんか?運動していますか?血液を汚すのは"余分な栄養分"と思って下さい。

漢方薬では冠元顆粒(かんげんかりゅう)を使います。先日開かれた『国際統合未来医学会』の中国側の発表でも、血栓(せん)予防・溶解作用の報告がありました。微小循環改善(冷え・しびれ)、降圧作用や鎮痛作用(頭痛・肩こり)、血管性痴呆の予防など循環改善に効果を示してくれます。今、服用中の新薬とも併用でき、血液の流れをきれいにしてくれます。

※漢方の"血のめぐり"を解説した小冊子を読者50人にプレゼント

岡山ミニコミ: 前回のダイエットをもっと詳しく・・・

 これまで、ダイエットというと、「○○は食べてはいけない」「○○はしてはいけない」と「いけない」づくしでした。これでは逆にストレスがたまり、ダイエット期間を終えてからリバウンドすることが目に見えています。

前回の話を整理すると、中国漢方では、やせるためには「なぜ太ったのか」という原因を明らかにすることが大切だということでしたそのためにはまず自分の体質を知ること。

食べないのに太る「気虚」タイプ、生理痛や肩こりが多い「お血」タイプについては前回証明しましたので、このほかのタイプを詳しく紹介しましょう。

まず、若い女性に多い「気滞」タイプは、無理な食事制限をすることが余計なストレスとなり、長続きせず、さらなるリバウンドを引き起こして悩んでいるような場合です。こんな方には、無理をせず、体脂肪を落とす方法として、漢方薬とお茶を組み合わせた方法をお勧めします。例えば、「逍遥丸(しょうようがん)」という気の流れをよくする漢方と中国では家畜が食べると脂肪分が落ちて痩せるので食べさせないという痩羊草(そうようそう)を中心とした「三爽茶(さんそうちゃ)」というお茶を使います。

また、中年らに多い「湿熱」タイプは、お酒や甘いもの、油っこいものが好きで、食欲が抑えられず、全体的に太っている人です。ダイエットは生活習慣病の予防にも大切。「温胆湯(うんたんとう)」という漢方薬に、消化を助ける「三仙茶」や「三爽茶」を併せます。唐辛子などの香辛料は余計に食欲を増すので、このタイプに唐辛子ダイエットは厳禁です。

岡山ミニコミ: 中国漢方でダイエットはできますか?

 前号の膝の痛みでもそうですが、肥満は病気を引き起こします。中国漢方ではただ体重を減らすということでなく、根本的なその人の"体質"を考えて、「筋肉」「水」「脂肪」のバランスを整え、太りやすい体質を変えていこうと考えます。
例えば、いろいろなダイエットで失敗している人に多いのが、「気虚(エネルギーの不足)」という、基礎代謝の低いタイプです。あまり食べないのに太る、体重のわりに体脂肪が多い、ダイエットで生理が乱れたり、肌荒れの経験があるというような方です。この様な気虚のタイプの人は、食べなかったり、激しい運動をするダイエットは逆効果です。良質のたんぱく、栄養素を十分に取り、基礎代謝を上げて脂肪を燃やすようにすると、リバウンドの無い健康的なダイエットがおこなえます。
また、コレステロールや中性脂肪が高く、全体的にに太っていて、見た目より体重があるような「お血(おけつ、血の流れが悪い)」タイプの人は、「肥満は病気」と考え、バランスを整えておかないと、高血圧、心臓病、更年期障害と、次々と悩まされることになります。また冷えや肩こり、生理痛やシミなど、平素から気になることは多いはずです。このようなタイプの人は、低脂肪・良質のタンパク摂取を心がけ、下半身の運動を中心とした体操や歩くことをお勧めします。
このように中国漢方では、「気虚」「お血」それぞれに適した漢方薬、お茶、栄養バランスを選びます。ですから、まず自分の体質を知ることから、ダイエットを始めましょう。

岡山ミニコミ: 膝(ひざ)に水がたまりす・・・

足が悪いとつらいものですね。ちょっとそこまでと思っても、ついおっくうになります。このやっかいな膝の悩みをかかえる人は増える一方です。ここでは、年齢が高くなるにつれて膝が痛くなった"変形性膝関節症"についてお話しましょう。

立ち座りなど動作のとき、階段の昇り降りで痛みを感じ、長く歩けない、相談者のように関節に水がたまる、正座、和式トイレができない、膝の屈伸で音がするといったような症状は、老化とともに関節の軟骨がすり減ったり、肥って余分に関節に負担がかかっている場合に起こります。

中国漢方では、老化と骨はともに腎(じん)との関連が深いと考えています。八味丸(はちみがん)や独歩丸(どっぽがん)はこの腎を強くして、痛みを和らげ、進行を抑える漢方薬です。

また冷えて痛みが強くなる場合は桂枝加朮附子湯(けいしかじゅつぶとう)、ポッチャリした方で膝に水がたまる場合は、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)を併用すると、水分代謝を調整するとともに減量を手助けしてくれます。

変形性膝関節症の場合、膝の筋肉を強くする体操を取り入れるとともに、すりへっている軟骨を守ってあげなければなりません。エビやカニの殻に多く含まれているグルコサミンやとりがらのコンドロイチンが、この軟骨の栄養となるため、殻ごと食べる干しえびやとりがらスープを積極的に食事に取り入れることも、関節にとっては大切なケアといえます。また、体重においても、BMI値が25を越えることがないように管理することも非常に大切です。

BMI値=体重(kg)÷身長(m)の2乗

岡山ミニコミ: 最近、抜け毛が気になります。漢方で防げますか?

「髪は女の命」といいますが、最近、脱毛に悩む女性が増えてきました。普通、私たちの毛髪は6年周期で生え替わっていますが、これをコントロールしているのは男性ホルモン(女性にもあります)と毛母細胞の栄養状態。これに強く影響を与えるのがストレスだといわれています。1日60本程度の脱毛は正常の範囲内で心配はありませんが、これより大幅に多かったり、細く短い毛まで抜けるようなら問題です。中国医学では、髪は「腎の華」「血の余り」といいます。つまり急に脱毛したり、年齢に不相応に白髪が増えた場合は、「腎」の機能低下や血液不足、血液の循環不良などを疑います。また、ストレスが増えると「肝」に負担がかかり、その結果、お血(血液の滞り、汚れ)が生じ、髪の毛にゆきわたる栄養や酸素が不足して脱毛や白髪が増えると考えます。漢方では「腎」を強化するにはhttps://www.futabakanpo.co.jp/posts/、https://www.futabakanpo.co.jp/posts/(こぎくじおうがん)などを「肝」の働きを調整するには逍遥丸(しょうようがん)に肝・腎強化の何首烏(かしゅう)をそれぞれ用います。何首烏は薬膳(ぜん)にもよく用いられ、毛髪には欠かせない代表的な薬草です。さらに、冷えや生理血の量の少ない人は、血を作る作用のあるhttps://www.futabakanpo.co.jp/posts/(ふほうとうきこう)https://www.futabakanpo.co.jp/posts/を、頭痛、肩こりがあり生理血にレバー状の塊がある人は、血の流れをよくするhttps://www.futabakanpo.co.jp/posts/(かんげんかりゅう)などを併用するとよいでしょう。また、黒ゴマ、黒豆、くるみ、ドライフルーツ、緑黄色野菜、海草などの食品は髪に良いだけでなく、皮膚の老化防止にも役立ちます。

岡山ミニコミ: 17.頑固なしもやけに[飲むカイロ]

これからの季節、手足が冷えて眠れないという人が増えてきます。ベッドの中で靴下が放せないという人もいます。ひどい場合には、しもやけなどの症状が出て、冬場はワンサイズ大きい靴しか履けないという、重度のしもやけで相談にくる人も少なくありません。
日本に来ている中医師(中国の漢方医師)は、口をそろえて、日本人の衣食を戒めます。食生活では、肉、魚、野菜、いずれも生が大好き。キュウリやトマトですら炒(いた)めて食べる中国の人から見ると、心配でならないそうです。
中国漢方では、食べ物を「温める作用を持つ」「冷やす作用を持つ」「どちらでもない」の3つに分け、冬はニラ、ニンニク、ショウガのような温性の野菜や肉類を食べることで厳しい寒さに対応し、夏はウリ類や緑豆のように寒の性質を持った食物で暑さに対応します。
中国漢方の冷え性・しもやけ対策は、血液循環を良くするほか、全身の陽気(体を温めるエネルギー)を高め、血液の量
を増やすことを主に考えます。 貧血気味の人の血液を増やし、血行を促進する漢方薬としては、当帰を主薬にした「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」(婦宝 試飲サンプル)がよく使われます。また、この当帰とショウガの入った「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」が日本ではよく使われています。
陽気不足が顕著な人には「参茸補血丸(さんじようほけつがん)」がよく効きます。腎の働きを補い、体力増強に効果
のある鹿茸(鹿の幼角)や話題の杜仲、血の不足を補う当帰や竜眼肉、気の不足を補う人参(にんじん)や黄耆(おうぎ)などが配合されています。
これら中国漢方は、気血を補い、全身の機能を高めることで体をしんから温めてくれる、まさに[飲むカイロ」と呼びたい薬です。
また、外用としては紫根(ムラサキの根)が入っている紫雲膏(しうんこう)が効果
的です。

岡山ミニコミ: 16.受験生・お年寄りの初期対策に

眠くならない漢方の風邪薬


家庭漢方常備薬で[のどぎわ]で撃退 受験シーズンになってくると、風邪薬を購入する際にも、「眠くなると困るんです」といわれる方が増えてきます。こんなとき、ぜひ覚えておいていただきたいのが、漢方の風邪薬です。
でも、風邪をひいてしまってから薬局に向かっていたのでは、その間に風邪はどんどん体の中に入っていってしまい、結局、鼻水、せき、発熱など、ひととおりの症状を出さないと落ち着かないということになってしまいます。特に寝不足気味の受験生や、体力の衰えているお年寄りなどは風邪が長引いてしまいがちです。まずは、風邪の初期対策が重要なのです。
参考までに、一般に総合感冒薬といわれるものは、アレルギーを抑える抗ヒスタミン薬(これで眠くなる)、せき止め、解熱剤と、風邪の[症状]を抑えるものです。
[ゾクゾク]っとしたら、[のどがイガイガ]したら、周りに風邪ひきが多かったら、風邪は[のどぎわ]で止めておく必要があります。そのためには、手元にひき始めの漢方の風邪薬を、少なくとも次の3種類は常備しておきたいものです。
皆さんよくご存じの葛根湯(かっこんとう)は、ゾクゾク寒気がして、肩が凝ったり、頭痛がするような風邪に。体を温めて治します。のどが痛み、熱っぽい風邪には、炎症を抑え、熱を発散させる天津感冒片(てんしんかんぼうへん)を。勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)は、おう吐や下痢を伴う風邪に。水分の代謝をととのえます。
また中国では、インフルエンザの予防として、学校などでも板藍根(ばんらんこん)のエキス(日本では板藍茶として市販)をうがいに使っています。これも中国では一般 的に家庭に常備されているものです。