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11.ごちそうの食べ過ぎにはサンザシ
正月明けともなると、年末からのケーキやお肉など脂肪分の多いごちそうの食べ過ぎから、胃もたれや消化不良を訴える人が増えてきます。体重も気になるという、心当たりの方も多いのでは?
肉類や、脂っこいものの消化を助けるものとして覚えておきたいものに、山査子(サンザシ)があります。
山査子は中国原産のバラ科の低木で、日本では5月から6月に咲き,白またはピンクの花を観賞するために栽培されています。
果実は甘酸っぱく、中国ではポピラーなおやつです。寒くなると街角で山査子あめを売る露天商をよく見掛けるようになり、冬の風物詩として親しまれています。またその実は漢方薬の原料にもなり、乾燥果実を煎じて、消化不良,健胃整腸、二日酔い防止などに用いられてきました。
最近、この山査子の効用に関する研究が進み、食欲増進や消化吸収を助けるだけでなく、コレステロールを正常にし、過剰な脂質を減少させることも分かってきています。
コレステロールが心配な人や胃もたれや口臭が気になる人は、日ごろから山査子をお茶として利用します。またこの山査子と麦芽、神麹(しんきく・小麦や小豆、コウジなどを発酵させたもの)を炒って合わせたものを焦三仙(しょうさんせん)といい、植物性酵素食品として飽食の現代人の常備薬にお勧めです
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10.インフルエンザ予防にバンラン根のお茶
インフルエンザ流行のシーズンに入ると、お年寄りや小さなお子さん、そして受験生を抱えるお母さんは心配が絶えないと思います。予防接種やインフルエンザの新薬はありますが、ひかないにこしたことはありません。
今月紹介する<A https://www.futabakanpo.co.jp/posts/(ばんらんちゃ)は、アブラナ科のホソバタイセイ根のお茶のことです。以前北京でインフルエンザが大流行したとき、北京動物園で誕生して間のない双子のパンダの健康状況が人々の関心の的となっことがありました。このとき、母親パンダのえさに混ぜていたのが板藍根です。授乳することによって、赤ちゃんパンダの風邪の予防していたのです。
中国の家庭ては、板藍茶の顆粒(かりゅう)がいつもストックされており、非常にポピュラーな存在になっています。冬の寒さが厳しい頃、小中学校の校門で登校してきた子供達ののどにスプレーで板藍根のせんじ薬を吹きかけ、健康管理に用いることもあるそうです。
現代日本では、家庭で飲むお茶にはじめから混ぜて入れておいたり、外から帰ったら手洗いと共にhttps://www.futabakanpo.co.jp/posts/でうがいをお勧めします。また、エキスが練りこまれた飴もできていますので、人込みや風邪引きさんに出会ったときはすぐに舐めておくとよいでしょう。すでにひいてしまった人は風邪薬と一緒に飲むと効果的です。
板藍茶は抗ウイルス作用があるので、インフルエンザのだけでなく、へんとう炎、耳下腺炎、ヘルペス、ウイルス性肝炎などにも用いられます。
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9.防寒・ストレス・安眠対策にシベリア人参
冷え性の人にはつらい季節がやってきました。そこで紹介するのは、シベリアの厳寒の中で生育している植物、ウコギ科の「五加参(ごかじん 和名 エゾウコギ)」。茎に小さなトゲがあるので「刺五加(しごか)」とも呼ばれ、シベリアで多く取れることから「シベリア人参」とも呼ばれています。 かつて、旧ソ連軍と中国軍が黒竜江で衝突した時、厳寒のため中国側の多くの兵士が霜焼けや凍傷に悩まされていたことがありました。このとき様々な防寒薬品の研究が行われましたが、最も効力を発揮したのがこのシベリア人参であったといわれています。
60年代、旧ソビエト科学アカデミーなどの研究によって、シベリア人参には、交感神経や副交感神経の働きを調整し、頭脳労働の効率を高めたり、ストレスへの抵抗力を高める働きのあることが分かってきました。
服用すると体力が増強され、疲労の回復が早まり、寒冷や酸素欠乏など悪環境での生体の適応能力が高まります。そのためロシアでは、宇宙飛行士を始めパイロットや登山家、長距離トラックの運転手など、環境の変化に速やかに対応しなければならない人たちの常備薬となっています。
実は日本では、緊張せずに実力を出したいという役者さんたちが利用しているそうです。また、寒さで手足が冷え、不眠に悩まされる方にもお勧め。体が温まり、いつの間にか眠れます。
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8.”脳力アップ”にイチョウの葉
秋も深まり、そろそろイチョウ並木が色づき始めますね。中国と日本にしか存在しない植物で、ダーウィンは「進化論」の中で、「生きている化石」と呼んだほど。3億年前から姿を変えていない生命力の強い植物です。
中国ではその実、ギンナンを薬用(せき止め)としますが、ドイツではその葉の血流改善作用が実証され、医薬品としての認可を受けています。赤ワインで有名になった抗酸化物質も多く含まれていて、血液をきれいにする作用と、血管を丈夫にする作用があり、動脈硬化の予防に最適のオリエンタルハーブといえます。
多くの老化現象は、血管の老化が始まりといわれています。クリアな思考力を取り戻すためには、脳に十分な血液と栄養を補給してやることが必要です。そこで注目されているのがこのイチョウの葉です。
アメリカでは、受験勉強など記憶力を高めることに使われており、さらに摂取したあらゆる栄養素の吸収率を上げ、最大限に生かすポイントがこのイチョウ葉エキスに託されています。
最近、このイチョウ葉エキスと、大豆から取れる健脳栄養素ホスファチジルセリン(脳細胞の栄養)との相性がよいことが注目されています。落ち着きがなくキレやすい子供、やる気がでないうつ傾向の更年期の男女、物忘れが激しくなった高齢者、そして受験生にもピッタリです。
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7.雑草スベリヒユがアトピーや咳に有効
道端の雑草と思っていたら、実は貴重な薬草だったということがよくあります。スベリヒユもその一例で、葉っぱが馬の歯に似ていることから"馬歯?(ばしけん)"という名がついていますが、茎が赤く、葉が緑、花が黄、根が白、実が黒いことから、中国では五行草(ごぎょうそう)とも呼ばれています。
その中国では、まま母に虐げられていた娘が、赤痢で食べ物もろくに与えられず死線をさまよっていたとき、このスベリヒユを食べたところ、赤痢がたちまち治ってしまったという伝説が残っていて、現代でも大切な食材として人々に親しまれています。
漢方では細菌やウイルスなどの伝染性疾患を"熱毒(ねつどく)"と呼んでいますが、スベリヒユはこの熱毒を解消する働きがあります。急性胃腸炎や慢性の潰瘍(かいよう)性大腸炎、そしてぼうこう炎、尿道炎、腎盂(う)腎炎などにその抗菌力が利用されます。
またアトピー性皮膚炎でジュクジュク(湿潤傾向)してかゆみの強い場合は、飲むだけでなく、せんじ液で洗ったり、スベリヒユの入浴剤を使うと良いでしょう。
その他、風邪の後なかなか抜けない咳(せき)にも、スベリヒユのお茶を試してみるといいでしょう。また、夏の間注意していた食中毒も、ちょっとした油断で起こしてしまうかもしれません。こんなときのお守りに、家庭の常備薬として覚えておいてください。
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6.中国の医薬品の選び方と注意点
ニュースで個人輸入の中国ダイエット健康食品が問題となっていますので、今月はオリエンタルハーブの話はお休みにして、漢方薬や健康食品の選び方の注意点について紹介します。
●必ずお店で、専門の薬剤師に相談してください
漢方薬や健康食品は、個人の体質や症状、生活環境などの違いにより、用法・用量が異なりますので、インターネットや通販でなく、必ず信頼のできる専門の薬剤師の指導の下で、お店で購入して服用してください。
●正規に輸入されたものには日本語で発売もとの表示が
正規手続きを経て日本に輸入されたものは、日本語表示のパッケージで発売元の日本の会社名が必ずあるので、目安にしてください。
●個人輸入やお土産の漢方薬や健康食品の表示は漢字
当たり前のことですが、中国から個人輸入やお土産で買ってきたものは、成分の表示がすべて漢字です。例え、化学成分が含まれていてもその名前も漢字で書かれているということは、覚えておいてください。また、中国で売っているからといって、全て天然成分だけの漢方薬だけではありません。
●名前は同じ でも中国と日本では成分や製造法が違うことも
中国の法律では、薬や健康食品の処方成分全てを記載する義務はないようです。ですから、同じ名前の漢方薬や健康食品でも、中国で売られているものと、正規の手続きを経て日本に輸入されているものとは、必ずしも成分が同じとはいえません。
いずれにしても自己判断での安易な服用は控えて、専門家に相談してから服用するようにしましょう。
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5.神経を使う人にぴったりの西洋人参
中国で、夏の暑い時期が近づいてくると、薬屋だけでなくスーパーやデパートに贈答用に山積みされているのが、西洋人参(ニンジン)です。といっても、野菜のニンジンのことではなくて、朝鮮人参と同じウコギ科の植物の根で、北アメリカが原産地のもののこと。政府の要人やお金持ち特にスポーツ選手は必ず飲んでいるといってもいいほど、今、中国でブームになっています。
強壮作用や免疫活性化作用を持つ朝鮮人参は温性が強いためのぼせやすいのですが、西洋人参は同じく体を元気にしながらも中枢神経を抑制し、沈静化させる作用があるので、頭をスッキリさせてくれるのが特徴。日々、ストレスにさらされ、頭に血が上っている都会の人たちを夢中にさせているのは、このためです。一人っ子政策の中国では受験戦争も激しくて、この西洋人参を受験生に飲ませている親も多くなっていると聞きます。また、この熱を冷ます作用は、地球温暖化で熱をため込みやすい現代人にもぴったりです。
もう一つの人気の秘密は「水の代謝をよくする」こと。体の隅々までしっとりとさせるので、糖尿病での口の渇きが楽になったり、お肌がしっとりします。またこれから夏に注意が必要な熱中症も、体力と体液の急激な消耗から起こるので、ゴルフに出掛けるご主人や炎天下でスポーツをする子供さんへお茶として持たせるなど、朝鮮人参よりもその利用範囲は広くなります。
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4.髪を黒くよみがえらせたカシュウ
中国には、薬草にまつわるさまざまな民話が残されています。
昔、唐の時代に何(か)という名前の白髪の老人が、仙人から教えられた草の根を食べていたら、頭(首から上)がカラスのように黒くなり、驚くほど若返ったという伝説から、その名が付いたといわれるのが、何首烏(かしゅう)です。何首烏は、ドクダミに似た葉をもつタデ科のツルドクダミの根の部分のことですが、ドクダミと違いその独特のにおいはありません。白髪や脱毛の悩みを持つ人に効果のある薬草として有名で、薬膳材料や薬用酒原料として親しまれています。
強壮強精作用のほかに、現代科学的にはコレステロールを抑制し動脈硬化を予防する働き、心臓の機能を強め冠状動脈の血流量を増やす働きなど、生活習慣病を予防し老化を食い止めるさまざまな効果も報告されています。男女共に中高年以降に役立つものです。
また、便を柔らかくして優しく出すため、体力の弱った方や、お年寄りの便秘薬としても喜ばれています。お通じも気持ち良く出て、抗老防衰(こうろうぼうすい)、若々しさを保てるといううれしい生薬です。
そして一方、そのツルには夜交藤(やこうとう)という意味深な名前があり、こちらは不眠に効果的です。根の何首烏とツルの夜交藤で作った首烏酒を、寝酒にいかがでしょうか。
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3.美容と健康の果実・沙棘(サージ)
沙棘(サージ)。聞きなれない名前かもしれませんが、これから化粧品やサプリメントとして、いろいろな形で活用されてくると思いますので、覚えておいてください。
沙棘は中国の四川・華北省奥地に自生するグミ科の植物です。赤や黄色の果実は"生命の果実""砂漠の人参(にんじん)"と呼ばれチベット医学やモンゴル医学では利用されてきました。
その果実から取れる真っ赤な油は"美肌油"ともいい、肌を生まれ変わらせる力があります。その秘密は、果実植物トップクラスのビタミンEや野菜の数倍のβーカロチン、不飽和脂肪酸が含まれている点。強い抗酸化作用があり、肌の老化の原因となる体のサビを防ぎ、若々しい美肌づくり役立ちます。また、沙棘油には血管を柔らかくするフラボノイドも豊富。血行が良くなり、肌の新陳代謝もスムーズに行われます。
飲んでも塗ってもいいこの油は、その粘膜修復作用を期待して中国では、潰瘍(かいよう)やニキビ後のケア、色素沈着にも応用しています。しっとりした美白の手助けというわけです。
また沙棘には、油だけでなく、果汁エキスや果皮、果肉にも注目すべき成分があります。果汁エキスにはビタミンCおよびアミノ酸・ミネラルが高濃度に含まれていて、美白には更なる効果を加えます。そして果皮・果肉にはイチョウ葉に勝るフラボノイドが含有されていて、心臓や血管の健康を守る働きがあります。
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2.羊がやせる柳茶(りゅうちゃ)
ー最近話題のメタボリックシンドロームに効果的な漢方薬はありますか?(52歳・女性)
メタボリックシンドロームとは内臓脂肪型肥満の人が、「糖尿病」「高血圧」「高脂血症」などの危険因子を併せ持っている状態をいいます。
メタボリックシンドロームにはいくつかの判定基準がありますが、まず注意が必要なのは、ウエスト径(へそ回り径)が男性では85cm以上、女性では90cm以上の人。内臓脂肪型肥満が疑われるので、病院で血圧を測り、血液検査をして診断を仰ぐことをお勧めします。
8月の初めにメタボリックシンドロームに杜仲茶がいいとテレビで紹介されたのをきっかけに、当薬局でも問い合わせが殺到しました。ダイエット目的で多くの方が飲み始めています。
漢方では、脂肪過多症に効果のある「偏鵲(へんせき)」や家畜に与えるとやせてしまうという痩羊草(そうようそう)が入った「三爽茶(さんそうちゃ)」を利用します。またお酒や甘いもの、脂っこいものが好きな人には「温胆湯(うんたんとう)」消化を助ける「晶三仙」をお勧めします。
でも大切なのは自分の健康状態を自覚し、食と運動を常に意識して生活習慣を見直すこと。最近注目されているのが、内臓脂肪指数や筋肉量を簡単に測定できる「高精度型体組成計」。当薬局でも常設し、利用者に好評をいただいております。