岡山ミニコミ: 138.日焼け後のシミ・シワ予防

-ここ数年、日焼け後のシミ・シワが特に目立つようになった気がします。良い対処法を教えてください。(45歳・女性)
 日焼けは、皮膚のやけど。すなわち炎症です。年齢とともに肌の新陳代謝は低下し、日焼けが原因のシミやシワができやすくなるのは当然です。また、日焼けにより体力が奪われ、免疫力も低下します。日焼け後にシミ・シワができにくい体質を作るためには、体の内側と外側からとのケアが必要となります。
 まず紹介したいのが「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」。薬草「当帰」をふんだんに含む婦宝当帰膠は、血を補い、月経不順、貧血、冷え、シミなどを緩和。肌や髪の毛の潤いを取り戻し、女性本来の美しさを引き出してくれます。
 中国の奥地に自生するグミ科の植物「沙棘(サージ)」も、肌を元気にする効果が期待できます。果実から取れる真っ赤な油は”美肌油”の別名を持ち、肌の再生を促進。強い抗酸化作用があり、肌の老化の原因となる体のサビを防いでくれます。果汁エキスには、美肌効果・美容効果が期待できるビタミンC、アミノ酸、ミネラルが高濃度に含まれ、果皮・果肉は血液の循環を促すフラボノイドが豊富です。
 また、日焼け後すぐは、ユーカリ、丁子(ちょうじ)、を主に、ヨモギ、キハダ、緑茶を副成分とした漢方消炎スプレーを使用するとよいでしょう。

岡山ミニコミ: 137.夏の体調不良に症状別の漢方を

-夏になると胃腸が弱ったり、風邪をひいたり・・・。毎年体調を崩しがちです。漢方での養生を教えてください。(48歳・女性)
 一年中で最も体力を消耗するのが夏。体調を崩す人が増えるのも無理はありません。今回は、夏によくある症状別に漢方を紹介しましょう。
 夏バテ・熱中症対策に生脈散(しょうみゃくさん)
飲む点滴とも言われる漢方で、汗とともに失われたエネルギーを補います。体力や心臓機能を高める人参(にんじん)、体液の漏れを防ぎ補う麦門冬(ばくもんどう)、五味子(ごみし)で構成され、疲労物質の乳酸を分解してくれます。スポーツ飲料に溶いてご利用ください。
 弱った胃腸、夏風邪にかっ香正気散(かっこうしょうきさん)
湿度が高いときは、体内の水分が代謝されずに停滞する湿濁(しつだく)が起こりがちです。湿濁は、胃腸の働きを鈍くし、栄養素が吸収されず新陳代謝を悪くします。かっ香正気散は、湿濁を取り除き、新陳代謝を活発にする”体のドライクリーニング”剤と言われる漢方です、夏風邪の際は、板藍(ばんらん)茶と一緒に飲むとよいでしょう。
 クーラー冷えに婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
血液循環を良くし、全身の陽気(エネルギー)を高め、血液の量を増やす漢方として、夏の冷え対策に効果的です。

岡山ミニコミ: 136.梅雨の湿気と冷えによる体調不良に

-梅雨入りし、なんとなく体がだるく、胃腸の調子も優れず、神経痛が出たりと憂うつです。アドバイスをお願いします。(57歳・女性)
 5月は真夏のように暑い日があったり、梅雨に入って冷えたり、この時季体調が優れないのは、湿気や冷えが原因と考えられます。
 体内の水分が代謝されずに停滞し、汚く濁った湿気「湿濁(しつだく)」が体内にたまることで、胃腸の働きが鈍くなったりします。栄養も吸収できず新陳代謝が低下。夏バテや熱中症などを引き起こしやすくなります。この湿濁を取り除き、新陳代謝を活発にするのが「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」の名で知られる「かっ香正気散」。体の中を”ドライクリーニング”してくれる漢方で、中国では夏の常備薬としてポピュラーです。
 また梅雨の季節は、風(冷たい風)、寒(冷え)、湿(湿度)から神経痛や関節痛に悩む方も増えてきます。漢方ではこういった痛みを総じて「痺(ひ)症」といいます。痺とは気血の流れを阻害して痛みやしびれを生じ、”詰まって通じない”という意味。この痺症には「独歩顆粒(どっぽかりゅう)」がお勧めです。16種類の生薬からなり、リウマチ・慢性関節炎・五十肩・腰痛・坐(ざ)骨神経痛などの痛みやしびれ・だるさに効果的です。
 湿度コントロール、体温調整をして梅雨を上手に乗り越えてください。

岡山ミニコミ: 135.しゃっくりに柿のヘタ、こむら返りに・・・

-1度しゃっくりが出だすとなかなか止まりません。よい漢方はありませんか。
                          (47歳・女性)
しゃっくりは、吃逆(きつぎゃく)といい、誰にでも起こる状態ですが、れっきとした連動機能障害の一つです。横隔膜がけいれんした後、声門が素早く閉じるときに出る音をいいます。
 止める方法は、「息を止める」「冷たい水を飲む」「驚かす」などが言われていますが、漢方には効能効果が「しゃっくり」という医薬品があります。それが柿のヘタ、生姜、チョウジの3種の生薬・柿蔕湯(していとう)です。
 病気としてのしゃっくりは、1週間、10日と続き、会話が出来ないほど連続することがあります。病院に行っても決定的な解決に至らないことが多いようで、医師が柿のヘタの漢方を知っていたらラッキーです。
 煎(せん)じて飲むのが最も効果的ですが、頻繁にしゃっくりが出そうになる人は、携帯に便利な顆粒(かりゅう)剤もあるので、煎じ薬と併用すると良いでしょう。早ければ2・3服、1~2日のうちに効果判定ができます。
 漢方は、長く飲まないと効かないと思われがちですが、即効漢方もあります。古人の知恵に今さらに驚かされます。
 また、こむら返りには、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)という漢方が即効性を表します。お休み前やスポーツ前に飲むと良いでしょう。

岡山ミニコミ: 134.肝の養生でストレスに強いからだ作りを

―春はウキウキと楽しい季節なはずなのに、毎年体調がすぐれません。転勤、子どもの進級など、心配ごとが多いのは事実です。(39歳・女性)
 春は環境変化が多く情緒不安定になりやすい時季です。何となく気分が落ち込む、やる気が出ない、イライラする・・・を放っておくとうつ病や、不眠症、心身症につながることもあります。
 春は、ストレスと関係の深い臓器”肝”への負担が大きく、精神的にも病変を起こしやすい季節でもあります。肝は現代医学の肝臓の働きだけではなく、情緒的な働き、自律神経、運動神経などの神経系の働きも有します。
 日常生活では、早起きをして太陽の光を浴びましょう。シソ、春菊、ミツバ、セロリなど香りのある食材で気を巡らせましょう。また、ワラビ、タケノコなど旬の野菜や、シジミ、アサリなどの貝類は、肝の働きを整えてくれます。
 中国漢方では、肝の働きを高めストレスに対する抵抗力を強くして気分をスッキリさせる漢方を症状別で処方します。
 ストレスがあるとおなかにガスがたまるという人には、胃腸の具合を整える「開気丸(かいきがん)」を。ストレスが上手く発散できず、胸や脇、腹に張ったような痛みがある人には、「柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)」を。また、ストレスからくるイライラが強い人には、「逍遥顆粒(しょうようかりゅう)」がお薦めです。

岡山ミニコミ: 133.PM2.5、花粉症対策に衛益顆粒

―花粉症が心配な時季です。今年は飛散量が多いと聞きました。さらに、中国から飛来するPM2.5も混ざり、健康への影響も心配です。何か良いアドバイスをください。(37歳・女性)
 テレビや新聞で頻繁に取り上げられているPM2.5とは、大気中を浮遊する直径2.5μm以下の微小粒子状物質。石炭暖房やディーゼル車、工場の排ガスが原因といわれ、現代文明が生み出した外邪といえます。熱によって生み出された邪であるため、体には熱性の症状が出やすくなることが考えられます。
 花粉もPM2.5もシャットアウトするためには、今から粘膜のバリアー機能を高めながら、体質改善を促すことをお薦めします。先月の話にも出てきたオウギの入った「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」が効果を発揮してくれるでしょう。処方名は「玉屏(へい)風散。」
 また、花粉症の症状別では、水っぽい鼻汁が多い、鼻が詰まる、くしゃみが出る、のどの痛みはなく目も赤くないーという「寒症状」には、鼻炎漢方「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」を。体を温めて乾燥させ、症状を改善していきます、体が熱っぽく、目・鼻・のどの粘膜が腫れ、目がかゆく鼻汁も黄色く粘ついた「熱症状」には、風邪薬としても使う銀翹散(ぎんぎょうさん)」や板藍根(ばんらんこん)がお勧め。
 マスク、うがい、手洗いもしばらくしっかりと!

岡山ミニコミ: 132.インフルエンザも花粉症対策も一緒に

―インフルエンザに感染したという話をよく聞きます。予防を心掛ける一方、花粉症対策もそろそろ・・・。手軽にできる2つの対策を教えてください。
                        (33歳・女性)

 県内でもインフルエンザ患者が増えてきており、十分な予防がまだまだ必要です。
 質問は、インフルエンザと花粉症と2つの対策―とのことですが、実はこの2つは一度に対策が可能です。花粉症などのアレルギーは、外敵から身を守る免疫力の過剰反応。逆に免疫力が低下するとひきやすくなるのが風邪。2つの予防には、免疫力を正常に機能させることが大切です。
 そこでお薦めは、玉(ぎょく)でできた貴重な屏風で大切な住人を外敵から守るという意味を持つ「玉屏風散(ぎょくびょうぶさん)」。風が運んでくる花粉・ウイルスなどの「風邪(ふうじゃ)」から身を防ぐ効能によりその名が付いた、セリ科の「防風(ぼうふう)」と粘膜のバリア機能を高める「黄耆(おうぎ)」が入った漢方。日本では「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」の名前で販売されています。
 また漢方が苦手な方は、乳酸菌(L・ロイテリ菌など)で腸内菌質改善をして免疫力を正常に!
 インフルエンザ対策をしっかりしていたら、春には花粉症もきっと楽になりますよ。またインフルエンザ対策には、抗菌抗ウイルスの板藍(ばんらん)根のお茶とのど飴(あめ)もお忘れなく。

岡山ミニコミ: 131.漢方でノロウイルス対策

―ノロウイルスが大流行し、わが子の小学校でも感染者がたくらんいるようで心配です。家族みんなが手軽にできる漢方の予防・対処法を教えてください。(40歳・女性)
 昨年11月にノロウイルス注意報が発令されて以来、ノロウイルス対策の漢方についての問い合わせが急増しています。対策は、手洗い、うがいが基本。うがいの後、”抗ウイルスの漢方”と呼ばれ、風邪やインフルエンザ対策でもおなじみの「板藍茶(ばんらんちゃ)」を飲んでおくこと。
 胃がムカムカとしたり、身近な人が感染したりしている場合は、漢方薬の「かっ香正気散(かっこうしょうきさん)商品名・勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」を板藍茶と併用しましょう。
 また、免疫力の低下はあらゆるウイルス感染の原因となります。日ごろから免疫力アップを心掛けるのも対策の一つ。
 免疫力アップに効果が期待できると、最近注目されているのがR-1乳酸菌(ラクトバチルスブルガリス)です。
 当薬局でもR-1乳酸菌と同じ乳酸桿(かん)菌のL・ロイテリ菌(ラクトバチルスロイテリ)粒や液体タイプのものをお子さんやお年寄り、漢方が苦手という方にお勧めして喜ばれています。

岡山ミニコミ: 130.眠くならない風邪・インフルエンザ対策

-主人は仕事柄、車の運転をよくします。風邪を引くと、「眠くなるから薬は飲まない」と言い、よく風邪をこじらせます。(46歳・女性)
 急に冷え込み、咳(せき)をしている人が増えてきました。まずは、風邪をひき込まないための防衛策”睡眠・3度の食事・部屋の加湿”人混みを避け、うがい、手洗いをしっかり”を心掛けましょう。
 そしてさらに、漢方の知恵を持っていたら、アブラナ科・ホソバタイセイの根で、抗ウイルスの漢方と呼ばれる「板藍根(ばんらんこん)」のお茶を飲んでおきましょう。眠くならず、車の運転や勉強に支障が出ないので、仕事中や受験生も安心できますね。また、板藍根のエキスを練り込んだのどアメもぜひ常備してください。
 万一、風邪をひいてしまった場合は、ゾクゾクは「葛根湯(かっこんとう)」、のどがカッカッとしたら「銀翹散(ぎんぎょうさん)」、ムカムカは「かっ香正気散(こうしょうきさん)」-を、症状に合わせて、板藍茶と一緒にできるだけ早く飲みましょう。
 風邪やインフルエンザを持ちこまないように家族みんなで”板藍ブロック!”を心掛け、冬を乗り越えてください。

岡山ミニコミ: 129.頑固な痛み・しびれに「独歩顆粒」

―秋から冬にかけて、毎年腰痛・関節痛が悪化します。痛いだけで済まず、歩行もつらくなってきたら困ります(64歳・女性)
 冷えと湿気が原因で、腰、関節、下肢などの痛みに悩まされる人が多くなる季節ですね。
 中国では古来から「腰は腎の府」という言い方があり、腰と腎は密接に関係し、腎の衰えは腰痛となって表れやすくなると考えます。
 また高齢になるなど、何らかの原因で体が虚弱になると、その弱りに乗じて寒さや湿気などの外敵が体内に入り込み、気血の流れを阻害し、痛みやしびれを生じさせます。この場合、寒さや湿気などによる邪気(じゃき)を除去し、詰まりを改善する必要があります。
 そこで注目したいのが、先月の薬草クイズにもあった山菜の独活(ウド)を主薬とする「独歩顆粒(どっぽかりゅう)」。
 消炎、鎮痛と関係したホルモンの分泌を促す腎機能を高め、痛みを悪化させる寒さ・湿気などの邪気から体を守り、頑固な痛み、しびれを和らげてくれます。
 日本人は、国際的にも”弱腰”と言われますが、寝たきりにならないためにも、”本腰”を入れて治したいものです。