岡山ミニコミ: 153.肩凝りも頭もスッキリする漢方!

 -肩凝りが激しく、最近は頭もスッキリしないのですが、病院で検査をしてもどこにも異常は見つかりません。家族は、漢方を試してはどうかと勧めます。効果的な薬がありますか。(46歳・女性)
 緋田 太い血管の循環を保つことは命にかかわるだけに現代医学が非常に得意としていますが、全身の組織へ延びている毛細血管の流れに対しては、現代医学よりも漢方の方が得意とします。
 漢方には、お血(おけつ=血の滞り)という考えがあります。瘀血かどうかは、くすみ、しこり、痛みといった3大症状で総合判断します。身近な急性の循環障害を例に挙げれば、打撲による青あざと腫れ、痛みがあります。青あざに対して現代医学ではこれといった治療法はありませんが、漢方の「活血化お」という薬なら驚くほどよく解消されます。
 活血化お(血流改善)薬の中で、特に研究が進んでいるのがシソ科の丹参(たんじん)を主成分とする
冠元顆粒(かんげんかりゅう)
です。薬理学的には血流量を増加し、血液粘度を下げ血管を拡張させることから、脳血管障害や心臓病、高血圧症の治療に用いられます。
これが検査で異常とならない段階の微小循環障害も改善してくれるため、飲み続けると肩もスッキリ、頭もスッキリします。

岡山ミニコミ: 152.即効性のある漢方で体感を!

 -これまで病気をすれば西洋医学の薬を飲んでいましたが、最近では、漢方薬の方が体にやさしいのではないかと思うようになりました。漢方薬は長く飲まないと効かないのですか。(55歳・女性)
 漢方薬は薬草を一定のレシピで組み合わせたもので、普段食べる食材の延長線上にあります。根や葉、果実・種などの中から薬効の高いものが選ばれ、組み合わされて使われます。そのため、自然でやさしいイメージとともに、長く飲まないと効かない、慢性疾患の薬と思い込んでいる方も多いようです。しかし、漢方の歴史をひも解くと急性期の病気を対象としていたことが分かります。漢方治療の原典「傷寒論」には、急性熱性疾患(感染症)に対する対処法が記されています。
 ゾクゾクッと寒気がして葛根湯を飲んで、 数十分後にジワッと汗が出てきてスッキリとしたという経験はないでしょうか。ノドが痛く熱っぽいときは銀翹散(ぎんぎょうさん)、 ムカムカしてお腹にきた風邪には 
香(かっこう)正気散
を服用しますが、これらの漢方は1回の服用でも効果を表します。風邪以外でも、こむら返りを繰り返す人が芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)を飲んでおくと止まったり…。
 漢方の即効性を一度体感してみてください。

岡山ミニコミ: 151.〝スマホ不眠症〟が増加中!

 -朝夕、涼しくなりましたが、仕事と家事のストレスが夜まで残り熟睡できません。睡眠導入剤も考えていますが、止められなくなるのが不安です。不眠に漢方は利くのでしょうか。(30歳・女性)
 最近では、寝床でスマートフォンを見て眠れなくなる〝スマホ不眠症〟の人が増えています。睡眠導入剤を使うのも方法ですが、あくまで対症療法です。不眠改善のためには、スマートフォンは電源を切るか、ベッドから離れた場所に置き、体全体のバランスを整えることが大切です。
 不眠に利く漢方はいろいろありますが、心身は疲れきっているのに眠りにつけないという人には酸棗仁湯(さんそうにんとう)が、また、心労が重なり、気血を消耗して、深夜に目覚めてしまう、動悸(き)がする、昼間も体がだるいという人には心脾顆粒(しんぴかりゅう)がお勧めです。
 不眠改善の養生として5つのポイントを紹介します。
 ①就寝4時間以内のカフェイン摂取、1時間以内の喫煙は避ける
 ②就寝時間にこだわらず眠たくなったら寝床に就く
 ③昼寝は午後3時までに30分以内で
 ④早起きし、起きたらカーテンを開けて日光に当たる
 ⑤熟睡の妨げになる寝酒はしない
 以上を守れば、漢方の効果がより高まるでしょう。

岡山ミニコミ: 150.夏の感染症対策も漢方で

-夏休みの子どもたちはプールに行きたがります。ただ、毎年話題になるプール熱や夏風邪の代表格といわれるヘルパンギーナなど感染症が心配です。効果的な予防法はありますか。(37歳・女性)
 プール熱は、正式には咽頭(いんとう)結膜熱という感染力の強いアデノウイルスが原因の病気。プールで泳いだり、水遊びした5、6日後、40℃近い高熱とともにのどの痛み、目の充血、下痢などの症状が出ます。
 中医学の対処法としては、初期の目の充血やのど痛に「銀翹解毒散」、下痢や嘔吐(おうと)には「勝湿(しょうしつ)顆粒」の併用をお勧めします。
 また、夏に流行する感染症のヘルパンギーナは突然の39℃以上の高熱が2~4日続き、のどの痛み(咽頭痛)と、のどの奥が赤く、中心に水を持った水ほうが半円を描くようにできます。熱が下がっても感染力が強く、2~4週間にわたって便からウイルスが出ます。
 細菌やウイルス対策で重要なのは予防。外から帰ったり、トイレから出たらまずは手洗い。そして、抗ウイルス作用のある「板藍(ばんらん)茶」によるうがい習慣を。また、体質強化のためには「衛益(えいえき)顆粒」も効果的です。ただし、症状が強いときは、すぐにかかりつけの医療機関を受診しま しょう。

岡山ミニコミ: 149.アスリートや登山者に合う漢方

-暑さが増すこれからの時季、子どもと高齢者がいるわが家では、室内での熱中症が心配です。知り合いから夏場に強い漢方があると聞きましたが、どんな漢方なのですか。(50歳・女性)
 環境省などでは今夏「熱中症予防声かけプロジェクト」をスタートし、熱中症予防のための5つの声掛けとして、①温度に気を配ろう②飲み物を持ち歩こう③休息をとろう④栄養をとろう⑤声をかけ合おう-の励行を呼び掛けています。
 質問にある夏場に強い漢方とは、アスリートや登山をする人、屋外で長時間仕事をする人にもうってつけの「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」のことだと思います。別名”飲む点滴”といわれ、体力や心臓機能を高める作用のある人参(にんじん)、体液を作り、漏れを防ぎ、疲労物質の乳酸を分解して疲労回復させる働きの麦門冬(ばくもんどう)、五味子(ごみし)の3種で構成された漢方薬。スポーツドリンクや麦茶に溶かして気軽に補給できます。
 汗のかき過ぎは、気=エネルギーも消耗し、心臓の機能も弱まります。血液が濃くなり血流が悪化、血の塊ができたりして狭心症や心筋梗塞(こうそく)を招く危険性も高まります。漢方を上手に取り入れて夏を元気に乗り切ってください。

岡山ミニコミ: 148.漢方で体の内と外から”水虫対策”

-日中の気温が急上昇した先日、ムズムズと足がかゆくなり、深夜まで寝つけませんでした。治まっていた水虫が再発かな?漢方で改善できませんか。(30歳・女性)

 水虫は白癬(せん)菌と呼ばれるカビの一種で、角質の中にあるたんぱく質を好み、生命力が強く、高温多湿で繁殖します。漢方では「皮膚は内臓の鏡」と考え、体の中と外から改善していきます。
 水虫の場合、湿度・温度(外因)だけでなく体内の抵抗力(内因)も大きくかかわり、ストレスから体に変調をきたすと、水分代謝が低下。余分な水分(湿濁)がたまりやすくなり、胃腸障害を起こしたり血液循環が悪化したりします。そうした抵抗力の落ちた人、汗をかきやすい、疲れやすい、水太りしやすい、むくみやすい、甘いものが好き、舌に厚いコケが表れる人は注意が必要です。
 中国ではポピュラーな水虫薬
「華陀膏(かだこう)」
は近年、日本の女性が旅先で紹介され、探して当薬局に来られる方が増えています。ジュクジュクとカサカサのどちらの水虫も使え、おまけにかかとのカサカサ改善にもなります。一方、体の湿濁を取り除き、カラッと新陳代謝を活発にする
「勝湿(しょうしつ)
顆粒は”体のドライクリーニング”といえます。

岡山ミニコミ: 147.環境の変化で起こる「五月病」

-今春、10年ぶりに再就職しましたが、新しい職場の人間関係になじめず、胃腸の具合が乱れっ放し。どうすればいいのでしょう。(40歳・女性)

緋田 この時期、新人社員や新入生などによく見られるのが、環境の変化に心身がついていけない「五月病」。
 新しい職場になじめないストレスで肝の気が停滞し、高ぶる人がいます。若い人や体力のある人に多くみられ、イライラしたり、怒りっぽくなったり、攻撃的な精神状態になりやすいこともあります。消化器系にも異常が現れ、胃やわき腹が痛む、ガスがたまり腹が張る、下痢や便秘をする、残便感が取れない―といった症状も現れます。
 こうした場合、まずは、うっ滞した気の流れをスムーズに流すことで胃腸の機能を調整することが先決。漢方薬の「開気丸」をおすすめします。開気丸には、芳香性の揮発性成分を含む生薬が多く配合されています。木香(もっこう)、枳穀(きこく)、厚朴(こうぼく)、陳皮などは、うっ滞した気をスムーズに流すことで胃腸の働きを整え、腸内のガスを取り除く作用があります。また、開気丸はその名の通り、うっ積した気を開くもの。ストレスと緊張が多い職場に勤める人にはスッキリ〝パワー〟を与えてくれるでしょう。

岡山ミニコミ: 146.〝春眠暁を覚えず〟のはずなのに…

-最近夢ばかり見て、ぐっすり眠れた気がしません。体調も優れません。(46歳・女性)
 緋田 睡眠中はレム・ノンレム睡眠が繰り返され、夢は浅い眠りのレム睡眠の間が多いようです。
漢方で夢をよく見ることを多夢と言い、嫌な夢や現実的な夢は体の不調と関係があると考えます。
 漢方の古典には、腎の気が不足すると「水におぼれた人の夢」、脾(ひ)の気が不足すると「いくら食べても空腹という夢」など、夢診断も記載されています。日本には、悪夢を獏(ばく)が食べてくれるという言い伝えがありますが、獏の伝説は中国にもあり、獏の皮を敷いて寝ると湿邪を払うといわれています。
 胃腸の働きの弱い人が水分、甘い物、脂物を取り過ぎたり、高い湿度やストレスの影響を受けたりすると、体内に病的な水 (湿邪)が溜まりやすくなります。これが長く停滞すると粘りっこい〝痰(たん)”になり、体の各部に悪影響を与え、精神に及ぶと、不眠だけでなく、ゆうつ感でやる気が出ない、不安感、イライラなどの症状が現れます。その胸苦しさから、悪夢にうなされることとなります。つまり湿邪と悪夢は密接な関係にあるのです。こんなとき、獏の絵がパッケージになった温胆湯という漢方がスッキリさせてくれます。

岡山ミニコミ: 145.美の決め手は〝おいしい漢方〟

-冷え性、生理不順で悩んでいると、友達から「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」という漢方を薦められました。どんな効果があるのか、具体的に教えてください。(31歳・女性)

 美しく健康でありたい―そんな女性の願いをかなえてくれるのが「婦宝当帰膠」です。
 主成分である当帰は、女性の体に欠かせない生薬として知られるセリ科の植物。中国漢方の冷え対策は、血液循環を良くし、全身の陽気(エネルギー)を高め、血液の量
を増やすことです。
 当帰は、女性にとって大切な血を補ってくれるので、月経不順はもちろん、貧血、シミや乾燥肌の緩和、肌や髪の毛をみずみずしく保ち、女性本来の美しさを引き出してくれるなどの効果も期待できるでしょう。中国では、当帰を飲む習慣がある揚子江中流周辺の女性の肌はキレイだといわれています。
 お問い合わせの「婦宝当帰膠」は、飲みやすいクセのないシロップ状のものなので、そのままお湯で薄めて飲んだり、紅茶に入れたりするのもOK。「飲んですぐに体が
温まるのを実感できる」と喜ばれています。
 モデルさんも愛飲することで話題にもなりました。体が温まることから、肩凝りが緩和したという声も多く届いています。

岡山ミニコミ: 144.大流行のノロウィルス予防には

-ノロウィルスによる集団食中毒が毎日のようにニュースで取り上げられ、受験生もいるので心配です。効果的な予防策を教えてください。(42歳・女性)
 静岡県浜松市では、児童1000人以上が感染するなど、全国各地でノロウィルスが大流行し、当薬局にも問い合わせが増えています。
 対策の基本は、手洗い・うがい。うがいの後、”抗ウイルスの漢方”と呼ばれ、風邪やインフルエンザ対策でもおなじみの板藍根(ばんらんこん)のお茶を飲んでおくとよいでしょう。実際に飲んでいた方から、周りで流行しているときも感染しにくく、感染しても症状が軽く済んだという声をたくさん聞いています。
 また、人込みに出るときは、板藍根のエキスを練り込んだ「板藍のど飴(あめ)」をお忘れなく。
 ただし、いくら予防していても、寝不足や不摂生で免疫力が低下している方は、感染しやすくなるので要注意です。
 免疫力アップを日ごろから心掛けるのも対策の一つ。先月ご紹介した「L・ロイテリ菌(ラクトバチルスロイテリ)」摂取により、腸内環境の改善とともに免疫力アップ。粒と液タイプがあり、赤ちゃんから高齢の方まで、手軽に摂取できます。
 ノロウイルスや風邪などで胃腸の調子が悪くなったときは、13種類の生薬から成る「かっ香(かっこう)正気散」を板藍茶と併用するとよいでしょう。