岡山ミニコミ:
141.女性の体は7の倍数が節目
-暑くもないのに汗をかいたり、体がのぼせたり・・・という症状に悩まされています。もしかして更年期障害でしょうか。(50歳・女性)
テレビコマーシャルでもご存じかもしれませんが、女性の体は、28歳、35歳、42歳、49歳・・・と、7の倍数の歳に節目を迎え、体の変化が現れると言われています。
更年期はとても多様で、個人差がありますが、この節目の養生で、加齢に伴う症状の予防と治癒の効果は大きく変わってきます。
中医学で更年期の症状は、気の巡りが悪くなり血液の貯蔵庫である”肝”の機能が低下する①イライラタイプ、”肝”とホルモン系の働きをつかさどる”腎”の機能が低下し、体の潤いが不足する②乾燥のぼせタイプ、そして③血行不良タイプと、主に3つのタイプに分類します。
女性の体は、これまで毎月の生理で血を失ってきたので、まず血を補うことを優先します。
どのタイプの更年期も「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」という飲みやすい漢方が基本となります。
①イライラタイプは、逍遥丸(しょうようがん)、②乾燥のぼせタイプは、杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)③血行不良タイプには、冠元顆粒(かんげんかりゅう)が良いでしょう。
更年期で悩んでいる方は、症状に合わせてぜひ一度お試しを。
岡山ミニコミ:
140.衛気を高め風邪をひかない様に
-食生活や生活リズムにかなり気を使っていたのに、気温変化が激しかったためか、先週から風邪をひいてしまいました。どのように予防したらよいでしょうか。(37歳・女性)
食生活も生活リズムも整っているのに、季節の変わり目に風邪をひきやすいという方は、「衛気(えき)」が低下していることが考えられます。
衛気とは、中国漢方でいう”気”の一種で、人間にとって大切な抵抗力や免疫機能のこと。風邪のウイルスや細菌など、私たちの健康を損なうものから体を守ってくれます。
衛気を強めるには、「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」の服用がお薦めです。皮膚や粘膜のバリア機能を高める顆粒タイプの漢方薬で、中国では「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」という名前でとてもよく知られています。
その由来は、昔、大きな家の玄関に屏風(びょうぶ)を立てて病気などの外敵が体に侵入するのを防いでいたことから来ています。
主成分は、バリア機能を高め、免疫力を調整する代表的な植物「黄耆(おうぎ)」です。風邪の予防はもちろん、秋の花粉対策にも役立ちます。
また、朝起きてのどが痛んだ場合は「銀翹散(ぎんぎょうさん)」が効果を発揮してくれます。
いずれも常備しておくとよいでしょう。
岡山ミニコミ:
139.夏の疲れと乾燥対策
―猛暑で頑張っていた体が、気が抜けたのか、今ごろ疲れが出てきました。空気も急に乾燥し、肌の調子も優れません。(34歳・女性)
朝晩が涼しくなり、日中も空気が乾燥し、随分過ごしやすくなりました。しかしこの時季、女性にとって”乾燥”は大敵です。
夏の間の大量の発汗、冷房による皮膚への負担、暑さによる睡眠不足、冷たいもの過剰摂取は、体の潤い維持が難しくなり、秋はいつも以上に乾燥に悩まされがちに。肌はもちろん、のど、鼻、口、髪、目の乾き、腸管の乾燥による便秘、女性の膣(ちつ)分泌液の不足をも引き起こします。また、乾燥によって体表の防衛力が失われ、免疫力が落ち、風邪・インフルエンザなどの感染症にかかりやすくなることも。
このコラムにもたびたび登場する麦味参顆粒(生脈散)は、肌の乾燥に効果的な漢方。失われた体液を補い、潤いのある肌へと導いてくれます。保湿と消炎を同時にできる漢方保湿クリーム「瑞花露(すいかろ)」も有効。
また、のどや鼻の乾燥には「潤肺糖しょう(じゅんぱいとうしょう)」、口内の乾きには「八仙丸」、コロコロ便には「潤腸湯(じゅんちょうとう)」、目の乾きには「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」肌や膣の乾きには「沙棘(さーじ)」、乾燥による手足の火照り、のぼせには「知柏地黄丸(ちばくじおうがん)」がお薦めです。
岡山ミニコミ:
138.日焼け後のシミ・シワ予防
-ここ数年、日焼け後のシミ・シワが特に目立つようになった気がします。良い対処法を教えてください。(45歳・女性)
日焼けは、皮膚のやけど。すなわち炎症です。年齢とともに肌の新陳代謝は低下し、日焼けが原因のシミやシワができやすくなるのは当然です。また、日焼けにより体力が奪われ、免疫力も低下します。日焼け後にシミ・シワができにくい体質を作るためには、体の内側と外側からとのケアが必要となります。
まず紹介したいのが「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」。薬草「当帰」をふんだんに含む婦宝当帰膠は、血を補い、月経不順、貧血、冷え、シミなどを緩和。肌や髪の毛の潤いを取り戻し、女性本来の美しさを引き出してくれます。
中国の奥地に自生するグミ科の植物「沙棘(サージ)」も、肌を元気にする効果が期待できます。果実から取れる真っ赤な油は”美肌油”の別名を持ち、肌の再生を促進。強い抗酸化作用があり、肌の老化の原因となる体のサビを防いでくれます。果汁エキスには、美肌効果・美容効果が期待できるビタミンC、アミノ酸、ミネラルが高濃度に含まれ、果皮・果肉は血液の循環を促すフラボノイドが豊富です。
また、日焼け後すぐは、ユーカリ、丁子(ちょうじ)、を主に、ヨモギ、キハダ、緑茶を副成分とした漢方消炎スプレーを使用するとよいでしょう。
岡山ミニコミ:
137.夏の体調不良に症状別の漢方を
-夏になると胃腸が弱ったり、風邪をひいたり・・・。毎年体調を崩しがちです。漢方での養生を教えてください。(48歳・女性)
一年中で最も体力を消耗するのが夏。体調を崩す人が増えるのも無理はありません。今回は、夏によくある症状別に漢方を紹介しましょう。
夏バテ・熱中症対策に生脈散(しょうみゃくさん)
飲む点滴とも言われる漢方で、汗とともに失われたエネルギーを補います。体力や心臓機能を高める人参(にんじん)、体液の漏れを防ぎ補う麦門冬(ばくもんどう)、五味子(ごみし)で構成され、疲労物質の乳酸を分解してくれます。スポーツ飲料に溶いてご利用ください。
弱った胃腸、夏風邪にかっ香正気散(かっこうしょうきさん)
湿度が高いときは、体内の水分が代謝されずに停滞する湿濁(しつだく)が起こりがちです。湿濁は、胃腸の働きを鈍くし、栄養素が吸収されず新陳代謝を悪くします。かっ香正気散は、湿濁を取り除き、新陳代謝を活発にする”体のドライクリーニング”剤と言われる漢方です、夏風邪の際は、板藍(ばんらん)茶と一緒に飲むとよいでしょう。
クーラー冷えに婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
血液循環を良くし、全身の陽気(エネルギー)を高め、血液の量を増やす漢方として、夏の冷え対策に効果的です。
岡山ミニコミ:
136.梅雨の湿気と冷えによる体調不良に
-梅雨入りし、なんとなく体がだるく、胃腸の調子も優れず、神経痛が出たりと憂うつです。アドバイスをお願いします。(57歳・女性)
5月は真夏のように暑い日があったり、梅雨に入って冷えたり、この時季体調が優れないのは、湿気や冷えが原因と考えられます。
体内の水分が代謝されずに停滞し、汚く濁った湿気「湿濁(しつだく)」が体内にたまることで、胃腸の働きが鈍くなったりします。栄養も吸収できず新陳代謝が低下。夏バテや熱中症などを引き起こしやすくなります。この湿濁を取り除き、新陳代謝を活発にするのが「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」の名で知られる「かっ香正気散」。体の中を”ドライクリーニング”してくれる漢方で、中国では夏の常備薬としてポピュラーです。
また梅雨の季節は、風(冷たい風)、寒(冷え)、湿(湿度)から神経痛や関節痛に悩む方も増えてきます。漢方ではこういった痛みを総じて「痺(ひ)症」といいます。痺とは気血の流れを阻害して痛みやしびれを生じ、”詰まって通じない”という意味。この痺症には「独歩顆粒(どっぽかりゅう)」がお勧めです。16種類の生薬からなり、リウマチ・慢性関節炎・五十肩・腰痛・坐(ざ)骨神経痛などの痛みやしびれ・だるさに効果的です。
湿度コントロール、体温調整をして梅雨を上手に乗り越えてください。
岡山ミニコミ:
135.しゃっくりに柿のヘタ、こむら返りに・・・
-1度しゃっくりが出だすとなかなか止まりません。よい漢方はありませんか。
(47歳・女性)
しゃっくりは、吃逆(きつぎゃく)といい、誰にでも起こる状態ですが、れっきとした連動機能障害の一つです。横隔膜がけいれんした後、声門が素早く閉じるときに出る音をいいます。
止める方法は、「息を止める」「冷たい水を飲む」「驚かす」などが言われていますが、漢方には効能効果が「しゃっくり」という医薬品があります。それが柿のヘタ、生姜、チョウジの3種の生薬・柿蔕湯(していとう)です。
病気としてのしゃっくりは、1週間、10日と続き、会話が出来ないほど連続することがあります。病院に行っても決定的な解決に至らないことが多いようで、医師が柿のヘタの漢方を知っていたらラッキーです。
煎(せん)じて飲むのが最も効果的ですが、頻繁にしゃっくりが出そうになる人は、携帯に便利な顆粒(かりゅう)剤もあるので、煎じ薬と併用すると良いでしょう。早ければ2・3服、1~2日のうちに効果判定ができます。
漢方は、長く飲まないと効かないと思われがちですが、即効漢方もあります。古人の知恵に今さらに驚かされます。
また、こむら返りには、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)という漢方が即効性を表します。お休み前やスポーツ前に飲むと良いでしょう。
岡山ミニコミ:
134.肝の養生でストレスに強いからだ作りを
―春はウキウキと楽しい季節なはずなのに、毎年体調がすぐれません。転勤、子どもの進級など、心配ごとが多いのは事実です。(39歳・女性)
春は環境変化が多く情緒不安定になりやすい時季です。何となく気分が落ち込む、やる気が出ない、イライラする・・・を放っておくとうつ病や、不眠症、心身症につながることもあります。
春は、ストレスと関係の深い臓器”肝”への負担が大きく、精神的にも病変を起こしやすい季節でもあります。肝は現代医学の肝臓の働きだけではなく、情緒的な働き、自律神経、運動神経などの神経系の働きも有します。
日常生活では、早起きをして太陽の光を浴びましょう。シソ、春菊、ミツバ、セロリなど香りのある食材で気を巡らせましょう。また、ワラビ、タケノコなど旬の野菜や、シジミ、アサリなどの貝類は、肝の働きを整えてくれます。
中国漢方では、肝の働きを高めストレスに対する抵抗力を強くして気分をスッキリさせる漢方を症状別で処方します。
ストレスがあるとおなかにガスがたまるという人には、胃腸の具合を整える「開気丸(かいきがん)」を。ストレスが上手く発散できず、胸や脇、腹に張ったような痛みがある人には、「柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)」を。また、ストレスからくるイライラが強い人には、「逍遥顆粒(しょうようかりゅう)」がお薦めです。
岡山ミニコミ:
133.PM2.5、花粉症対策に衛益顆粒
―花粉症が心配な時季です。今年は飛散量が多いと聞きました。さらに、中国から飛来するPM2.5も混ざり、健康への影響も心配です。何か良いアドバイスをください。(37歳・女性)
テレビや新聞で頻繁に取り上げられているPM2.5とは、大気中を浮遊する直径2.5μm以下の微小粒子状物質。石炭暖房やディーゼル車、工場の排ガスが原因といわれ、現代文明が生み出した外邪といえます。熱によって生み出された邪であるため、体には熱性の症状が出やすくなることが考えられます。
花粉もPM2.5もシャットアウトするためには、今から粘膜のバリアー機能を高めながら、体質改善を促すことをお薦めします。先月の話にも出てきたオウギの入った「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」が効果を発揮してくれるでしょう。処方名は「玉屏(へい)風散。」
また、花粉症の症状別では、水っぽい鼻汁が多い、鼻が詰まる、くしゃみが出る、のどの痛みはなく目も赤くないーという「寒症状」には、鼻炎漢方「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」を。体を温めて乾燥させ、症状を改善していきます、体が熱っぽく、目・鼻・のどの粘膜が腫れ、目がかゆく鼻汁も黄色く粘ついた「熱症状」には、風邪薬としても使う銀翹散(ぎんぎょうさん)」や板藍根(ばんらんこん)がお勧め。
マスク、うがい、手洗いもしばらくしっかりと!
岡山ミニコミ:
132.インフルエンザも花粉症対策も一緒に
―インフルエンザに感染したという話をよく聞きます。予防を心掛ける一方、花粉症対策もそろそろ・・・。手軽にできる2つの対策を教えてください。
(33歳・女性)
県内でもインフルエンザ患者が増えてきており、十分な予防がまだまだ必要です。
質問は、インフルエンザと花粉症と2つの対策―とのことですが、実はこの2つは一度に対策が可能です。花粉症などのアレルギーは、外敵から身を守る免疫力の過剰反応。逆に免疫力が低下するとひきやすくなるのが風邪。2つの予防には、免疫力を正常に機能させることが大切です。
そこでお薦めは、玉(ぎょく)でできた貴重な屏風で大切な住人を外敵から守るという意味を持つ「玉屏風散(ぎょくびょうぶさん)」。風が運んでくる花粉・ウイルスなどの「風邪(ふうじゃ)」から身を防ぐ効能によりその名が付いた、セリ科の「防風(ぼうふう)」と粘膜のバリア機能を高める「黄耆(おうぎ)」が入った漢方。日本では「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」の名前で販売されています。
また漢方が苦手な方は、乳酸菌(L・ロイテリ菌など)で腸内菌質改善をして免疫力を正常に!
インフルエンザ対策をしっかりしていたら、春には花粉症もきっと楽になりますよ。またインフルエンザ対策には、抗菌抗ウイルスの板藍(ばんらん)根のお茶とのど飴(あめ)もお忘れなく。