岡山ミニコミ:
118.受験生・子どもに~眠くならない風邪対策
-この時季になると、息子は毎年風邪を引きます。今年は受験なので、試験日に風邪を引かないか心配です。対策を教えてください。(42歳・女性)
冬の健康管理は睡眠、3度の食事、部屋の加湿が大切です。さらに、人込みを避け、うがい、手洗いをしっかりする-これに尽きます。
受験生は睡眠不足です。そして閉め切った乗り物で移動し、換気の悪い試験会場では、横の人が風邪でも逃げられませんね。中国漢方では、風邪を引き込まないための防衛対策を第一に考えます。
アブラナ科・ホソバタイセイの根が原料で、抗ウイルスの漢方と呼ばれる「板藍根(ばんらんこん)」のお茶を飲んで出掛け、帰宅したら、このお茶でうがいをすることがお薦めです。飲んでも眠くならないので、受験生、お子さんも安心です。外出時には、板藍根のエキスを練りこんだのどアメを携帯すると良いですね。
万一、風邪を引いてしまった場合は、「葛根湯(かっこんとう)」、「銀翹散(ぎんぎょうさん)」、「かっ香正気散(かっこうしょうきさん)」―を、症状に合わせて、板藍茶と一緒にできるだけ早く飲みましょう。
風邪やインフルエンザを持ちこまないように家族みんなで”板藍ブロック!”を心掛け、風邪の季節を乗り越えてください。万全の体調で試験本番に臨み、実力が発揮できることを願います。
岡山ミニコミ:
117.冷えからくる痛み・しびれに
―寒くなると関節が痛み、湿布や痛み止めが手放せません。よい漢方はありますか。
( 63歳・女性)
緋田 リウマチや神経痛からくる、腰や背中の痛み、関節痛、下肢のしびれなどで悩む方がこの時季増えてきます。痛み止めに頼らず根本的に対処したいものです。
漢方ではこういった痛みを総じて「痺(ひ)症」といいます。痺とは気血の流れが阻害され、痛みやしびれが生じ〝詰まって通じないという意味。
この痺症には「独歩顆粒(どっぽかりゅう)」がお勧めです。
山菜としておなじみのウド・独活を主に16種類の生薬からなる漢方で、リウマチ・慢性関節炎・五十肩・腰痛・坐骨神経痛などの痛みやしびれ・だるさに効果的です。
大きいばかりで役に立たないと思われがちなウドですが、薬用としては有用で、根茎部は古くから漢方薬として使われています。
また、中国ではリウマチに「食用アリの漢方」をよく使います。
ミネラルやアミノ酸を豊富に含み、優れた抗炎症・鎮痛作用を持っています。
また、「海風藤」「キレン草」「木瓜(もっか)」「穿山(せんざん)竜」「臭梧桐(しゅうごとう)」の5種類の植物エキスに、グルコサミン、コンドロイチンが配合された漢方サプリといえる活楽宝(かつらくほう)も、さまざまな痛みの漢方と併用して、その止痛効果を高めてくれます。
岡山ミニコミ:
116.妊娠と肥満の関係
-太っていると妊娠しにくいと聞きました。妊娠を希望しているので、食を見直し、スリムになりたいです。(32歳・女性)
ダイエットというと食事量を減らし、スリムになることと思っている方が多いようですがこれは間違い。食事制限の結果、栄養失調や基礎代謝の低下を招き、返ってやせにくい体になっていることがあるのです。太っていると妊娠しにくいというのは、肥満の原因となっているバランスの崩れが、妊娠しにくい体質と同じだからです。
中医学では、減らすのではなく、バランスを整え、脂肪燃焼に必要な燃料(タンパク質やミネラル)を足すことでダイエットを考えていきます。体質に合わせた漢方薬や食品を活用し、体内のバランスを整えることで、正しい月経周期を取り戻すことにつながるのです。
たとえば、家畜が食べるとやせるので食べさせないという痩羊草(そうようそう)のお茶「三爽茶」。肉類や脂っこいものの消化を助け、コレステロール値を正常にし、過剰な脂質を減少させる働きがある山査子、麦芽、神麹(しんぎく・小麦や小豆、こうじなどを発酵させたもの)を炒(い)って合わせた「晶三仙(しょうさんせん)」。
これらの漢方に、低脂肪タンパク食品を組み合わせると、燃焼効率が上がりダイエットも早く進み、冬もポカポカに過ごせるでしょう。
岡山ミニコミ:
115.日焼け後の肌のケアに漢方を
-子どもの外遊びや自転車での買い物・・・。注意していたのに日焼けしてしまいました。ここ数年は日焼け後のシミ・ソバカスも気になります。(35歳・女性)
今年は昨年ほど猛暑ではありませんでしたが、日焼けにより肌に悩みを抱える女性が多いのが現実です。この時季のお手入れに欠かせない漢方を紹介しましょう。
麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)は、失われた体液を補い、潤いのある肌へ導く漢方。顔・全身の保湿と消炎を同時にできる漢方保湿クリーム「瑞花露(すいかろ)」と併用すれば、より高い効果が期待できます。
日焼け後のシミ・ソバカスが気になる方は「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」がお薦め。全身の血液の流れを良くし、肌の新陳代謝を活発にすることでシミ・ソバカスの発生を防ぎます。
また”美肌油”と呼ばれる植物「沙棘(さーじ)」のオイルを主成分としたクリーム「セ・サージ」にも、皮膚の再生を促し、肌の老化を抑制する働きがあります。オイルだけでなく、果汁エキスにはビタミンC、アミノ酸、ミネラルが高濃度に含まれ美白効果が。さらに、果皮・果肉は、血液の循環を促すフラボノイドが豊富です。
強い夏の日差しと発汗でみずみずしさを失ったお肌に、秋冬の乾燥は大敵。早めのお手入れが肝心です。
岡山ミニコミ:
114.夏の常備薬に「勝湿顆粒」
-梅雨が明けても湿度が高く食欲が落ちぎみ。さらに気温差で風邪を引きやすく困っています。毎年夏バテします。(54歳・女性)
梅雨から初夏にかけてのジメジメ、盛夏のムシムシ・・・気温40℃を超す砂漠の国からやってきた人でも過ごしにくい日本の夏。最近は、冷房の排熱などで、不快指数が増しているようです。
梅雨から夏に体調が悪くなることが多 いのは、体内に「湿濁(しつだく)」が溜まるため。湿濁とは、体内の水分が代謝されずに停滞し、汚く濁った湿気を指します。梅雨や夏は、湿度が高く汗が出にくいため、湿濁が起こりやすいのです。体内に湿濁が溜まると、胃腸の働きが鈍くなり、栄養素が吸収できず新陳代謝が悪くなります。勝湿顆粒(しょうしつ かりゅう)処方名で藿香(かっこう)正気散は、この湿濁を取り除き、新陳代謝を活発にする”体のドライクリーニング”剤といえます。
藿香正気散は、中国では蒸し暑い季節になると、薬屋の店頭に一斉に並び、常備薬としてもポピュラー。ジュースやビールをガブガブ飲む日本人にこそ必要な常備薬です。
食欲がない人はもちろん、暑さに負けず、ガンガン働き、遊ぶぞ!という人にも強い見方。夏風邪には板藍茶と一緒に、食中毒には五行草茶と一緒に飲めるよう、日常や旅でも常備してほしい漢方薬のひとつです。
岡山ミニコミ:
113.節電対策で室内熱中症に注意
ー今年の夏は節電が呼び掛けられていますが、小さな子どもやお年寄りと暮らしているので、室内で起こる熱中症も心配です。(32歳・女性)
震災の影響で、例年以上に節電が必要といわれていますが、過度な節電により、室内でも熱中症にかかる可能性があることを念頭に置いておきましょう。
汗を大量にかくと、血液が濃くなり血流が悪化したり、血の塊ができたりします。漢方では”汗は心の涙”といい、汗のかき過ぎは体液の消耗とともに心臓のエネルギーも失うと考えます。血液が詰まりやすくなっているところに、心臓の働きが低下するのですから、生命の危険にもさらされるわけです。
熱中症予防に、水分摂取は必要ですが、ただ水分を取るだけでは、食欲が減退したり、体が重くだるくなったりします。
そこでうってつけなのが、アスリートや登山をする人にも勧める漢方「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」。汗とともに失われたエネルギーを補い、体力や心臓機能を高める作用の人参(にんじん)、体液を作り、漏れを防ぎ、疲労物質の乳酸を分解して、疲労回復させる働きの麦門冬(ばくもんどう)、五味子(ごみし)の3種で構成され、”飲む点滴”といわれている漢方薬です。
今年の夏は、麦味参顆粒を取り入れて猛暑を元気に乗り切りましょう。
岡山ミニコミ:
112. 不眠の改善を促す5つの養生
ー最近、ストレスで熟睡できません。日中も体がだるく、仕事の能率が上がらず困っています。睡眠薬を飲んだ方がいいでしょうか。(34歳・女性)
睡眠薬を使うのも一つの手ですが、あくまで対症療法。不眠の改善には、体のバランスを整えることが大切です。下記に不眠の養生のポイントをまとめましたので参考にしてください。それでも改善が難しい場合には、次のような漢方を用います。
心身は疲れきっているのに眠れないという人には「酸棗仁湯(さんそうにんとう)」、最近、驚きやすくなった、悪夢をよく見る、不安やイライラが強くなった・・・そんな人には「温胆湯(うんたんとう)」を。また、年齢を重ねるにつれ、動悸(どうき)、息切れ、口の渇き、高血圧症に起因する頭痛・めまい・肩こりなどに悩まされ、健康面での不安から不眠になった人には「天王補心丹(てんのうほしんたん)」を処方します。
不眠の養生の5つのポイントを守って漢方の効果を高めましょう。
[1]寝る前はリラックス
寝る前4時間のカフェイン摂取、1時間の喫煙は避ける
[2]寝る時間にこだわらない
眠たくなってから床に就く
[3]昼寝は短めに
午後3時まで、30分以内に
[4]積極的に早起き
寝床で長く過ごしすぎると逆に塾眠感が減るので、起きたら日光に当たる
[5]アルコールは控える
寝酒は一時的には眠りを誘うが、深い眠りを減らす
岡山ミニコミ:
111.ストレスで体調が悪い人に・・・
-東日本大震災の発生以来心落ち着かない日々が続いています。姉一家が東北に住んでいるので余震や原発の報道も人ごとではなく・・・。そのせいか最近体調も優れず困っています。(29歳・女性)
春は、引っ越しや入学、入社など環境の変化に心と体が追い付かず、ただでさえストレスがたまって体調を崩す人が増える季節。社会状況を考えると、今年はそんな人が例年より増えてもおかしくありません。
この時季になると、ストレスと関係の深い臓器「肝」の負担が大きくなり、胃腸障害が現れやすくなります。対処法は、まず朝は早く起き、散歩やスポーツで全身の筋肉を緩め、気分をリラックスさせること。食べ物は酸味があるものの取り過ぎに注意し、甘い物を適量取って胃腸の元気を養うようにしましょう。
また、香りの強い薬草を多く含み、アロマを凝縮したような漢方「開気丸」もよく用います。木香(もっこう)、枳穀(きこく)、厚朴(こうぼく)、陳皮などには、うっ滞した「気」をスムーズに流すことで胃腸の働きを整え、腸内のガスを取り除く作用が。また、延胡索(えんごさく)には、優れた鎮痛作用があります。
さらに、目が疲れやすくなったり、血圧が急に上昇したりした人には「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」、イライラが強い場合は「逍遥(しょうよう)顆粒」がお勧めです。
岡山ミニコミ:
110.美肌の漢方で紫外線対策
ー日が長くなるにつれて、日差しも強くなってきたように感じます。肌が弱いので、日焼け止めもあまり使えず、紫外線対策にいつも頭を悩ませています。良い漢方はありませんか。(32歳・女性)
まず紹介したいのが、美容と健康に使うモデルさんにも人気の「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」。”女性の宝”といわれる薬草「当帰」をふんだんに含む婦宝当帰膠は、女性にとって大切な血を補い、月経不順、貧血、冷え、シミなどを緩和。肌や髪の毛の潤いを取り戻し、女性本来の美しさを引き出してくれます。クセのないシロップ状なので、お湯や紅茶で薄めて飲んでもOK。「飲んですぐに体が温まるのを実感できる」との声も多く聞きますね。
また中国の奥地に自生するグミ科の植物「沙棘(サージ)」も、肌を元気にする効果が期待できます。
果実から取れる真っ赤な油は”美肌油”の別名を持ち、肌の再生を促進。強い抗酸化作用があり、肌の老化の原因となる体のサビを防いでくれます。中国では潰瘍(かいよう)や色素沈着の治療にも応用されています。果汁エキスには、美白効果・美容効果が期待できるビタミンC、アミノ酸、ミネラルが高濃度に含まれ、果皮・果肉は血液の循環を促すフラボノイドが豊富。肌に塗るクリーム状の「セ・サージ」、服用する「紅沙棘」(油)「沙棘精」(果汁)など、多様なタイプがありますよ。
岡山ミニコミ:
109.”飲むカイロ”で冷え対策
ー春が近づき、寒さも和らいできたのに、私の冷え性はいっこうに良くなりません。寒くて寝付けないほど、ひどくて悩んでいます。 (30歳・女性)
日本に来ている中医師(中国の漢方医師)が口をそろえて戒めるのは、生食を好む日本人の食生活。キュウリやトマトですらいためて食べる中国の人から見ると、心配でならないそうです。
中国では、食べ物を「温める作用を持つ」「冷やす作用を持つ」「どちらでもない」の3つに分け、冬は温性の野菜や肉類を食べることで厳しい寒さに、逆に夏は、生野菜などの寒性の食べ物で暑さに対応します。
中国漢方の主な冷え性対策は、血液循環を良くするほか、全身の陽気(エネルギー)を高め、血液の量を増やすこと。貧血気味の人の血液を増やし、血行を促進する漢方薬では、当帰が主薬の「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」をよく使います。
また当帰とショウガの入った「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」も、日本でおなじみの漢方です。腎の働きを補い、体力増強に効果のある鹿茸(ろくじょう、鹿の幼角)と人参を配合した「参茸補血丸(さんじょうほけつがん)」も、陽気(エネルギー)不足が顕著な人にはお薦め。
気血を補い、全身の機能を高めて体をしんから温める、”飲むカイロ”ともいうべき中国漢方と食生活の見直しで、冷え対策をしましょう。