岡山ミニコミ: 123.心と眠りの安定に”安神”を

-睡眠時間はだいたい7時間。平均的だと思うのですが、朝スッキリ目が覚めません。さらに日中、集中力が持続しません。(34歳・女性)
 心の安定とよい睡眠は、子どもの成長や美容に欠かせません。寝ているはずなのに、朝スッキリしない、昼間眠たくて集中できない-というのは、心の安定が関与しているからでしょう。
 漢方では、精神を安定させる働きを”安神(あんじん)”といい、その中には鉱物や貝の殻など質の重たいものを用いた「重鎮安神」と、植物の果実などを用いた「滋養安神」があります。
 「琥珀(こはく)」「珍珠母(ちんじゅも)」の2種の重鎮安神と、「短梗五加果(たんこうごかか)」の滋養安神をバランスよく配合した珉好(ミンハオ)は、心の安定と眠りの安定を助ける錠剤タイプの漢方サプリです。
 落ち着いた情緒、良質な睡眠は、自然治癒力と免疫力を高めてくれます。シベリア人参のお茶や漢方薬の「温胆湯(うんたんとう)」を併せ、下記の【眠りの質を高めるポイント】を頭に入れておくとさらによいでしょう。
【眠りの質を高めるポイント】
①睡眠のゴールデンタイムは
 午後10時~午前2時
②入浴はぬるめのお湯で、普段より少し長めに
③入浴後1~2時間のうちに眠りに就く
④就寝前2時間は何も食べない

岡山ミニコミ: 122.4月の敏感な胃腸に「開気丸」

-春は人事異動などで、体がストレスを感じているようで、胃腸を壊しがちです。よい漢方はありますか。(42歳・女性)
 環境の変化の多い春は、精神的にも病変を起こしやすく、また”肝っ玉のすわった人”と言うようにストレスと関係が深い臓器「肝」への負担が掛かりがちです。
 新しい職場や学校、近所付き合いの悩みや不安が増え、胃が痛む、おなかが張る、下痢・便秘を繰り返すなどの胃腸障害が現れる方が増えてもおかしくありません。まずは朝早く起き、散歩や運動で全身の筋肉を緩め、気分をリラックスさせましょう。食べ物は酸っぱいものを少なくし(酸味の取り過ぎは肝を傷つける)、甘い物を適度に食べ、胃腸の元気を養いましょう。
 中国漢方では、この時季、痛みや下痢止めなどの治療だけでなく、肝の働きを高め、ストレスに対する抵抗力を強くし、胃腸の具合を整えるために「開気丸(かいきがん))」を使用します。
香りの強い薬草が多く配合されており、木香(もっこう)などには、うっ滞した”気”をスムーズに流すことで胃腸の働きを整え、腸内のガスを取り除く作用があり、また延胡索(えんごさく)には、優れた鎮痛作用があります。
 また、すぐおなかを壊しがちな方には、腸内菌質改善のために、L・ロイテリ菌という乳酸菌の摂取を漢方とともにお勧めしています。

岡山ミニコミ: 121.花粉症は腸内改善から

ー食事などで花粉症を改善する方法を教えてください。(42歳・女性)
 私が漢方薬局をはじめたころ、中国から来た漢方医は、中国に花粉症という病気の認識がほとんどなかったので、日本人の花粉症に驚いていました。同時に日本人が冷たいものをたくさん食べたり飲んだりする習慣にもびっくりしていました。ところが今では、日本で長く生活した中国の人や、中国本土でも花粉症を発症する人が増えているのが現状です。
 当時、中国では冷蔵庫がまだまだ普及していなかったのに比べ、日本では冷蔵保存が可能な冷たいもの、生もの、旬からずれた食べ物が食卓に並び、甘い物や乳脂肪の摂取が急に増えました。
 次のことをチェックしてみてください。
①冷たいもの ②生もの ③甘いもの④脂もの(乳製品を含む)が、好きで多く食べていませんか。おやつは、アイス(冷甘脂)やジュース(冷)・スナック菓子(甘脂)ではないですか。これらの”冷生甘脂”を控え、腸内善玉菌を増やし、腸管免疫を向上させることが体質改善につながります。
 漢方は苦手という方、乳酸菌(L.ロイテリ菌など)を摂取し、腸内菌質改善をすることから始めてはいかがでしょう。

岡山ミニコミ: 120.今から漢方で花粉症対策!

―花粉飛散のニュースを耳にしました。花粉症で憂うつな春、漢方を使った不快症状を抑える方法を教えてください。(38歳・女性)
 国民の4割が花粉症といわれる時代。春を待ち望んでいる人ばかりとはいえないのが現実のようです。
 花粉症予防に効果的な漢方ですが、「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」がお勧めです。玄関に屏風を立てて影を作り、奥からそっと来訪者を見て大切なお客かどうか確かめて招き入れたという習慣が名前の由来となっています。
 主成分の黄耆(おうぎ)には、バリア機能を高め、免疫力を調整する働きがあり、花粉症の体質改善に役立ちます。またこの働きは、インフルエンザや風邪の予防にもつながるので、まさにこの季節、必要不可欠な漢方といえます。日本では、「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」の名前で販売されています。
 花粉症の人は心構えがあると思いますが、そうでない人も今年、突然発症することも考えられます。花粉、ウイルス、細菌など、体に襲いかかる外敵から身を守ろうと、体が過剰反応しないよう、普段からバリア機能の高い、体づくりを心掛けましょう。

岡山ミニコミ: 119. のどが痛む風邪・インフルエンザに銀翹散

-私の場合「のどが少しおかしいな」と思ったら、風邪の始まりです。のどを使う仕事をしているので、よい対策があれば教えてください。(41歳・女性)
 寒さも本番。風邪かな?と思ったら、できるだけ早く症状に合った漢方を服用することが大切です。質問者の方のように、のどの痛みから始まる風邪には、銀翹散(ぎんぎょうさん)をオススメしています。
 最近テレビCMでも紹介されている銀翹散は、のどの違和感や、インフルエンザによる急な発熱などに有効とされる漢方薬で、抗ウイルスの漢方とよばれる板藍(ばんらん)根のお茶と併用すると、さらによいでしょう。
 また、銀翹散は病院で出される漢方にはない処方なので、薬局で購入して常備しておくとよいでしょう。
 しかし、何といっても風邪をひかないためには、睡眠と栄養をしっかり取り、人ごみをなるべく避けることが一番です。十分な睡眠と栄養は体の防衛力を高め、ウイルスに感染しにくく、感染しても症状を軽くするためには欠かせません。
 板藍(ばんらん)根のお茶は、普段からの風邪対策として、このシーズンは、外出前と帰宅後にずっと飲み続けてください。

岡山ミニコミ: 118.受験生・子どもに~眠くならない風邪対策

-この時季になると、息子は毎年風邪を引きます。今年は受験なので、試験日に風邪を引かないか心配です。対策を教えてください。(42歳・女性)
 冬の健康管理は睡眠、3度の食事、部屋の加湿が大切です。さらに、人込みを避け、うがい、手洗いをしっかりする-これに尽きます。
 受験生は睡眠不足です。そして閉め切った乗り物で移動し、換気の悪い試験会場では、横の人が風邪でも逃げられませんね。中国漢方では、風邪を引き込まないための防衛対策を第一に考えます。
 アブラナ科・ホソバタイセイの根が原料で、抗ウイルスの漢方と呼ばれる「板藍根(ばんらんこん)」のお茶を飲んで出掛け、帰宅したら、このお茶でうがいをすることがお薦めです。飲んでも眠くならないので、受験生、お子さんも安心です。外出時には、板藍根のエキスを練りこんだのどアメを携帯すると良いですね。
 万一、風邪を引いてしまった場合は、「葛根湯(かっこんとう)」、「銀翹散(ぎんぎょうさん)」「かっ香正気散(かっこうしょうきさん)」―を、症状に合わせて、板藍茶と一緒にできるだけ早く飲みましょう。
 風邪やインフルエンザを持ちこまないように家族みんなで”板藍ブロック!”を心掛け、風邪の季節を乗り越えてください。万全の体調で試験本番に臨み、実力が発揮できることを願います。

岡山ミニコミ: 117.冷えからくる痛み・しびれに

―寒くなると関節が痛み、湿布や痛み止めが手放せません。よい漢方はありますか。
                          ( 63歳・女性)
 緋田 リウマチや神経痛からくる、腰や背中の痛み、関節痛、下肢のしびれなどで悩む方がこの時季増えてきます。痛み止めに頼らず根本的に対処したいものです。
 漢方ではこういった痛みを総じて「痺(ひ)症」といいます。痺とは気血の流れが阻害され、痛みやしびれが生じ〝詰まって通じないという意味。
この痺症には「独歩顆粒(どっぽかりゅう)」がお勧めです。
山菜としておなじみのウド・独活を主に16種類の生薬からなる漢方で、リウマチ・慢性関節炎・五十肩・腰痛・坐骨神経痛などの痛みやしびれ・だるさに効果的です。
大きいばかりで役に立たないと思われがちなウドですが、薬用としては有用で、根茎部は古くから漢方薬として使われています。
 また、中国ではリウマチに「食用アリの漢方」をよく使います。
ミネラルやアミノ酸を豊富に含み、優れた抗炎症・鎮痛作用を持っています。
 また、「海風藤」「キレン草」「木瓜(もっか)」「穿山(せんざん)竜」「臭梧桐(しゅうごとう)」の5種類の植物エキスに、グルコサミン、コンドロイチンが配合された漢方サプリといえる活楽宝(かつらくほう)も、さまざまな痛みの漢方と併用して、その止痛効果を高めてくれます。

岡山ミニコミ: 116.妊娠と肥満の関係

-太っていると妊娠しにくいと聞きました。妊娠を希望しているので、食を見直し、スリムになりたいです。(32歳・女性)
 ダイエットというと食事量を減らし、スリムになることと思っている方が多いようですがこれは間違い。食事制限の結果、栄養失調や基礎代謝の低下を招き、返ってやせにくい体になっていることがあるのです。太っていると妊娠しにくいというのは、肥満の原因となっているバランスの崩れが、妊娠しにくい体質と同じだからです。
 中医学では、減らすのではなく、バランスを整え、脂肪燃焼に必要な燃料(タンパク質やミネラル)を足すことでダイエットを考えていきます。体質に合わせた漢方薬や食品を活用し、体内のバランスを整えることで、正しい月経周期を取り戻すことにつながるのです。
 たとえば、家畜が食べるとやせるので食べさせないという痩羊草(そうようそう)のお茶「三爽茶」。肉類や脂っこいものの消化を助け、コレステロール値を正常にし、過剰な脂質を減少させる働きがある山査子、麦芽、神麹(しんぎく・小麦や小豆、こうじなどを発酵させたもの)を炒(い)って合わせた「晶三仙(しょうさんせん)」。
 これらの漢方に、低脂肪タンパク食品を組み合わせると、燃焼効率が上がりダイエットも早く進み、冬もポカポカに過ごせるでしょう。

岡山ミニコミ: 115.日焼け後の肌のケアに漢方を

-子どもの外遊びや自転車での買い物・・・。注意していたのに日焼けしてしまいました。ここ数年は日焼け後のシミ・ソバカスも気になります。(35歳・女性)
 今年は昨年ほど猛暑ではありませんでしたが、日焼けにより肌に悩みを抱える女性が多いのが現実です。この時季のお手入れに欠かせない漢方を紹介しましょう。
 麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)は、失われた体液を補い、潤いのある肌へ導く漢方。顔・全身の保湿と消炎を同時にできる漢方保湿クリーム「瑞花露(すいかろ)」と併用すれば、より高い効果が期待できます。
 日焼け後のシミ・ソバカスが気になる方は「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」がお薦め。全身の血液の流れを良くし、肌の新陳代謝を活発にすることでシミ・ソバカスの発生を防ぎます。
 また”美肌油”と呼ばれる植物「沙棘(さーじ)」のオイルを主成分としたクリーム「セ・サージ」にも、皮膚の再生を促し、肌の老化を抑制する働きがあります。オイルだけでなく、果汁エキスにはビタミンC、アミノ酸、ミネラルが高濃度に含まれ美白効果が。さらに、果皮・果肉は、血液の循環を促すフラボノイドが豊富です。
 強い夏の日差しと発汗でみずみずしさを失ったお肌に、秋冬の乾燥は大敵。早めのお手入れが肝心です。

岡山ミニコミ: 114.夏の常備薬に「勝湿顆粒」

-梅雨が明けても湿度が高く食欲が落ちぎみ。さらに気温差で風邪を引きやすく困っています。毎年夏バテします。(54歳・女性)
 梅雨から初夏にかけてのジメジメ、盛夏のムシムシ・・・気温40℃を超す砂漠の国からやってきた人でも過ごしにくい日本の夏。最近は、冷房の排熱などで、不快指数が増しているようです。
 梅雨から夏に体調が悪くなることが多 いのは、体内に「湿濁(しつだく)」が溜まるため。湿濁とは、体内の水分が代謝されずに停滞し、汚く濁った湿気を指します。梅雨や夏は、湿度が高く汗が出にくいため、湿濁が起こりやすいのです。体内に湿濁が溜まると、胃腸の働きが鈍くなり、栄養素が吸収できず新陳代謝が悪くなります。勝湿顆粒(しょうしつ かりゅう)処方名で藿香(かっこう)正気散は、この湿濁を取り除き、新陳代謝を活発にする”体のドライクリーニング”剤といえます。
 藿香正気散は、中国では蒸し暑い季節になると、薬屋の店頭に一斉に並び、常備薬としてもポピュラー。ジュースやビールをガブガブ飲む日本人にこそ必要な常備薬です。
食欲がない人はもちろん、暑さに負けず、ガンガン働き、遊ぶぞ!という人にも強い見方。夏風邪には板藍茶と一緒に、食中毒には五行草茶と一緒に飲めるよう、日常や旅でも常備してほしい漢方薬のひとつです。