岡山ミニコミ: 191.ノロウイルス対策は漢方で!

―毎年、この時季になると感染性胃腸炎の原因となるノロウイルスが身近で話題に上り、感染した人の話ではつらく大変だったと言います。漢方での予防・対処法はありませんか。(38歳・女性)
 感染性胃腸炎はウイルス性と細菌性に分けて漢方も対応します。
 ウイルス性が疑われる腸炎なら「藿香正気散(かっこうしょうきさん)」(商品名=勝湿顆粒)プラス、風邪やインフルエンザ対策でおなじみの「板藍根(ばんらんこん)」、細菌性の腸炎ビブリオ菌に汚染された海産物などを食べて起こる食中毒には「藿香正気散」プラス、スベリヒユのお茶「五行草茶」で対応するといった具合に使い分け、分からない時は併用しても構いません。
 感染性胃腸炎の主な症状は、吐き気、おう吐、下痢、腹痛などで、軽い風邪のような症状が現れる場合もあり〝胃腸風邪〟とも呼ばれています。
 漢方では、ウイルスや細菌などの伝染性疾患を〝熱毒〟と呼び、この熱毒を解消する働きがあるのがスベリヒユで、急性胃腸炎やぼうこう炎、尿道炎などにもその抗菌力が利用されます。また「藿香正気散」は、体が余分に抱えた水分を取り除き、胃腸の働きを助けます。食欲が落ち、おう吐、下痢を伴う胃腸風邪にも効果的です。

岡山ミニコミ: 190.冬の人気No.1は〝ばんらん根〟

 ―先日、ある全国紙に「風邪やインフルエンザに抗菌薬(抗生物質を含む)が効くと勘違いしている人が約半数いたことが分かった」という記事が載りました。私も誤解していた一人なのですが、感染症を普段から家族で予防できる漢方はありませんか。(45歳・女性)
  
11月に国立国際医療研究センター病院(東京)が発表した調査結果で、インフルエンザや風邪に対し、抗菌薬の誤った使い方をすると、薬が効かない「耐性菌」を増やす恐れがある―と注意喚起したものです。
 特に高齢の方や受験生を持つ親御さんは心配でしょう。対策としてお勧めは、板藍根 (ばんらんこん)のエキスが練り込まれた「板藍のど飴(あめ)」と、板藍根入り「板藍茶」。当薬局では冬の人気No.1です。
 板藍根(アブラナ科・ホソバタイセイの根)は、藍染めの染料にも使われる植物。藍には、抗菌・防虫効果があることが知られていて、抗ウイルス消炎作用もあります。 人混みへの外出前と、帰宅したら板藍茶でうがいをしてください。〝うがい・手洗い・板藍茶〟を家族の合言葉に。また、のど飴はいつでも持ち歩ける手軽さが好評です。
人混みや乗り物の中など換気の悪い所では、マスクとともに板藍のど飴で即対応しましょう。

岡山ミニコミ: 189.血圧変動の激しい人に適した漢方

 ―先月、かかりつけ医から「11月は急激な血圧上昇に十分注意を」と言われました。普段から朝晩の血圧は高いのですが、昼間はそれほどではありません。漢方で血圧を安定させられるでしょうか。(61歳・女性)

 血圧の変動が激しく、降圧剤を飲むと下がり過ぎてフラフラしたり、気分が悪くなるなど、コントロールがうまくいかない人が漢方薬を求めて来局されることがあります。少し痩せたタイプの人が多く、逆によく太った人は意外に薬でコントロールできています。高血圧は、原因となる疾患が別に存在することがあるので、まずは病院で受診を。その結果、明確な原因がないのに血圧変動が激しく、下がなかなか下がらないという人には漢方が役立ちます。
太っていないのに徐々に血圧が上がってきて変動が激しい人は、年齢とともに体の水分が減り、血液も粘り、そのため気が上っているというタイプ。のぼせたり、目が疲れたりするけれど、腰から下は冷えたりします。
そんな人には、血液をサラサラにする冠元顆粒(かんげんかりゅう)杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)の併用を。併せて運動と食事も大切です。
減塩を心掛け、大豆などのタンパク質、魚と野菜、海藻を摂取することを心掛けましょう。

岡山ミニコミ: 188.秋に手放せない「のどのお守り」

 ―秋口から、のどや鼻が乾燥し、せき込むことも多くなりました。人と話す機会が多い仕事をしているので、どうにかならないものかと思っています。効果的な漢方薬はありませんか。(40歳・女性)

 のどや鼻が乾燥し、せきが頻発する人には、「養陰清肺湯(よういんせいはいとう)」という漢方薬があります。「潤肺糖漿(じゅんぱいとうしょう)」という商品名で知られていて、声を生業にしている人からも重宝されています。
 漢方では「秋=燥=肺=鼻」という関係性を重視します。漢方の「肺」とは、肺だけでなく、鼻、のど、気管、皮膚(皮膚呼吸)まで含んだ大きな意味で捉えます。一般ののど痛、せき止めの薬は炎症を抑えたり、せきを止めるだけですが、養陰清肺湯は、消炎(清)と滋潤(潤すこと)という2つの効能を発揮します。
 炎症が治まり、同時に声も枯れにくくなります。いわば〝のどのお守り〟といえます。例えばコンサートホールや試験会場、静かなレストランでのせきはエチケット&マナー違反となるだけに対策を講じたいもの。直接のどに触れるシロップ状なので効き目もすぐ実感できそう。また、インフルエンザなどのウイルスも乾燥を好みます。予防・対策をお忘れなく。

岡山ミニコミ: 187.〝温度差〟で体調不良に

 ―日中の暑さに比べて朝晩は厚着しないと耐えられないほどです。この温度差に体調を崩してしまいました。季節の気温差に負けない漢方薬はないですか。(35歳・女性)

 季節の変わり目に体調を崩しやすい人は少なくありません。漢方では「衛気(えき)が低下している」と考えられます。衛気とは、漢方でいう〝気〟の一種で、汗腺の開閉をコントロールし、今で言う大切な抵抗力や免疫機能を指します。
 衛気を強める漢方薬が「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」です。皮膚や粘膜のバリア機能を高める作用があります。風邪予防はもちろん、「秋も花粉症に悩まされる」「汗をかいたらすぐ体が冷える」という人にも効果的。
飲みやすい顆粒で手軽に服用できます。
 中国では「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」の名前で高い知名度があります。その由来は、昔、大きな家の玄関にびょうぶを立てていたように、病気などの外敵が体に侵入するのを防いでいたことから、といわれています。
 漢方が苦手という人は、母乳由来のL・ロイテリ菌で腸管免疫アップをお勧めしています。
 朝目覚めて、のどが痛い場合は「銀翹散(ぎんぎょうさん)」を、そして風邪などの感染症対策には「板藍(ばんらん)茶」も併せて常備しましょう。

岡山ミニコミ: 186.猛暑!倒れる前に漢方を

 ―今夏は猛暑日(最高気温35℃以上)となった地域も出ているので、家族の熱中症が心配です。
知り合いから熱中症予防に効く漢方があると聞きました。(45歳・女性)

 熱中症は、日中の屋外の仕事やスポーツをしている時だけでなく、夜間や屋内でも発生します。また、高齢者だけでなく幅広い年代の人に発生しているだけに、異常な暑さの襲来には誰もが注意すべきです。
 大量の発汗は、気=エネルギーを消耗し、心臓機能も弱まります。血液が濃くなると血流が悪化し、血の塊ができたりして、脳卒中や心筋梗塞の危険性も高まります。
 ご質問の漢方は、7月の当コラムでも紹介した麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)です。汗とともに失われたエネルギーを補い、体力や心臓機能を高める作用のある人参(にんじん)と、津液(しんえき)という体内で有用な水分を作り出す作用がある麦門冬(ばくもんどう)、止汗作用のある五味子(ごみし)の3種で構成され、疲労物質の乳酸を分解してくれるというもの。別名〝飲む点滴〟。
当薬局にも「今夏の暑さは、倒れそう」という人が相談に訪れ、麦味参顆粒を購入されています。
また、スポーツドリンクに溶かしておいしく飲めるとSNSでも広まっています。ぜひお試しを。

岡山ミニコミ: 185.あなたの夏バテ、どちらのタイプ?

―真夏、屋外で仕事をしている夫は、大汗をかいて帰宅。私は冷房の効いた部屋で事務。夫婦とも毎年のように夏バテに悩まされます。予防できる漢方があれば教えて下さい。(38歳・女性)

 夏バテには大きく分けて2つのタイプがあります。
 ご主人は、大量の発汗で体液だけでなく、体力(気=エネルギー)も消耗しています。気を消耗すると心臓の機能も弱まり、さらに発汗で血液が濃くなっているので要注意。このような体の中がカラカラ状態の夏バテタイプの人には“飲む点滴”ともいわれる麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)がお薦めです。
 また、ゴルフや野球、サッカーの練習などスポーツ飲料に麦味参顆粒を数包溶かして飲んでいると、持久力や成績がアップしたという面白い報告もあるほどです。
 一方、奥さんは、冷房の効いた部屋で冷えたジュースや食べ物をつい口にしがち。このような人は、過剰な水分が代謝されず停滞し、食欲が落ち、体が重だるくなるジトジト状態の夏バテタイプ。このような人には、勝湿(しょうしつ)顆粒がお薦め。重だるい体をスッキリとしてくれます。
 自分がどちらのタイプかを把握し、自分に合った漢方で予防し、夏の暑さを楽しんでください。

岡山ミニコミ: 184.食中毒の季節、胃腸対策は漢方で!

 ―暑さに弱く、梅雨時季にかけて毎年、胃腸の調子を崩します。昨年は夏風邪による下痢だと思っていたら実は食中毒でした。夏バテや食中毒から体を守る漢方薬はないですか。(40歳・女性)

 この時季に体調を崩すことが多い理由は、体内に「湿濁」がたまりやすいためです。湿濁とは、体内で水分が代謝されずに停滞した、濁った湿気を指します。湿濁がたまると胃腸の働きが鈍くなり、栄養素が吸収できないために新陳代謝が悪くなるのです。
 漢方では、処方名「かっ香(かっこう)正気散」、商品名「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」が知られています。
 体が余分に抱えた水分を取り除き、胃腸の働きを助けるかっ香正気散は、食欲が落ち、おう吐や下痢を伴う場合にも効果的。夏風邪か食中毒かよく分からないときでもOK。漢方での早めの対応が役立つでしょう。
 細菌やウイルスなどによる伝染性疾患を漢方では「熱毒」と呼び、細菌にはスベリヒユのお茶「五行草茶」で対応します。急性胃腸炎やぼうこう炎、尿道炎などにその抗菌力が利用されます。
 かっ香正気散とともに、ウイルス感染や夏風邪には「板藍(ばんらん)茶」、食中毒には「五行草茶」と、健康管理に常備してほしい漢方薬です。 

岡山ミニコミ: 183.“オシッコ漏れ”に試したい漢方

 ―恥ずかしながら夫婦そろって尿漏れに悩んでいます。大人のおむつを使う前に、まずは市販薬を試そうと考えています。効果的な漢方はないですか。(60歳・主婦)

 せきやくしゃみの瞬間やカラオケで大きな声を出したときに下着がぬれる、といった症状は「腹圧性尿失禁」です。
40歳以上の女性の2人に1人が経験しているとも言われています。女性に多い理由は、尿道が男性より短いこと、排尿に関連した筋肉が緩みやすくできていることもあり、これらの筋肉は、肥満や出産、加齢などでも弱くなる傾向があります。男性は、前立腺肥大に伴う排尿障害が疑われます。
中国漢方では、排尿のトラブルを加齢に伴う「腎虚」の一つと考えます。ホルモン分泌や泌尿器、生殖器機能をつかさどる「腎」の働きが低下したことによるものと考え、海馬補腎丸(かいまほじんがん)や牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)などの補腎薬でその機能を回復させていきます。 若い人で、緊張など精神的問題が原因となり頻尿になる場合、無菌性のぼうこう炎にもよく使うハスの実の入った漢方・清心蓮子飲(せいしんれんしいん) が有効です。
 恥ずかしがらず早めに健診を受け、併せて自然の力を上手に利用することをお勧めします。

岡山ミニコミ: 182.体の内と外から漢方でダブルケア!

 ―日増しに紫外線が強くなる時季、外出前の日焼け止めクリームが欠かせません。最近は加齢による肌の衰えも感じています。お肌に効果的な、夫婦でも使える漢方はないですか。(50歳・主婦)

 オゾン層の破壊が進むと私たち人間にどんな影響があるかというと、有害紫外線の増加による皮膚がんや白内障などの健康リスクが高まること。日光浴にはメリットもありますが、紫外線による日焼けや炎症、しみ、そばかすの原因にもなりますし、ハリや弾力を失っていきます。
 そうした肌の悩みを持つ人に紹介したいのが、誰でも試せる漢方サプリです。
 沙棘(さーじ)という中国の奥地に自生するグミ科の植物。その果実から抽出したサージオイルには、ビタミンEやβカロテン、不飽和脂肪酸などが豊富に含まれ、〝美肌油〟としても珍重されてきました。
 近年の研究で肌の衰えは加齢とともに老化していく毛細血管に原因があることも分かっています。そのため、内からはカプセルを飲んで、外からはクリームを塗って、内と外からダブルケアをすれば万全でしょう。服用する「紅沙棘(ほんさーじ)」(カプセル)、クリーム状の「セ・サージ」を、今夏に向けてご夫婦でお試しください。