岡山ミニコミ: 163.食中毒に注意、漢方による対策!

 -そもそも暑さに弱いため最近、体がだるく、胃腸の調子を崩しました。夏風邪をひいたのかと思っていたら実は食中毒でした。夏バテや食中毒から体を守る、漢方による対策を教えてください。(42歳・女性)
 腸炎ビブリオ菌に汚染された海産物などを食べて起こる食中毒には、漢方では「藿香正気散」(商品名=勝湿顆粒)プラス、スベリヒユのお茶(五行草茶)で対応します。もし、ウイルス性が疑われる腸炎なら藿香正気散に板藍根(ばんらんこん)、と使い分けます。
 漢方では細菌やウイルスなどの伝染性疾患を〝熱毒〟と呼び、スベリヒユはこの熱毒を解消する働きがあります。急性胃腸炎や慢性の潰瘍(かいよう)性大腸炎、ぼうこ
う炎、尿道炎などにその抗菌力が利用されます。
 風邪の後、なかなか抜けない咳(せき)にも、スベリヒユのお茶を試してみるといいでしょう。また、初秋の食中毒はちょっとした油断で起こるかもしれません。家庭の常備薬として覚えておいてください。
 「藿香正気散」は体が余分に抱えた水分を取り除き胃腸の働きを助けます。食欲が落ち、おう吐や下痢を伴う場合にも効果的。夏風邪? 食中毒? とよく分からないときでも、漢方の早めの対応が役立つでしょう。

岡山ミニコミ: 162.夏の感染症対策は漢方で!

 ―この夏、手足口病が大流行しています。わが家の夏休みは、プール遊びが欠かせない行事で、プール熱や水イボなども気になります。漢方で効果的な予防法はあります
か。(38歳・女性)
 手足口病は、口の中や手、足などに水疱(すいほう)性の発疹(ほっしん)が出る、ウイルス感染。プール熱は、咽頭(いんとう)結膜熱という感染力の強いアデノウイルスが原因です。プールで泳いだり、水遊びをしたりした5、6日後、40℃近い高熱、のどの痛み、目の充血、下痢などの症状が出ます。いずれも夏かぜの代表的な感染症といえるでしょう。
 漢方の対処法としては、初期の目の充血やのど痛に「銀翹解毒散」、下痢や嘔吐(おうと)には「勝湿(しょうしつ)顆粒」の併用をお勧めします。
 また、水いぼは、伝染性軟属腫(しゅ)というウイルス感染の一種。ハトムギ(医薬品ではヨクイニン)と板藍根(ばんらんこん)のお茶の組み合わせが第一選択だと思います。重要なのは予防。外から帰ったら、うがいと手洗い。そして、抗ウイルス作用のある板藍茶を飲んでおく習慣を。夏の体質強化のためには「麦味参(ばくみさん)顆粒」も効果的です。
 ただし、症状が強いときは、すぐにかかりつけ医を受診しましょう。

岡山ミニコミ: 161.夏は胃腸疲れにご用心!

 ―毎年のように夏になると体調を崩します。特に胃腸が弱ったり、風邪をひいたりして暑さ以上に参ってしまいます。漢方で夏を乗り切る方法があれば教えてください。
(48歳・女性)

 1年で最も体力を消耗する夏。早い時期から体調を崩す人も増えているようです。そこで夏によくある症状の漢方を紹介します。
 夏バテ・熱中症対策には「生脈散(しょうみゃくさん)」。飲む点滴ともいわれる漢方で、汗とともに失われたエネルギーを補います。体力や心臓機能を高める人参(にんじん)、体液の漏れを補う麦門冬(ばくもんどう)、五味子(ごみし)で構成され、外出前に飲んでおきましょう。
 弱った胃腸、夏風邪には「かっ香正気散(かっこうしょうきさん)」。湿度が高いときは、体内の水分が代謝されず停滞する湿濁が起こりがちです。湿濁は、胃腸の働きを鈍くし栄養素が吸収されず新陳代謝を悪くします。
 かっ香正気散は湿濁を取り除き、新陳代謝を活発にする漢方。夏風邪の時は板藍根(ばんらんこん)のお茶と一緒に飲むとよいでしょう。クーラーの冷えには「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」。血液の循環を良くし、全身の陽気(エネルギー)を高め、血液量を増やす漢方として知られています。

岡山ミニコミ: 160.夏遍路のこむら返り対策

 ―今年の夏は、四十路を越えた記念にお遍路に出掛ける計画を立てていますが、長い道のりでのこむら返りが心配です。
よい漢方があると聞いたのですが。(40歳・女性)
 緋田 運動した後などに突然こむら返りを起こした経験を持つ人は少なからずいるようです。原因の一つは、発汗による体液バランスの崩れだともいわれています。「ゴルフ場でのこむら返りはとても辛かった」という話も聞きます。
 こむら返りにとても有効な漢方が、病院でもよく処方される「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」。夜間にこむら返りを起こす人は寝る前、ゴルフ中の方はラウンド前と途中の休憩時などに用いますが、起こってからでもすぐに飲むと楽になるのが早いとも。
 芍薬甘草湯は、いつでもどこでも水無しで飲めるゼリー状のものが最近発売されています。いつ起こるか分からないという人には、このゼリータイプが重宝しますよ。
 併せて備えたいのが、熱中症対策。アスリートや登山者、屋外で長時間労働する人にうってつけの「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」は、体力を補い、体液のバランスの崩れを防ぐためにお勧めです。ポケットに芍薬甘草湯ゼリーを携帯し、麦味参顆粒で熱中症対策をしてはいかがでしょう。

岡山ミニコミ: 159.紫外線の強い5月からシミ対策を

 ―先日、に家族そろってレジャーランドへ出掛けた際、うっかり帽子を忘れてしまい、長時間紫外線を浴びてしまいました。シミにならないか心配です。良い漢方はありませんか。(28歳・女性)
 紫外線は、真夏でなく、実は5月から急激に増えているのです。特に、肌の奥深くまで届く紫外線UVAは5月がピーク。年間を通して存在しますが、今から本格的に紫外線対策をするべきでしょう。
 シミの正体はご存じの通りメラニン色素。新陳代謝が低下すると皮膚再生が滞ってメラニンが表皮に残り、シミ・ソバカスとなります。
 スキンケアにお勧めしたい漢方では、当帰を主成分とする婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)や、沙棘(さーじ)、オイルが主成分の保湿クリーム「セ・サージ」。皮膚再生を促進し、肌の老化を抑制するので、体の内外から日焼けによるシミを防ぎます。
 婦宝当帰膠は、大切な血を補い、月経不順、貧血、冷えとともにシミなどを緩和。クセのないシロップ状なので、お湯や紅茶で薄めて飲んでもOK。「飲んですぐに血が流れて、体が温まるのを実感できる」との声も聞きます。肌や髪の毛の潤いを取り戻し、女性本来の美しさを引き出してくれることでしょう。

岡山ミニコミ: 158.春は肝 肝は目に孔を開く

 ―仕事で毎日、長時間パソコンを使うのですが、春になると、目の疲れが増し、ドライアイや充血、目のかゆみが一層ひどくなる気がします。無理のない漢方はありま
すか。(30歳・女性)
 春は、冬の間、内にこもっていたものが一気に外に出る時季。そのため目にも不快な症状が現れやすくなります。
 漢方では「春は肝、肝は目に孔(あな)を開く」と言い、目は肝と深くかかわっていると考えます。また、血は目の栄養源で、目を使うことで血が消耗されるとも捉えま
す。長時間、特に夜に目を酷使すると血が消耗され、栄養が行きわたらなくなり目が乾いたり、かすんだり、疲れやすくなったりします。ひどくなると頭痛、肩凝り、精神
不安も引き起こし、イライラ、うつ状態、女性の場合は生理不順を招くことも少なくありません。
 〝飲む目薬〞とも呼ばれる漢方薬が「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」です。ベースとなる「六味地黄丸(ろくみじおうがん)」と「枸杞子(くこし)」には、肝を養い、血を増やす作用があります。中に入っている菊の花には、目の充血を抑え、視力回復に役立つ働きも。
乾燥した菊の花を熱湯で数分浸出させて飲む「菊花茶」、枸杞の実と合わせた「杞菊茶(こぎくちゃ)」もお薦めです。

岡山ミニコミ: 157.花粉症の予防には「衛益顆粒」

-花粉症がつらい季節がやってきます。飛散量は昨年少なかった分、今年は多いとか。大陸から飛来するPM2.5の健康への影響も心配。症状軽減や予防アドバイスをください。(43歳・女性)
 花粉症の症状には、水っぽい鼻汁が多い、鼻が詰まる、くしゃみが出る、のどの痛みはなく目も赤くない”寒症状”には、鼻炎漢方「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」を。体を温めて乾燥させ症状を改善していきます。一方、体が熱っぽく、目や鼻、のどの粘膜が腫(は)れ、目がかゆく、鼻汁も黄色く粘りのある状態の”熱症状”には、風邪薬としても使われる「
銀翹散(ぎんぎょうさん)
」や「板藍根(ばんらんこん)」を用います。
 花粉症やPM2.5をシャットアウトするためには、粘膜のバリアー機能を高めながら体質改善を促します。免疫力を調整する代表的な植物の黄耆(オウギ)が主成分でバリアー機能を高める働きがあるのが「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」。平素から飲んでも眠くなりません。一般に「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」の名前で売られています。漢方は苦手という方や子どもには、L・ロイテリ菌などの乳酸菌摂取から始めては?腸内善玉菌を増やし、腸管免疫を向上させることが体質改善につながります。

岡山ミニコミ: 156.漢方で「血管力」を高めよう

 ―昨年暮れ、58歳の義理の兄が脳梗塞で救急搬送されましたが、今は普通の生活に戻れてほっとしています。再発予防のため病院の治療と併用できる漢方はありますか。(50代・女性)
寒さ厳しい今の時期は特に心配でしょう。突然死の原因となる脳や心臓の病気に関係しているのが血管です。血液サラサラも大切ですが、最近話題に上るのが「血管力」のアップです。
 太い血管の循環を保つことは命にかかわるだけに現代医学が得意としますが、毛細血管の流れに対しては現代医学よりも漢方の方が得意です。
 血管力アップの方法として注目したいのが、血管内皮細胞から分泌される一酸化窒素(NO)。NOの産生が血管力を高めることが分かってきたのです。血管マッサージやストレッチ、青魚の摂取などもNOに働きかけますが、漢方薬の中にも血管壁でNOを増やすものがあります。駆(お)血薬お血は滞った血のこと)といわれるもので、高血圧や頭痛、肩凝りの改善と共に微小循環障害の改善に役立つのが、丹参(たんじん)を主成分とする冠元顆粒(かんげんかりゅう)。肩凝り、頭痛などは、末梢循環不良の黄色信号だけに、太い血管を詰まらせる前に、日々「血管力」アップを心掛けましょう。

岡山ミニコミ: 155.ツイッターで話題の板藍のど飴!

 ―今年のインフルエンザの流行は例年より早いと聞きました。対策を調べていたら、ツイッターで話題になっている漢方ののど飴(あめ)がありました。これって本当に役立つの?(30歳・女性)

 緋田 当薬局にも「ツイッターで話題になっていたから試してみたい」という方が、この1週間で3人おられました。特に今年は関東でインフルエンザの流行が早く、予防接種も間に合わなかったこともあり、「板藍(ばんらん)のど飴」がネットで話題に上りました。
 前回のこのコラムでも書きましたが、板藍のど飴は抗ウイルス消炎作用を持つ板藍根のエキスが練り込まれています。
 のど飴のよいところは、いつでもポケットから出して手軽になめられること。人混みや乗り物の中など換気の悪い所で、周囲の人がセキをしていたり、 ノドがおかしいなと感じたとき、マスクとともにすぐに対応できます。
 感染症対策の基本は、免疫力を落とさないこと。同時に体にウイルスが入り込まないよう素早く入り口でたたくこと。そうした対策に、飴の手軽さが役立っているというわけ。外出から帰ったら、うがい・手洗いをして、板藍茶を飲めばさらなる防衛になりますよ。
今年も漢方で健康な1年をスタートしましょう。

岡山ミニコミ: 154.感染症は体の水際対策が大切!

 -受験生がいます。インフルエンザ予防のワクチン接種も済ませましたが、これだけで十分でしょうか。効果的な漢方があれば教えてください。(40歳・女性)

 感染症といえば今年、デング熱やエボラ出血熱、鳥インフルエンザなど、国を挙げてのあらゆる防御対策が検討されています。知恵を絞り水際対策でまん延を防がねばなりません。
 風邪、インフルエンザも同様のウイルス感染症です。感染診断後の治療に頼るのでなく〝体の水際対策〟が最も大切です。
手洗い、うがいは欠かせませんが、効果的な漢方をとのことですので、板藍根 (ばんらんこん)というお茶を用いる予防法をお薦めします。
 板藍根はアブラナ科・ホソバタイセイの根で、藍染め染料にも使われる植物。藍には、昔から抗菌・防虫効果があることが知られています。この板藍根には、抗ウイルス・消炎作用もあり、感染症が流行するシーズンに、私たちの体を守ってくれます。板藍根入りの「板藍茶」は、人ごみへ出掛ける前に飲み、帰宅したらこのお茶でうがいをしてください。眠くならないので、受験生のお子さんもぜひ一緒に。
 規則正しい生活に努め「うがい・手洗い・板藍茶」を心掛けてこの季節を乗り切りましょう。