岡山ミニコミ:
198.ランニング中のこむら返り対策
―今年は猛暑で控えていたのですが、秋のマラソンに向かって練習を始めたのですが、ジョギング中やその後のこむら返りが心配です。
よい漢方があると聞いたのですが。(40歳・女性)
運動した後などに突然こむら返りを起こした経験を持つ人は少なからずいるようです。原因の一つは、発汗による体液バランスの崩れだともいわれています。「ジョギング中のこむら返りはとても辛かった」という話も聞きます。
こむら返りにとても有効な漢方が、病院でもよく処方される「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」。夜間にこむら返りを起こす人は寝る前、ジョギング前と途中につりそうになっても用いますが、起こってからでもすぐに飲むと楽になるのが早いとも。
芍薬甘草湯は、いつでもどこでも水無しで飲めるゼリー状のものが発売されています。いつ起こるか分からないという人には、このゼリータイプが重宝しますよ。
併せて備えたいのが、まだまだ熱中症対策。アスリートや登山者、屋外で長時間労働する人にうってつけの「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」は、体力を補い、体液のバランスの崩れを防ぐためにお勧めです。ポケットに芍薬甘草湯ゼリーを携帯し、麦味参顆粒で熱中症・疲労対策をしてはいかがでしょう。
岡山ミニコミ:
197.危険な暑さ!熱中症対策は漢方で!
―今年は危険な暑さ!。外回りの多い営業織の夫、部活にがんばる子どもたちの熱中症が心配です。(40歳・女性)
屋外で長時間仕事をする人だけでなく、高齢者や糖尿病など持病のある人は、室内にいても熱中症の危険があるだけに注意が必要です。今年の暑さには特に注意が必要です。炎天下での仕事だけでなく、庭仕事やゴルフのお父さん、野球、サッカー練習中の子どもたちが突然倒れたという話を聞きますが、外出前に「麦味参(ばくみさん)顆粒」を1包飲んでおくことで熱中症対策になります。スポーツドリンクに数包溶かして持ち歩いてもOK!ツイッターでも話題になっている飲みやすい漢方です。働き盛りの人は、微小循環改善作用のある「冠元(かんげん)顆粒」も併せて使います。熱中症に似た夏血栓は命に直結しています。
麦味参顆粒は、人参(にんじん)、麦門冬(ばくもんどう)、五味子(ごみし)の3種で構成された薬。人参には汗とともに失われた体力(気=エネルギー)を補い、心臓機能を高める作用があり、麦門冬、五味子には津液(しんえき)という体内で有用な水分を作り出す作用があります。麦味参顆粒と冠元顆粒は中国漢方でも最も強力な組み合わせといえるでしょう。
この機会に、普段の生活に漢方を取り入れて家族みんな、今夏も元気に乗り切ってください。
岡山ミニコミ:
196.乳酸菌で腸内環境を改善!
Q最近、乳酸菌で腸内環境を改善することで免疫力がアップすると聞いたことありますが、漢方薬と併用して大丈夫でしょうか。(40歳代女性)
A乳酸菌とは乳酸を多量につくる菌の総称です。私たち漢方薬局でもこの乳酸菌の摂取をお勧めすることがあります。漢方は人の体がもつ本来の力を蘇らせたり、整えて治療していく医学です。日本人はもと、味噌汁・納豆・漬物といった発酵食品や野菜をしっかり摂るような食生活でしたが、欧米化した脂もの(乳脂肪)や甘ものが増えているため、治療に際して常に食の改善を訴えてきました。しかし、習慣となっているものをすぐに変えるということは難しく、漢方の効果を少量・短期間で発揮するために、乳酸菌摂取による腸内菌質改善をお勧めするのです。
その中でも最近”スーパー乳酸菌”として注目されているL.ロイテリ菌は母乳由来で、本来母から与えられる自然の力(漢方でいう、先天の気)です。そして生きて口内(感染の第一防衛線)と腸内に定着して菌質を改善します。さらに、●多くの善玉菌と共存してまとめる●悪玉菌の発育を抑える など働きもあり、特に風邪・インフルエンザ対策では板藍根(ばんらんこん)のお茶、花粉症ではアレルギー対策の漢方と併用すると、効果が高まります。ちなみにL.ロイテリ菌は、世界63ヶ国以上の医療現場で「菌質改善乳酸菌」として採用されています。
岡山ミニコミ:
195.シミやシワの原因は「ゴースト血管」化!
最近テレビで、シミやシワも毛細血管のゴースト化が原因というのを知りました。とても気になっています。毛細血管の流れを良くする漢方があれば教えてください。(50歳・女性)
このところのテレビや雑誌などでは「肌の状態は皮膚でなく毛細血管に左右される」とか「毛細血管のゴースト化」などと頻繁に取り上げています。
命を左右する太い血管の循環を保つことは現代医学が得意なのに対し、毛細血管の流れに関しては漢方の方が得意といえます。地球2週半もの長さの血管が全身の細胞に酸素と栄養を運び、老廃物を持ち帰っています。
そして、肌の中にはコラーゲンを生成する繊維芽細胞があり、この細胞に栄養がたどり着かないとコラーゲン生成能力が衰え、その結果、肌は弾力を失い、劣化してシミやシワにつながります。
漢方薬には、活血薬というものがあります。肩凝り、頭痛などの改善と共に微小循環障害の改善に役立つ丹参(たんじん)を主成分とする「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」
がその一つ。外からのスキンケアだけでなく、毛細血管を修復して健康長寿に若さと美しさをプラスしましょう。
岡山ミニコミ:
194.多汗が気になる方は
-人よりも汗かきで、職場でも気になり恥ずかしいです。何か良い漢方はありますか。(男性30才代)
急に気温が上がる日が出てくると、多汗症での相談が増えます。暑いときに汗を出して体温を下げるのは、正常な機能ですが、それほど暑くないのに汗がという方は、以下のチェックを・・
□基本的に運動は嫌い。駅の階段もいつもエスカレーターを使っている。□仕事はデスクワークが中心。一年中、空調が完備された環境にいることが多い。□もともと汗をあまりかかない体質みたい。□夏の入浴はシャワーのみ。バスタブにはほとんどつからない。
□最近ストレスがたまっているみたい。□緊張してドッと汗をかくことがたびたびある。□こまめにケアしても汗のにおいが気になる。□ときおり、暴飲暴食に走ってしまうことがある。□便秘がち、または下痢がちになることがある。□お酒が大好き。ちょっと飲みすぎかな? と思っている。
3~5点 サラドロ汗
普段の汗はサラサラですが、心身の健康状態が悪化すると、ドロドロ汗がでることもあります。
体質に合わせた漢方多汗対策を・・・
6~10点
ドロドロ汗
汗に余計な分泌物が混じっている可能性が高く、においが発生しやすい状態にあります。漢方多汗対策とともに消臭対策も・・・
漢方多汗対策は汗腺の開け閉めの機能(衛気)を高める衛益顆粒をベースに、タイプ別に組み合わせます
●衛益顆粒(処方名:玉屏風散) 益気固表・止汗
①ぽっちゃり色白水太りタイプで溢れるように汗が全身に出てくる方
防已黄耆湯 補気健脾 利湿・止汗
②精神的に不安定で、緊張や精神的なきっかけで局所的な発汗がはじまる少し体力がないタイプ
柴胡桂枝乾姜湯 疏肝解鬱・生津止汗
③精神的に不安定で、緊張や精神的なきっかけで局所的な発汗がはじまるがっちりタイプ 柴胡加竜骨牡蠣湯 清熱安神
④ねあせが出たり、炎天下や火の近くの仕事で大量に発汗する方
水分補給はしっかりしておきましょう
麦味参顆粒(生脈散) 益気止汗
あわてず、ジックリ取り組みましょう。
岡山ミニコミ:
193.春は自律神経の整えを
4月からひとりでの生活が始まります。今から心配で食欲も落ちています。
春は、引っ越しや入学、入社など環境の変化に心と体が追い付かず、ただでさえストレスがたまって体調を崩す人が増える季節。
この時季になると、ストレスと関係の深い臓器「肝」の負担が大きくなり、自律神経の乱れや胃腸障害が現れやすくなります。対処法は、まず朝は早く起き、散歩やスポーツで全身の筋肉を緩め、気分をリラックスさせること。食べ物は酸味があるものの取り過ぎに注意し、甘い物を適量取って胃腸の元気を養うようにしましょう。
また、香りの強い薬草を多く含み、アロマを凝縮したような漢方「開気丸」もよく用います。木香(もっこう)、枳穀(きこく)、厚朴(こうぼく)、陳皮などには、うっ滞した「気」をスムーズに流すことで胃腸の働きを整え、腸内のガスを取り除く作用が。また、延胡索(えんごさく)には、優れた鎮痛作用があります。
さらに、目が疲れやすくなったり、血圧が急に上昇したりした人には「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」、イライラや不安から生理が乱れるようなときは「逍遥(しょうよう)丸」がお勧めです。
岡山ミニコミ:
192.花粉症対策、キーワードは免疫力!
―これから3月にかけては、花粉の飛散情報がニュースで聞かれます。わが家は親子で花粉症に悩まされています。漢方が苦手な娘でも取り組める予防・対処法はありませんか。(40歳・女性)
花粉をはじめ、ウイルスや細菌などは、体に襲いかかる外敵。これを防ぐために私たちの体には皮膚や粘膜にバリアーが張りめぐらされています。
バリアーの弱い人は、風邪をひきやすく、こじらせやすく、温度変化に弱いため季節の変わり目に体調を崩しがちになります。このバリアー機能を高め、免疫力を調整する代表的な植物が黄耆(おうぎ)です。
黄耆には免疫力を高めるだけでなく、過剰な反応は抑えて正常に戻す働きがあるので花粉症の体質改善にも役立ちます。
黄耆が主成分でバリアー機能を高める働きがある「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」がお勧め。
日本では「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」の名前で販売されています。 また、「漢方は苦手」という人や子どもさんには、L・ロイテリ菌などの乳酸菌の摂取から始めてはいかがでしょう。さまざまな医療・医薬の分野で注目されるL・ロイテリ菌は、母乳由来で、腸内環境を改善し、〝腸管免疫〟を向上させてくれるのでアレルギー体質改善につながります。
岡山ミニコミ:
191.ノロウイルス対策は漢方で!
―毎年、この時季になると感染性胃腸炎の原因となるノロウイルスが身近で話題に上り、感染した人の話ではつらく大変だったと言います。漢方での予防・対処法はありませんか。(38歳・女性)
感染性胃腸炎はウイルス性と細菌性に分けて漢方も対応します。
ウイルス性が疑われる腸炎なら「藿香正気散(かっこうしょうきさん)」(商品名=勝湿顆粒)プラス、風邪やインフルエンザ対策でおなじみの「板藍根(ばんらんこん)」、細菌性の腸炎ビブリオ菌に汚染された海産物などを食べて起こる食中毒には「藿香正気散」プラス、スベリヒユのお茶「五行草茶」で対応するといった具合に使い分け、分からない時は併用しても構いません。
感染性胃腸炎の主な症状は、吐き気、おう吐、下痢、腹痛などで、軽い風邪のような症状が現れる場合もあり〝胃腸風邪〟とも呼ばれています。
漢方では、ウイルスや細菌などの伝染性疾患を〝熱毒〟と呼び、この熱毒を解消する働きがあるのがスベリヒユで、急性胃腸炎やぼうこう炎、尿道炎などにもその抗菌力が利用されます。また「藿香正気散」は、体が余分に抱えた水分を取り除き、胃腸の働きを助けます。食欲が落ち、おう吐、下痢を伴う胃腸風邪にも効果的です。
岡山ミニコミ:
190.冬の人気No.1は〝ばんらん根〟
―先日、ある全国紙に「風邪やインフルエンザに抗菌薬(抗生物質を含む)が効くと勘違いしている人が約半数いたことが分かった」という記事が載りました。私も誤解していた一人なのですが、感染症を普段から家族で予防できる漢方はありませんか。(45歳・女性)
11月に国立国際医療研究センター病院(東京)が発表した調査結果で、インフルエンザや風邪に対し、抗菌薬の誤った使い方をすると、薬が効かない「耐性菌」を増やす恐れがある―と注意喚起したものです。
特に高齢の方や受験生を持つ親御さんは心配でしょう。対策としてお勧めは、板藍根 (ばんらんこん)のエキスが練り込まれた「板藍のど飴(あめ)」と、板藍根入り「板藍茶」。当薬局では冬の人気No.1です。
板藍根(アブラナ科・ホソバタイセイの根)は、藍染めの染料にも使われる植物。藍には、抗菌・防虫効果があることが知られていて、抗ウイルス消炎作用もあります。 人混みへの外出前と、帰宅したら板藍茶でうがいをしてください。〝うがい・手洗い・板藍茶〟を家族の合言葉に。また、のど飴はいつでも持ち歩ける手軽さが好評です。
人混みや乗り物の中など換気の悪い所では、マスクとともに板藍のど飴で即対応しましょう。
岡山ミニコミ:
189.血圧変動の激しい人に適した漢方
―先月、かかりつけ医から「11月は急激な血圧上昇に十分注意を」と言われました。普段から朝晩の血圧は高いのですが、昼間はそれほどではありません。漢方で血圧を安定させられるでしょうか。(61歳・女性)
血圧の変動が激しく、降圧剤を飲むと下がり過ぎてフラフラしたり、気分が悪くなるなど、コントロールがうまくいかない人が漢方薬を求めて来局されることがあります。少し痩せたタイプの人が多く、逆によく太った人は意外に薬でコントロールできています。高血圧は、原因となる疾患が別に存在することがあるので、まずは病院で受診を。その結果、明確な原因がないのに血圧変動が激しく、下がなかなか下がらないという人には漢方が役立ちます。
太っていないのに徐々に血圧が上がってきて変動が激しい人は、年齢とともに体の水分が減り、血液も粘り、そのため気が上っているというタイプ。のぼせたり、目が疲れたりするけれど、腰から下は冷えたりします。
そんな人には、血液をサラサラにする冠元顆粒(かんげんかりゅう)と杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)の併用を。併せて運動と食事も大切です。
減塩を心掛け、大豆などのタンパク質、魚と野菜、海藻を摂取することを心掛けましょう。