岡山ミニコミ: 88.インフルエンザ対策

ー新型インフルエンザが広まる中、どこのお店もマスクが売り切れで、買うことができませんでした。うがい・手洗いのほかに、漢方での対策がありましたら教えてください。(40歳・女性)
 まず睡眠と栄養をしっかりとり、人ごみをなるべく避けることが大切です。十分な睡眠と栄養は体の防衛力を高め、ウイルスに感染しにくく、感染しても症状を軽くするためには欠かせません。春から夏にかけての免疫アップには、体の気(エネルギー)と陰(体液)を補う「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう、処方名=生脈散)」がお勧めです。
 また、のどからのウイルスをブロックするのに役立つ漢方が「板藍根(ばんらんこん)」のお茶。中国ではインフルエンザのシーズンに、小中学校の校門で、登校してきた子供たちののどにスプレーで板藍根の煎(せん)じ液を吹きかけて健康管理に用いることもあるそうです。外出前と帰宅後に、板藍根のお茶を飲むと良いでしょう。最近は板藍根のアメも発売されているので、外出時には持ち歩き、人ごみではなめておくと良いでしょう。そして、のどがおかしいなと思ったら、板藍根のお茶とともに漢方の風邪薬「銀翹散(ぎんぎょうさん)」を早めに飲むこと。マスク不足も漢方の知恵でカバーして乗り切ってください。この対策は、風邪や季節性のインフルエンザにも役立ちます。

岡山ミニコミ: 87.薬の前に食生活の見直しを

ーこの春大学生になり下宿を始めた娘のアトピー性皮膚炎が悪化しているようです。何が原因でしょうか。(46歳・女性)
 環境の変化は、体や心のストレスになりますが、娘さんが今一番注意すべきは、日々の食卓でしょう。携帯電話にはお金をかけても、食事は何でもよいという若者が増えています。薬で治そうとする前に、まずは娘さんの毎日の食事内容を確認してみてください。
 漢方では、五味(酸っぱい・苦い・甘い・辛い・塩辛い)、五色(青・赤・黄・白・黒)といって、味や色のバランスのとれた食事がおいしいのはもちろん、健康にも良いと考えます。また季節の食べ物は、体のバランスを整えるように自然が与えてくれたもの。味や色のバランスとともに旬を大切にした食事を心掛けることが大切です。
 ちなみにアレルギー体質の人は、「冷」冷たいもの、「生」生もの、「甘」甘いもの、「脂」油ものや乳製品を取りすぎないように。ポテトチップスにジュース、アイスクリームでお腹を膨らしていると、アトピー悪化の原因になります。食事の際にはそれらに気を付けること。また、お弁当を作って持ち寄る「弁当の日」活動が小・中学校を中心に全国で広がっている今、五味・五色に配慮した彩りのよいお弁当を手作りしてみるのもいいですね。 大人になってからの食生活は幼いころの食習慣が影響します。ぜひ食卓を見つめ直してください。

岡山ミニコミ: 86.目の疲れには菊と枸杞(くこ)

-仕事でパソコンを長時間使うため慢性的に目が疲れているのですが、春になると、ドライアイや充血、目のかゆみが一層ひどくなる気がします。何か良い対処法はありませんか。(28歳・女性)

 自然界の陽気が盛んになる春は、冬の間 内にこもっていたものが一気に外に出る時季。だから、目の充血、目のかゆみなどの不快な症状が現れやすくなるのです。
 漢方では「肝は目に孔(あな)を開く」と言い、目は肝と深くかかわっていると考えます。また、血は目の栄養源で、目を使うことで血が消耗されるともとらえます。長時間、特に夜に目を酷使すると血が消耗され、栄養が行きわたらなくなり、目が乾いたり、かすんだり、疲れやすくなります。さらにひどくなると、頭痛、肩こり、精神不安を引き起こし、イライラ、うつ状態、女性の場合は生理不順を招くことも。
 そんなときには、”飲む目薬”と呼ばれる漢方薬「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」を。この薬のベースとなる「六味地黄丸(ろくみじおうがん)」と「枸杞子(くこし)」には、肝を養い、血を増やす作用があります。また中に入っている菊の花には、目の充血を抑え、視力回復に役立つ働きも。乾燥した菊の花を熱湯で数分浸出させて飲む「菊花茶」や、枸杞の実と合わせた「杞菊茶(こぎくちゃ)」もお薦めですよ。

岡山ミニコミ: 85.体質改善しながら花粉症対策

ー花粉症の私にとっては一年で最もつらいシーズンがやってきました。くしゃみや鼻水がひどく、薬を飲んでいるのですが、仕事中に眠くなったり口が渇いたりして困っています。(24歳・女性)

 西日本では、花粉の飛散量が昨年をかなり上回ると予測され、花粉症の人は厳しい春を迎えていることでしょう。
 症状が出始めた場合、漢方では、体質改善を促しながら症状を抑えます。まず、水っぽい鼻汁が多い、鼻が詰まる、くしゃみが出る、のどの痛みはなく目も赤くないーという「寒体質」の人には、最もポピュラーな鼻炎漢方「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」を。涙目、くしゃみ、鼻汁、タンや鼻詰まりなどの症状を改善し、体を温め乾燥させる効果があります。普段の食生活では、冷たいものの食べ過ぎや水分の取りすぎに注意しましょう。
 また体が熱っぽく、目・鼻・のどの粘膜が腫れ、目がかゆく鼻汁も黄色く粘ついた「熱体質」の人には、風邪薬としても使う「銀翹散(ぎんぎょうさん)」が向いています。味の濃いものや辛いもの、アルコールのとりすぎには注意すること。
 症状に関係なく、粘膜のバリアー機能を高めるオウギの入った「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」を組み合わせると、さらに効果が期待できます。
 一般のサプリメントや健康食品と併用しても心配はありませんが、詳しくはご相談ください。

岡山ミニコミ: 84.インフルエンザの対策と治療

-タミフルが効かないインフルエンザがあると知り心配です。今一度、漢方のインフルエンザ対策と治療について教えてください。(40歳・女性)
 インフルエンザはかかってからでなく、予防と初期対応をいかに家庭で行うかが大切。まず予防についてですが、一般に言われているように「マスク・うがい・手洗い」を徹底し、部屋は加湿し、そして、十分な栄養と睡眠をとるようにしましょう。さらに漢方では、「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」の名で販売されている「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」を普段から飲み、外から帰ったら「板藍(ばんらん)根」のお茶を飲むことをお薦めします。玉屏風散は体表での防衛力を高める働きを持つ漢方。板藍根は、2003年に中国をはじめアジア一帯でSARS(重症急性呼吸器症候群)が猛威を振った際に品薄となった薬草で、アブラナ科の植物の根です。
 気を付けていたのに、のどが痛くなって熱が上がり、インフルエンザが疑われる場合は「銀翹散(ぎんぎょうさん)」と板藍根のお茶を併用します。銀翹散には、漢方で抗菌抗ウイルス作用を意味する”清熱解毒(せいねつげどく)”の力を持つ成分が多く含まれ、できるだけ早く板藍根と併せて飲むことで、症状が軽く、回復が早くなります。病院で出された薬と併用できるので、漢方を飲んだらすぐに受診しましょう。
 ちなみにノロウイルスのように、ムカムカして胃腸に症状が出たときは、「かっ香正気散(かっこうしょうきさん)」と板藍根のお茶を併用すること。

岡山ミニコミ: 83.風邪初期の症状別対処法

 前回紹介した「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」を飲んで免疫力を高め、マスクをして外出し、うがい・手洗いを欠かさなくても、風邪を引いたりインフルエンザにかかってしまう場合があります。そんなときに家庭でできる初期の対処法をお話しましょう。
 皆さんが病院に行くのは、急に熱が上がったり、市販の風邪薬で症状が治まらなかった時だと思います。でも、症状がひどくなる前の初期(入り口)で治せたらいいですよね。そこで覚えておいていただきたいのが、漢方の風邪3タイプと、抗ウイルスの漢方と呼ばれる板藍(ばんらん)根のお茶の活用です。
 ゾクゾクっとする”寒気”から始まるタイプは「葛根湯(かっこんとう)」、インフルエンザなどのように、急な”のどの痛み・熱”から始まるタイプは「銀翹散(ぎんぎょうさん)」、胃腸カゼなど”むかつき・下痢”から始まるタイプは「藿香正気散(かっこうしょうきさん)」-と症状に応じて3つの漢方薬を、できるだけ早く板藍茶と併用することが大切です。
 これらは、せいぜい初期の2日間ぐらいまで。それ以降は症状により漢方が異なってきますので、医療機関や薬局にご相談下さい。板藍茶は、以降もずっと飲み続けることをお勧めします。

岡山ミニコミ: 82.今年の風邪・インフルエンザ対策

-職場で風邪がはやっていても、いつも一人だけ引かずに元気な人がいます。
風邪を引きやすい私は「引く気がしない」と豪語する彼女がうらやましくてなりません。
体質の違いでしょうか。(27歳・女性)

 風邪やインフルエンザが流行しても、すぐにかかってしまう人、かからない人、かかっても軽く済む人がいますね。寝不足や栄養摂取に偏りがある人は、当然、抵抗力が落ちるのでかかりやすくなります。
でもそれ以前に、体の防衛力に違いがあるんですよ。
 ウイルスや細菌などの外敵を防ぐために皮膚や粘膜に張り巡らされているバリアのことを、中医学では”衛気(えいき)”といいます。この衛気が弱い人が、いつも一番に、そして何度も風邪を引きやすくなります。衛気を強め、免疫力を高めるためには「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」がお薦め。そして、外出の際にはマスクをして、帰宅時には手洗い、うがい、抗ウイルスの漢方と呼ばれる「板藍(ばんらん)茶」を飲み、予防に努めましょう。それでもかかってしまった場合は、「葛根湯」「天津感冒片」(銀翹解毒散)「勝湿顆粒」などを用いること。この三重の防衛体制で、今年も風邪を撃退しましょう。
 ちなみに、新型インフルエンザの世界的流行が心配される中、厚生労働省ではその対策の一環として、1人20~25枚の不織布製マスクの備蓄を推奨しています。

岡山ミニコミ: 81.やせすぎて悩んでいる人は・・・

ー三食きちんと取っているのに、やせすぎているのが悩みです。健康的に見える体型になりたいのですが・・・。(27歳・女性)
前回のようにメタボや太りすぎで悩んでいる人から見ればうらやましい話かもしれませんが当人にとっては深刻。
原因としては①神経質②食が細い③運動量が多すぎる④何か病気にかかっているーなどが考えられます。今回は①と②を中心にお話しましょう。
 まず、太れない人に多いのが、①の交感神経緊張タイプ。脂肪の燃焼速度が速く、活動的で何を食べても太れません。中国漢方では、この状態を、体液が不足傾向にある「陰虚(いんきょ)」といいます。イライラ、不眠、のぼせなどが見られることが多く、陰虚を改善する「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」、神経のバランスを整える「開気丸(かいきがん)」などを併用します。シソなどの香味野菜を取るのもお勧め。
 また、食べたものを身につける力が弱い②のタイプは、エネルギーが不足している「気虚(ききょ)」。食べてもすぐお腹が張り、下痢をしやすく、疲れやすい傾向にあります。消化器系、呼吸器系の機能が落ちているので「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」や「参苓白朮散(じんれいびゃくじゅつさん)」などで、機能改善を行います。良質アミノ酸製剤やローヤルゼリーなどで直接栄養を補給するのもよいでしょう。

岡山ミニコミ: 80.漢方でメタボ対策

-メタボリックシンドロームと指摘された夫とともに、ダイエットに励む毎日です。でも、脂っこい食べ物やケーキがやめられず、なかなか思うようにやせられません。(32歳・女性)
 今年の4月から、メタボリックシンドロームに着目した健診がスタートしました。今までは見て見ぬふりをしていた人も、これを機に、自分の食生活を見直し、改善に取り組むようになったことでしょう。
 漢方では肥満対策には、家畜に与えるとやせてしまうという痩羊草(そうようそう)が入った「三爽茶」、話題の「杜仲茶」、脂肪過多症に効果が期待できる九味半夏湯加減「扁鵲(へんせき)」などを利用します。お酒や甘いもの、脂っこいものが好きな人には「温胆湯(うんたんとう)」、消化を助ける「晶三仙」もお薦め。
 バラ科の低木「山査子(さんざし)」は、肉類や脂っこいものの消化を助ける働きに加えて、コレステロール値を正常にし、過剰な脂質を減少させる働きがあることが、最近、分かってきました。
 山査子を日ごろからお茶として飲んだり、山査子、麦芽、神麹(しんぎく・小麦や小豆、こうじなどを発酵させたもの)を炒(い)って合わせた「晶三仙(しょうさんせん)」を飲むと良いでしょう。
 次回は逆に、”太れない”悩みについてお話します。

岡山ミニコミ: 79.「麦味参顆粒」でしっとり美肌

 涼しい風に、秋の訪れを肌で感じるようになりました。女性の皆さん、夏の疲れがお肌に残ってはいませんか。強い日差しと発汗でみずみずしさを失ったお肌に、秋冬の乾燥は大敵です。
 前回紹介した夏の健康管理に必須の麦味参顆粒は、心臓のお守りとしてだけでなく、実はお肌にとっても大切な漢方。失われた体液を補い、潤いのある肌へと導きます。麦味参顆粒]飲んで、今のうちに、しっかり細胞に潤いを補充しておきましょう。また、保湿と消炎を同時にできる漢方保湿クリーム「瑞花露(すいかろ)」もお薦め。顔から全身まで使用OK。入浴後のサポートとして併用すれば、より高い効果が期待できますよ。
 また、紫外線を浴びすぎてシミやそばかすが気になる方に紹介したいのが「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」。全身の血液の流れを良くし、肌の新陳代謝を活発にすることでシミやそばかすの発生を防ぎます。月経不順、貧血、冷えなどを緩和する働きもあるんですよ。
 さらに、”美肌油”と呼ばれる植物「沙棘(さーじ)」のオイルを主成分とした「セ・サージ」にも、皮膚の再生を促し、肌の老化を抑制する働きが。日々のスキンケアに使って、体の内と外からシミ・そばかすを防ぎましょう。