岡山ミニコミ: 181.春のストレス、イライラ・・・に逍遥丸!

―最近夫は、職場で何かあったのか、すぐに家族に不満をぶつけます。
そのため、私までイライラして肩の筋肉がこわばって心臓が高鳴り、胃が痛みます。よい漢方はないですか。(45歳・主婦)

 ご夫婦で心身が不調というわけですね。春は人事異動、子どもの入学や進級、就職など、心配ごとも増える時季。
やる気が出ない、イライラする状態などを放っておくと、うつ病や不眠症、心身症につながります。
 春はストレスと関係の深い臓器〝肝〟への負担が大きくなります。〝肝〟は単に肝臓の働きだけではなく、情緒的な働き、自律神経、運動神経など神経系の働きも有しています。日常生活では、早起きをして太陽の光を浴びましょう。食事面では、春菊、ミツバ、セロリなど香りのある食材で気を巡らせます。ワラビ、タケノコなど旬の野菜や、シジミ、アサリなどは肝の働きを整えます。
 春の時季、ストレスからくるイライラが強い人には、漢方の「逍遥丸(しょうようがん)」がお勧めです。逍遥とは、気ままに歩く、ブラブラ歩くという意味があり、病ではいろいろな症状が出たり消えたりする状態を表します。逍遥丸は、自律神経の乱れに伴う不定愁訴改善とともに、胃腸の機能を整えつつ血液も補う働きを持っています。

岡山ミニコミ: 180.受験生の鼻炎症状に漢方を!

 ―わが家には受験生がいます。追い込み時期に入ったこの時期、鼻水、鼻づまりがひどくて集中できていません。鼻炎薬は眠くなるので我慢しています。よい漢方薬はありませんか。(45歳・女性)

 今のシーズンは風邪を引き金に、落ち着いていた鼻炎症状が突然再発することがあります。アレルギー性鼻炎の薬は眠気が強くなるものが多く、これもまた困りもの。〝つらい〟症状を〝すぐに止めたい〟とき、漢方鼻炎薬を試してはいかがでしょう。
 漢方では、鼻炎症状を「寒」と「熱」のタイプで薬を使い分けます。水っぽい鼻汁が多い、鼻が詰まる、くしゃみが出る「寒体質」の人には、最もポピュラーな鼻炎漢方「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)/url]」を。また、黄色味を帯びた粘った鼻水が詰まったり、のどに流れてくる、頭痛がする「熱体質」の人には、効果が早いシロップ剤の鼻淵膏(びえんこう)シロップを―。どちらも眠気の心配はなく、効果が表れるのも早いのでお勧めです。まずは、お子さんがどちらのタイプか確認を。
 風邪やインフルエンザが引き金となることが多い鼻炎症状。先月の当コラムでも紹介した抗菌・抗ウイルスの板藍根(ばんらんこん)のお茶やのど飴を常備することもお忘れなく。

岡山ミニコミ: 179.あなたも漢方で〝加齢対策〟を

 ―毎日イライラして、すぐにカッと頭に血が上るのが分かります。家族から更年期障害かもしれないねと言われ、抜け毛、白髪も増えてずっと気分が優れません。漢方で防げますか。(55歳・女性)

 更年期の症状はとても多様で個人差があります。漢方医学では、
①気の巡りが悪化し、血液の貯蔵庫である〝肝〟の機能が低下する肝気鬱滞(うったい)
②ホルモン系の働きをつかさどる〝腎”の機能が低下し、体の潤いが不足し、のぼせが出る肝腎陰虚(いんきょ)
③血行不良となる瘀血(おけつ)―の3つのタイプに分類されます。

 白髪などが気になる相談者は②のタイプで、使用する漢方は二至丸(にしがん)。冬至に収穫する女貞子(じょていし)と、夏至に収穫される旱蓮草(かんれんそう)を合わせて作ることから名付けらています。
 女貞子はモクセイ科のトウネズミモチの成熟果実。肝腎を補い、めまい、耳鳴り、白髪などの症状に効果が期待できます。また、止血、髪を黒くする作用もある早蓮草とを組み合わせた二至丸は、二至丹(にしたん)の名前で市販されています。
 加齢は避けて通れませんが、腎の弱りを改善すれば、更年期の不快感や白髪や抜け毛の悩みからも解放され、若々しさを取り戻せるでしょう。

岡山ミニコミ: 178.ネットで話題の〝パンダののど飴〟

 ―今年はインフルエンザの流行が例年より早いようで、対策をネットで調べていたら、ツイッターで話題の漢方ののど飴(あめ)が目に止まりました。どんな飴なのか気になります。(30歳・女性)
 「ツイッターで話題になっていたので、私も試したい」という人が、当薬局にも1週間で3人おられ、問い合わせも増えています。特に今年は首都圏でインフルエンザの流行が早く、「板藍(ばんらん)のど飴」が〝パンダののど飴〟としてインターネットで話題に上りました。
 板藍のど飴は、抗ウイルス消炎作用を持つ板藍根(アブラナ科・ホソバタイセイの根)のエキスが練り込まれています。
のど飴の良いところは、いつでもポケットから出してなめられる手軽さ。人混みや乗り物の中など換気の悪い所で、周囲の人がセキをしていたり、ノドがおかしいなと感じたとき、マスクとともに即対応できます。
 風邪もインフルエンザも感染予防の基本は免疫力を落とさないこと。同時にウイルスが体内に入り込まないよう素早く〝水際〟で防ぐこと。そうした対策に飴の手軽さが役立っています。外出から帰ったら、うがい・手洗い、板藍茶を飲めばさらなる予防になります。
寒気到来、この冬も漢方で乗り切りましょう。

岡山ミニコミ: 177.葛根湯が効く風邪、効かない風邪

-昼夜の寒暖差から風邪をひいてしまいました。「風邪には葛根湯」と聞きますが、飲んでも効かない人もいるのですか。(35歳・女性)

 葛根湯は、風邪や肩凝りなどに広く使われるよく知られた漢方薬の一つ。しかし、①寒気がなく、体が熱くのどの痛みから始まった風邪 ②寒気があっても虚弱体質で、既にジワ~っと汗をかいているような風邪では葛根湯の効果が出にくく、その場合、①の症状には銀翹散(ぎんぎょうさん)②には香蘇散(こうそさん=妊婦さんの風邪の第一選択)を用います。
 逆に次のような場合は効果が顕著です。
◆寒気あって肩が凝っているような風邪の初期
◆発熱あっても寒気のある風邪
 必須条件は、寒気と汗をかいていないこと。
 飲み方は、体がゾクッとしたら食前・食後に関係なくすぐに飲みます。体を温めて汗をかき、風邪を追い出すために温湯(できれば熱々)で、顆粒なら溶いて、溶くことができなければお茶など熱い飲み物で服用を。ただし、汗をかいた後は体を冷やさないこと。
 また、抗菌・抗ウイルス作用を持つ板藍根(ばんらんこん)のお茶は、どんな漢方と併用しても構いません。使い方に困ったときは、必ず薬剤師にお尋ねください。

岡山ミニコミ: 176.秋、食べ過ぎても太らない漢方

 ―秋になると、どうしても食べ過ぎてしまい胃腸を壊してしまいます。
食べ過ぎても太らない、食欲の秋を満喫できる漢方があれば教えてください(28歳・女性)
 夏の間、ダイエットを頑張って来た人も〝味覚の秋〟〝食欲の秋〟には勝ませんね。本能で冬に備えてしっかり食べるともいいます。
 食べ過ぎ、飲み過ぎ、脂っこいものが大好きという人で、胃もたれや体重増加が心配な人には、「晶三仙(しょうさんせん)」という漢方が適します。ダイエット後のリバウンド対策にも有効で、さらに積極的なダイエットを望むなら「晶三仙+三爽茶(さんそうちゃ)」を。三爽茶は「家畜が食べるとやせてしまう」という柳茶です。
 「晶三仙」は商品名で、「焦三仙」という植物性酵素。麦芽、山ざ子(さんざし)、神麹(しんぎく)を組み合わせた漢方で、麦芽はご飯や麺類などのでんぷん、山ざ子はバラ科植物の実で、神麹はお酒や宿食(未消化の物)の消化を助け、おなかをスッキリさせる働きがあります。胃だけでなく腸の働きもサポートしてくれるので、よく夕食が夜8時以降になる人にはお勧め。「晶三仙」を夕食後2包を飲むと、胃腸だけでなく睡眠も深く快適。甘酸っぱい味で飲みやすく、携帯にも便利ですよ。

岡山ミニコミ: 175.あれっ?これって”秋バテ”

 ―夏の暑さは和らいだというのに体はスッキリしません。よい漢方はありませんか。(30歳・女性)

 この時期は急に1日の気温差が激しくなるので〝夏バテ〟ならぬ〝秋バテ〟を起こしている状態かもしれませんね。
 「疲れが取れない」「朝起きづらい」「口やノドが渇く」「食欲がない」「手足がほてる」といった症状は、夏の間の大量の発汗により気(エネルギー)と体液(潤い)を流失、暑さによる睡眠不足、冷たいものの飲み過ぎによる胃腸へのダメージが原因かもしれません。夏よりも秋に不調を感じやすい人は意外に多く、高齢の人は重症化しやすいので食生活や生活習慣を見直すことが大切です。
 人参、麦門冬、五味子が配合された「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」は、エネルギーである「気」と体内に必要な潤いである「水」を補ってくれるのでおすすめです。
 もう一つ注意したいのが血管病による突然死。夏の疲れが残っているところで、急に気温が下がると血管も収縮します。心臓のポンプも疲れ血液も濃く、血管も収縮したら大変。過労が避けられない人や高齢の人は、麦味参顆粒に丹参を主成分とする「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」の併用が効果的と思います。
 心臓・血液・血管のケアで秋を爽やかに―。

岡山ミニコミ: 174.夏は常備を!旅行のお供の漢方

 ―戸外の暑さから逃げ出すように冷房の効いた自宅にこもっているとほっとしますが、そんな状態が続き、体調を崩しやすくなっています。夏の体に最適な漢方はありませんか。(52歳・女性)

 日本の夏は湿度が高く、汗がスッキリ出ないため体内の水分が代謝されずに停滞し、濁った湿気である「湿濁(しつだく)」がたまりやすくなります。湿濁がたまると胃腸の働きが鈍り、栄養が吸収できずに新陳代謝が低下し、夏バテや下痢などを引き起こします。
 この湿濁を取り除き、新陳代謝を高めるのが「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」の商品名で知られる「藿香正気散(かっこうしょうきさん)」です。その働きは〝体のドライクリーニング剤〟のようなものです。
 中国の家庭では常備薬としてポピュラーな藿香正気散は、蒸し暑い季節になると薬局の店頭に一斉に並びます。冷たいジュースやビールをがぶ飲みする日本人にこそ必要
な常備薬なのです。 夏場、食欲が落ちる人はもちろん、逆に暑さに負けずしっかり働き、遊ぶぞ! という人にも強い見方。藿香正気散は、夏風邪には板藍茶と一緒に、食中毒にはスベリヒユのお茶(五行草茶)と一緒に飲めるよう常備し、旅行のお供にもしていただきたい漢方です。

岡山ミニコミ: 173.今夏は暑い!熱中症対策は漢方で

 ―耐えがたい真夏日、猛暑日がもうすぐやってきます。外回りの多い営業織の夫、遊びに夢中になる子どもたちの熱中症が心配です。今から取り入れられる漢方はありますか。(50歳・女性)

 屋外で長時間仕事をする人だけでなく、高齢者や糖尿病など持病のある人は、室内にいても熱中症の危険があるだけに注意が必要です。炎天下での庭仕事やゴルフのお父さん、野球、サッカー練習中の子どもたちが突然倒れたという話を聞きますが、外出前に「麦味参(ばくみさん)顆粒」を1包飲んでおくことが熱中症対策になります。スポーツドリンクに数包溶かして持ち歩いている人もいます。働き盛りの人は、微小循環改善作用のある「冠元(かんげん)顆粒」も併せて使います。
 麦味参顆粒は、人参(にんじん)、麦門冬(ばくもんどう)、五味子(ごみし)の3種で構成された薬。人参には汗とともに失われた体力(気=エネルギー)を補い、心臓機能を高める作用があり、麦門冬、五味子には津液(しんえき)という体内で有用な水分を作り出す作用があります。麦味参顆粒と冠元顆粒は中国漢方でも最も強力な組み合わせといえるでしょう。
 普段の生活に漢方を取り入れて家族みんな、今夏も元気に乗り切ってください。

岡山ミニコミ: 172.梅雨時の痛み・だるさに効く漢方!

 ―梅雨の時季を迎えると神経痛が出ます。また何となく体がだるく、胃腸の調子も優れず憂うつです。良い漢方はありますか。(52歳・女性)
 7月にかけて、猛暑日があったり、逆に長雨で予期せず冷える日も訪れ、「痛くて歩けないし座れない」「外出できないので気がめいる」など、関節痛や神経痛に悩む人が増えてきます。
 〝独りで歩ける〟という名の「独歩顆粒」は、痛みやしびれに効果的な中国漢方です。
16種類の生薬(しょうやく)からなる漢方で、リウマチや慢性関節炎、五十肩、腰痛、座骨神経痛などの痛み、しびれに使用され、特に慢性化した人や使い痛み、冷えたとき、雨が降る前、または老化による痛みやだるさにも奏効します。
 また、この時期は冷たい食べ物が多くなり、体内の水分が代謝されずに停滞し、濁った湿気の湿濁(しつだく)が体内にたまることで、胃腸の働きが鈍ることもあります。
栄養も吸収できず新陳代謝が低下し、夏バテとなってしまいます。この湿濁を取り除き、新陳代謝を活発にするのが「勝湿(しょうしつ)顆粒」の名で知られる「かっ香(かっこう)正気散」です。中国では夏の常備薬としてポピュラーです。
 湿度コントロールと体温調整をして梅雨を上手に乗り越えてください。