岡山ミニコミ:
133.PM2.5、花粉症対策に衛益顆粒
―花粉症が心配な時季です。今年は飛散量が多いと聞きました。さらに、中国から飛来するPM2.5も混ざり、健康への影響も心配です。何か良いアドバイスをください。(37歳・女性)
テレビや新聞で頻繁に取り上げられているPM2.5とは、大気中を浮遊する直径2.5μm以下の微小粒子状物質。石炭暖房やディーゼル車、工場の排ガスが原因といわれ、現代文明が生み出した外邪といえます。熱によって生み出された邪であるため、体には熱性の症状が出やすくなることが考えられます。
花粉もPM2.5もシャットアウトするためには、今から粘膜のバリアー機能を高めながら、体質改善を促すことをお薦めします。先月の話にも出てきたオウギの入った「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」が効果を発揮してくれるでしょう。処方名は「玉屏(へい)風散。」
また、花粉症の症状別では、水っぽい鼻汁が多い、鼻が詰まる、くしゃみが出る、のどの痛みはなく目も赤くないーという「寒症状」には、鼻炎漢方「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」を。体を温めて乾燥させ、症状を改善していきます、体が熱っぽく、目・鼻・のどの粘膜が腫れ、目がかゆく鼻汁も黄色く粘ついた「熱症状」には、風邪薬としても使う銀翹散(ぎんぎょうさん)」や板藍根(ばんらんこん)がお勧め。
マスク、うがい、手洗いもしばらくしっかりと!
岡山ミニコミ:
132.インフルエンザも花粉症対策も一緒に
―インフルエンザに感染したという話をよく聞きます。予防を心掛ける一方、花粉症対策もそろそろ・・・。手軽にできる2つの対策を教えてください。
(33歳・女性)
県内でもインフルエンザ患者が増えてきており、十分な予防がまだまだ必要です。
質問は、インフルエンザと花粉症と2つの対策―とのことですが、実はこの2つは一度に対策が可能です。花粉症などのアレルギーは、外敵から身を守る免疫力の過剰反応。逆に免疫力が低下するとひきやすくなるのが風邪。2つの予防には、免疫力を正常に機能させることが大切です。
そこでお薦めは、玉(ぎょく)でできた貴重な屏風で大切な住人を外敵から守るという意味を持つ「玉屏風散(ぎょくびょうぶさん)」。風が運んでくる花粉・ウイルスなどの「風邪(ふうじゃ)」から身を防ぐ効能によりその名が付いた、セリ科の「防風(ぼうふう)」と粘膜のバリア機能を高める「黄耆(おうぎ)」が入った漢方。日本では「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」の名前で販売されています。
また漢方が苦手な方は、乳酸菌(L・ロイテリ菌など)で腸内菌質改善をして免疫力を正常に!
インフルエンザ対策をしっかりしていたら、春には花粉症もきっと楽になりますよ。またインフルエンザ対策には、抗菌抗ウイルスの板藍(ばんらん)根のお茶とのど飴(あめ)もお忘れなく。
岡山ミニコミ:
131.漢方でノロウイルス対策
―ノロウイルスが大流行し、わが子の小学校でも感染者がたくらんいるようで心配です。家族みんなが手軽にできる漢方の予防・対処法を教えてください。(40歳・女性)
昨年11月にノロウイルス注意報が発令されて以来、ノロウイルス対策の漢方についての問い合わせが急増しています。対策は、手洗い、うがいが基本。うがいの後、”抗ウイルスの漢方”と呼ばれ、風邪やインフルエンザ対策でもおなじみの「板藍茶(ばんらんちゃ)」を飲んでおくこと。
胃がムカムカとしたり、身近な人が感染したりしている場合は、漢方薬の「かっ香正気散(かっこうしょうきさん)商品名・勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」を板藍茶と併用しましょう。
また、免疫力の低下はあらゆるウイルス感染の原因となります。日ごろから免疫力アップを心掛けるのも対策の一つ。
免疫力アップに効果が期待できると、最近注目されているのがR-1乳酸菌(ラクトバチルスブルガリス)です。
当薬局でもR-1乳酸菌と同じ乳酸桿(かん)菌のL・ロイテリ菌(ラクトバチルスロイテリ)粒や液体タイプのものをお子さんやお年寄り、漢方が苦手という方にお勧めして喜ばれています。
岡山ミニコミ:
130.眠くならない風邪・インフルエンザ対策
-主人は仕事柄、車の運転をよくします。風邪を引くと、「眠くなるから薬は飲まない」と言い、よく風邪をこじらせます。(46歳・女性)
急に冷え込み、咳(せき)をしている人が増えてきました。まずは、風邪をひき込まないための防衛策”睡眠・3度の食事・部屋の加湿”人混みを避け、うがい、手洗いをしっかり”を心掛けましょう。
そしてさらに、漢方の知恵を持っていたら、アブラナ科・ホソバタイセイの根で、抗ウイルスの漢方と呼ばれる「板藍根(ばんらんこん)」のお茶を飲んでおきましょう。眠くならず、車の運転や勉強に支障が出ないので、仕事中や受験生も安心できますね。また、板藍根のエキスを練り込んだのどアメもぜひ常備してください。
万一、風邪をひいてしまった場合は、ゾクゾクは「葛根湯(かっこんとう)」、のどがカッカッとしたら「銀翹散(ぎんぎょうさん)」、ムカムカは「かっ香正気散(こうしょうきさん)」-を、症状に合わせて、板藍茶と一緒にできるだけ早く飲みましょう。
風邪やインフルエンザを持ちこまないように家族みんなで”板藍ブロック!”を心掛け、冬を乗り越えてください。
岡山ミニコミ:
129.頑固な痛み・しびれに「独歩顆粒」
―秋から冬にかけて、毎年腰痛・関節痛が悪化します。痛いだけで済まず、歩行もつらくなってきたら困ります(64歳・女性)
冷えと湿気が原因で、腰、関節、下肢などの痛みに悩まされる人が多くなる季節ですね。
中国では古来から「腰は腎の府」という言い方があり、腰と腎は密接に関係し、腎の衰えは腰痛となって表れやすくなると考えます。
また高齢になるなど、何らかの原因で体が虚弱になると、その弱りに乗じて寒さや湿気などの外敵が体内に入り込み、気血の流れを阻害し、痛みやしびれを生じさせます。この場合、寒さや湿気などによる邪気(じゃき)を除去し、詰まりを改善する必要があります。
そこで注目したいのが、先月の薬草クイズにもあった山菜の独活(ウド)を主薬とする「独歩顆粒(どっぽかりゅう)」。
消炎、鎮痛と関係したホルモンの分泌を促す腎機能を高め、痛みを悪化させる寒さ・湿気などの邪気から体を守り、頑固な痛み、しびれを和らげてくれます。
日本人は、国際的にも”弱腰”と言われますが、寝たきりにならないためにも、”本腰”を入れて治したいものです。
岡山ミニコミ:
128.バリア機能アップ風邪知らず
―この時季、朝起きると、のどが痛いことがあり、そのまま調子を崩してしまいます。20代のころは風邪なんて引かなかったのになぜでしょうか。(33歳・女性)
昔は風邪を引かなかったのに何で?という方の原因の一つに、体温やバリア調節を自然に行う体のスイッチ”衛気(えいき)”がうまく作動しなくなっていることが考えられます。
風邪のウイルスや細菌は、体に襲いかかる外敵です。これを防ぐための皮膚や粘膜のバリア機能が低下すると、風邪を引き、こじらせやすくなり、体調を崩しがちになります。気温差の激しいこの時季、このバリア機能、つまり衛気を強めるために、「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」の服用をお薦めします。
衛益顆粒は、「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」という名前の漢方薬。その由来は、昔、大きな家の玄関に屏風(びょうぶ)を立てて病気などの外敵が体に侵入するのを防いでいたことから来ています。主成分は、バリア機能を高め、免疫力を調整する代表的な植物「黄耆(おうぎ)」です。
また、朝起きてのどが痛んだ場合は「銀翹散(ぎんぎょうさん)」が効果的です。常備しておくとよいでしょう。
岡山ミニコミ:
127.日々のスキンケアに美肌漢方
―夏は紫外線、これからの季節は乾燥と肌の悩みが年中尽きません。美肌漢方というものを聞きました。どんな場合に使えますか。(41歳・女性)
いくつになってもみずみずしく、ハリのある肌を保ちたいという、女性の願いに応えてくれるのが美肌漢方です。
日々のスキンケアにお勧めなのが、当帰を主成分として肌に栄養を届ける「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」や、中国の奥地に自生するグミ科の植物、沙棘(さーじ)のオイルが主成分の保湿クリーム「セ・サージ」。
果実から取れる真っ赤な油は、肌の再生を促進。強い抗酸化作用があり、肌の老化の原因となる体のサビを防いでくれます。中国では潰瘍(かいよう)や色素沈着の治療にも応用されているほどです。
また果汁エキスには、美白効果・美容効果が期待できるビタミンC、アミノ酸、ミネラルが高濃度に含まれ、果皮・果肉は血液の循環を促すフラボノイドが豊富です。
クリーム以外に服用する「紅沙棘」(油)「沙棘精」(果汁)など、多様なタイプがあるので、使い分けてみてはいかがでしょう。夏の日差しと発汗で潤いを失った肌に、乾燥は大敵。早めのお手入れが肝心です。
岡山ミニコミ:
126.水いぼにはハトムギと板藍根
―子どもに水いぼができ、ハトムギの粒のヨクイニンというのを飲ませています。早く治してあげたいのですが、ほかに効果的なものはありませんか。(34歳・女性)
ハトムギとは食品としての呼び名、ヨクイニンはハトムギの殻をむいたもので医薬品の扱いとなります。基本的には同じものです。
水いぼは正式名を伝染性軟属腫(しゅ)といい、ウイルス感染の一種。水いぼには、ハトムギ(ヨクイニン)と板藍根(ばんらんこん)のお茶の組み合わせが第一選択かと思います。今まで、内服薬は、ハトムギぐらいでしたが、抗ウイルス作用のある板藍茶の併用は、治りを早めるのと、広がりを止める作用があります。
この2つの併用でも、なかなか枯れない場合、五行草茶(スベリヒユのお茶)を足します。
ハトムギは食用の雑穀なのでたくさん摂取しても問題ありません。また、板藍茶は、体重に応じて大人の4分の1~2分の1量を飲むとよいでしょう。効果が表れると、水いぼは枯れるように小さくなり、自然に落ちます。
プール熱、ヘルパンギーナ、水いぼなど、夏も感染症には注意が必要です。プールの後、外で遊んだ後は、板藍茶でうがい、板藍のど飴(あめ)をお忘れなく。周りからの感染を防いだり、兄弟でうつらないために、”夏も活躍!うがい・手洗い・ばんらん茶”をお忘れなく。
岡山ミニコミ:
125.カラカラ・ジトジト2つの夏バテ
ー屋外で仕事をする主人は、大量に汗をかいて夏バテします。一方私は、クーラーの中での事務作業。夏場は体がだるい感じです。(34歳・女性)
ご主人の夏バテは、前号でも紹介した、大量の発汗により、体液だけでなく体力(気=エネルギー)も消耗するタイプ。気を消耗すると、心臓の機能が弱まり、さらに発汗により血液が濃くなります。このような体の中が”カラカラ状態の夏バテ”にお薦めなのが”飲む点滴”といわれる漢方「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」。熱中症対策には必携です。
一方奥さまは、日中の仕事は涼しいクーラーの中。冷たいジュースやビールをついつい飲んでいませんか。こんな方によくあるのが、体の中の過剰な水分が代謝されず停滞し、食欲が落ち、体が重だるくなる”ジトジト状態の夏バテ”。胃腸の働きが鈍くなり、栄養素が吸収できず、新陳代謝が悪くなっている状態です。このような体の中のドライクリーニングが必要な方にお薦めの漢方が「勝湿(しょうしつ)顆粒」です。中国の家庭常備薬としてポピュラーな漢方で、ジュースやビールをガブガブ飲む日本人にこそ必要な常備漢方といえるでしょう。
夏バテは、大きく分けると以上の2つのタイプに分類できます。自分がどちらのタイプなのかを把握して、今年の夏は漢方を取り入れて暑さを乗り切ってください。
岡山ミニコミ:
124.麦味参顆粒で夏を元気に
-今年の夏は「節電」と「暑さに負けない体づくり」がキーワードのようですが、夏を元気に乗り越えるために、お薦めの漢方はありますか。(55歳・女性)
節電が呼び掛けられる一方、熱中症が心配されています。夏までに血液量を増加させ、体温調節機能を改善させるために「インターバル速歩」に取り組むのも夏バテ対策の一つです。
漢方の面から言うと、夏場は、大量の発汗により、体液だけでなく体力(気=エネルギー)も消耗します。気を消耗すると、心臓の機能が弱まり、さらに発汗により血液が濃くなり、粘りを持つようになります。そうすると、血栓(けっせん)ができやすくなり、狭心症や心筋梗塞(こうそく)を招く危険性も考えられます。
夏に体力が落ち気味というときにお薦めなのが”飲む点滴”といわれる漢方「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」。これはアスリートや登山をする人などもよく利用する漢方で、汗とともに失われたエネルギーを補い、体力や心臓機能を高める作用がある人参(にんじん)、体液を作り出す作用がある麦門冬(ばくもんどう)、五味子(ごみし)で構成され、疲労物質の乳酸を分解してくれる漢方です。
夏場は、水分摂取も必要ですが、ただ水を取るだけでは、食欲が減退したり、体が重だるくなったりするので、このこともお忘れなく。