岡山ミニコミ:
148.漢方で体の内と外から”水虫対策”
-日中の気温が急上昇した先日、ムズムズと足がかゆくなり、深夜まで寝つけませんでした。治まっていた水虫が再発かな?漢方で改善できませんか。(30歳・女性)
水虫は白癬(せん)菌と呼ばれるカビの一種で、角質の中にあるたんぱく質を好み、生命力が強く、高温多湿で繁殖します。漢方では「皮膚は内臓の鏡」と考え、体の中と外から改善していきます。
水虫の場合、湿度・温度(外因)だけでなく体内の抵抗力(内因)も大きくかかわり、ストレスから体に変調をきたすと、水分代謝が低下。余分な水分(湿濁)がたまりやすくなり、胃腸障害を起こしたり血液循環が悪化したりします。そうした抵抗力の落ちた人、汗をかきやすい、疲れやすい、水太りしやすい、むくみやすい、甘いものが好き、舌に厚いコケが表れる人は注意が必要です。
中国ではポピュラーな水虫薬
「華陀膏(かだこう)」は近年、日本の女性が旅先で紹介され、探して当薬局に来られる方が増えています。ジュクジュクとカサカサのどちらの水虫も使え、おまけにかかとのカサカサ改善にもなります。一方、体の湿濁を取り除き、カラッと新陳代謝を活発にする
「勝湿(しょうしつ)顆粒は”体のドライクリーニング”といえます。
岡山ミニコミ:
147.環境の変化で起こる「五月病」
-今春、10年ぶりに再就職しましたが、新しい職場の人間関係になじめず、胃腸の具合が乱れっ放し。どうすればいいのでしょう。(40歳・女性)
緋田 この時期、新人社員や新入生などによく見られるのが、環境の変化に心身がついていけない「五月病」。
新しい職場になじめないストレスで肝の気が停滞し、高ぶる人がいます。若い人や体力のある人に多くみられ、イライラしたり、怒りっぽくなったり、攻撃的な精神状態になりやすいこともあります。消化器系にも異常が現れ、胃やわき腹が痛む、ガスがたまり腹が張る、下痢や便秘をする、残便感が取れない―といった症状も現れます。
こうした場合、まずは、うっ滞した気の流れをスムーズに流すことで胃腸の機能を調整することが先決。漢方薬の「開気丸」をおすすめします。開気丸には、芳香性の揮発性成分を含む生薬が多く配合されています。木香(もっこう)、枳穀(きこく)、厚朴(こうぼく)、陳皮などは、うっ滞した気をスムーズに流すことで胃腸の働きを整え、腸内のガスを取り除く作用があります。また、開気丸はその名の通り、うっ積した気を開くもの。ストレスと緊張が多い職場に勤める人にはスッキリ〝パワー〟を与えてくれるでしょう。
岡山ミニコミ:
146.〝春眠暁を覚えず〟のはずなのに…
-最近夢ばかり見て、ぐっすり眠れた気がしません。体調も優れません。(46歳・女性)
緋田 睡眠中はレム・ノンレム睡眠が繰り返され、夢は浅い眠りのレム睡眠の間が多いようです。
漢方で夢をよく見ることを多夢と言い、嫌な夢や現実的な夢は体の不調と関係があると考えます。
漢方の古典には、腎の気が不足すると「水におぼれた人の夢」、脾(ひ)の気が不足すると「いくら食べても空腹という夢」など、夢診断も記載されています。日本には、悪夢を獏(ばく)が食べてくれるという言い伝えがありますが、獏の伝説は中国にもあり、獏の皮を敷いて寝ると湿邪を払うといわれています。
胃腸の働きの弱い人が水分、甘い物、脂物を取り過ぎたり、高い湿度やストレスの影響を受けたりすると、体内に病的な水 (湿邪)が溜まりやすくなります。これが長く停滞すると粘りっこい〝痰(たん)”になり、体の各部に悪影響を与え、精神に及ぶと、不眠だけでなく、ゆうつ感でやる気が出ない、不安感、イライラなどの症状が現れます。その胸苦しさから、悪夢にうなされることとなります。つまり湿邪と悪夢は密接な関係にあるのです。こんなとき、獏の絵がパッケージになった温胆湯という漢方がスッキリさせてくれます。
岡山ミニコミ:
145.美の決め手は〝おいしい漢方〟
-冷え性、生理不順で悩んでいると、友達から「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」という漢方を薦められました。どんな効果があるのか、具体的に教えてください。(31歳・女性)
美しく健康でありたい―そんな女性の願いをかなえてくれるのが「婦宝当帰膠」です。
主成分である当帰は、女性の体に欠かせない生薬として知られるセリ科の植物。中国漢方の冷え対策は、血液循環を良くし、全身の陽気(エネルギー)を高め、血液の量
を増やすことです。
当帰は、女性にとって大切な血を補ってくれるので、月経不順はもちろん、貧血、シミや乾燥肌の緩和、肌や髪の毛をみずみずしく保ち、女性本来の美しさを引き出してくれるなどの効果も期待できるでしょう。中国では、当帰を飲む習慣がある揚子江中流周辺の女性の肌はキレイだといわれています。
お問い合わせの「婦宝当帰膠」は、飲みやすいクセのないシロップ状のものなので、そのままお湯で薄めて飲んだり、紅茶に入れたりするのもOK。「飲んですぐに体が
温まるのを実感できる」と喜ばれています。
モデルさんも愛飲することで話題にもなりました。体が温まることから、肩凝りが緩和したという声も多く届いています。
岡山ミニコミ:
144.大流行のノロウィルス予防には
-ノロウィルスによる集団食中毒が毎日のようにニュースで取り上げられ、受験生もいるので心配です。効果的な予防策を教えてください。(42歳・女性)
静岡県浜松市では、児童1000人以上が感染するなど、全国各地でノロウィルスが大流行し、当薬局にも問い合わせが増えています。
対策の基本は、手洗い・うがい。うがいの後、”抗ウイルスの漢方”と呼ばれ、風邪やインフルエンザ対策でもおなじみの板藍根(ばんらんこん)のお茶を飲んでおくとよいでしょう。実際に飲んでいた方から、周りで流行しているときも感染しにくく、感染しても症状が軽く済んだという声をたくさん聞いています。
また、人込みに出るときは、板藍根のエキスを練り込んだ「板藍のど飴(あめ)」をお忘れなく。
ただし、いくら予防していても、寝不足や不摂生で免疫力が低下している方は、感染しやすくなるので要注意です。
免疫力アップを日ごろから心掛けるのも対策の一つ。先月ご紹介した「L・ロイテリ菌(ラクトバチルスロイテリ)」摂取により、腸内環境の改善とともに免疫力アップ。粒と液タイプがあり、赤ちゃんから高齢の方まで、手軽に摂取できます。
ノロウイルスや風邪などで胃腸の調子が悪くなったときは、13種類の生薬から成る「かっ香(かっこう)正気散」を板藍茶と併用するとよいでしょう。
岡山ミニコミ:
143.インフルエンザも花粉症も腸内改善を
-小学生の娘は、毎年のように冬は風邪、春は花粉症と気の休まる暇がありません。漢方を試したいのですが、なかなか飲んでくれません。何か良い対策があれば教えてください。(40歳・女性)
お子さんの健康管理で大変な思いをされているお母さんの気苦労をお察しします。風邪やインフルエンザにかかりやすい、花粉症もあるという人の場合、一度食生活を総点検してみてください。
冷たいもの、生もの、甘いもの、乳製品を含む脂ものが好き。おやつはアイスクリームや冷たいジュース、スナック菓子を好んでよく食べていませんか。これらの”冷生甘脂”を控え、腸内の善玉菌を増やし、腸管免疫を向上させることが体質改善につながります。
お子さんは漢方が苦手とのこと。そうした方にお勧めしているのが、さまざまな医療、医薬分野からも注目されている「L.ロイテリ菌」。母乳由来で、本来お母さんから与えられる自然の力(先天の気)が備わっている乳酸菌です。1日1粒、赤ちゃんから高齢の方まで安心して摂取できるので喜ばれています。
習慣となっているものをすぐに変えることは難しいものですが、漢方の効果を少量・短期間で発揮するためにも、まずは「L.ロイテリ菌」摂取による腸内環境改善をお勧めします。風邪シーズンの今から、まずは春先までトライしてみましょう。
岡山ミニコミ:
142.藍(あい)のチカラで風邪対策
―受験生の息子がいます。風邪をひかないよう、家族で気を配っています。効果的な対策があれば教えてください。(45歳・男性)
緋田 風邪対策は手洗いうがいが基本です。〝効果的なもの〞とのことですので、「板藍根 (ばんらんこん)」のお茶を使用するのをお薦めします。
板藍根とはアブラナ科・ホソバタイセイの根で、藍染めの染料にも使われる植物です。
藍染めには、抗菌・防虫効果があることから、昔、武士が鎧(よろい)の下に着ける肌着や、農民のモンペなどにも藍染めが使われていました。切り傷や虫刺されから身を守り、マムシなどを寄せ付けない効用があったからともいわれています。
板藍根には、抗ウイルス・消炎作用もあり、風邪・インフルエンザなどの感染症が流行するシーズンに、藍染めのように我々の体を守ってくれます。
板藍根のお茶「板藍茶」の使い方ですが、人ごみへ出掛ける前に飲む、帰宅したらこのお茶でうがいをする―まずこれを実践してください。飲んでも眠くならないので、受験生のお子さんもぜひ一緒に。外出時には、板藍根のエキスを練り込んだのどアメを携帯すると良いですね。
規則正しい生活と、「うがい・手洗い・板藍茶」を心掛け、藍の力で、ウイルスを寄せ付けないよう、この季節を乗り切りましょう。
岡山ミニコミ:
141.女性の体は7の倍数が節目
-暑くもないのに汗をかいたり、体がのぼせたり・・・という症状に悩まされています。もしかして更年期障害でしょうか。(50歳・女性)
テレビコマーシャルでもご存じかもしれませんが、女性の体は、28歳、35歳、42歳、49歳・・・と、7の倍数の歳に節目を迎え、体の変化が現れると言われています。
更年期はとても多様で、個人差がありますが、この節目の養生で、加齢に伴う症状の予防と治癒の効果は大きく変わってきます。
中医学で更年期の症状は、気の巡りが悪くなり血液の貯蔵庫である”肝”の機能が低下する①イライラタイプ、”肝”とホルモン系の働きをつかさどる”腎”の機能が低下し、体の潤いが不足する②乾燥のぼせタイプ、そして③血行不良タイプと、主に3つのタイプに分類します。
女性の体は、これまで毎月の生理で血を失ってきたので、まず血を補うことを優先します。
どのタイプの更年期も「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」という飲みやすい漢方が基本となります。
①イライラタイプは、逍遥丸(しょうようがん)、②乾燥のぼせタイプは、杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)③血行不良タイプには、冠元顆粒(かんげんかりゅう)が良いでしょう。
更年期で悩んでいる方は、症状に合わせてぜひ一度お試しを。
岡山ミニコミ:
140.衛気を高め風邪をひかない様に
-食生活や生活リズムにかなり気を使っていたのに、気温変化が激しかったためか、先週から風邪をひいてしまいました。どのように予防したらよいでしょうか。(37歳・女性)
食生活も生活リズムも整っているのに、季節の変わり目に風邪をひきやすいという方は、「衛気(えき)」が低下していることが考えられます。
衛気とは、中国漢方でいう”気”の一種で、人間にとって大切な抵抗力や免疫機能のこと。風邪のウイルスや細菌など、私たちの健康を損なうものから体を守ってくれます。
衛気を強めるには、「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」の服用がお薦めです。皮膚や粘膜のバリア機能を高める顆粒タイプの漢方薬で、中国では「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」という名前でとてもよく知られています。
その由来は、昔、大きな家の玄関に屏風(びょうぶ)を立てて病気などの外敵が体に侵入するのを防いでいたことから来ています。
主成分は、バリア機能を高め、免疫力を調整する代表的な植物「黄耆(おうぎ)」です。風邪の予防はもちろん、秋の花粉対策にも役立ちます。
また、朝起きてのどが痛んだ場合は「銀翹散(ぎんぎょうさん)」が効果を発揮してくれます。
いずれも常備しておくとよいでしょう。
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139.夏の疲れと乾燥対策
―猛暑で頑張っていた体が、気が抜けたのか、今ごろ疲れが出てきました。空気も急に乾燥し、肌の調子も優れません。(34歳・女性)
朝晩が涼しくなり、日中も空気が乾燥し、随分過ごしやすくなりました。しかしこの時季、女性にとって”乾燥”は大敵です。
夏の間の大量の発汗、冷房による皮膚への負担、暑さによる睡眠不足、冷たいもの過剰摂取は、体の潤い維持が難しくなり、秋はいつも以上に乾燥に悩まされがちに。肌はもちろん、のど、鼻、口、髪、目の乾き、腸管の乾燥による便秘、女性の膣(ちつ)分泌液の不足をも引き起こします。また、乾燥によって体表の防衛力が失われ、免疫力が落ち、風邪・インフルエンザなどの感染症にかかりやすくなることも。
このコラムにもたびたび登場する麦味参顆粒(生脈散)は、肌の乾燥に効果的な漢方。失われた体液を補い、潤いのある肌へと導いてくれます。保湿と消炎を同時にできる漢方保湿クリーム「瑞花露(すいかろ)」も有効。
また、のどや鼻の乾燥には「潤肺糖しょう(じゅんぱいとうしょう)」、口内の乾きには「八仙丸」、コロコロ便には「潤腸湯(じゅんちょうとう)」、目の乾きには「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」肌や膣の乾きには「沙棘(さーじ)」、乾燥による手足の火照り、のぼせには「知柏地黄丸(ちばくじおうがん)」がお薦めです。