岡山ミニコミ: 28.関節の痛み・しびれ

 毎年、梅雨前後は関節が痛んで外出もおっくうになる方がおられます。

季節の変わり目やこの時期には、風(冷たい風)、寒(冷え)、湿(湿度)から神経痛や関節痛に悩む方が増えます。根本から治すこともなく、湿布や痛み止めに頼っている方も多いのではないでしょうか。痛みを気にせず元気な生活を送りたいものですね。

 さて、関節痛や神経痛に効く漢方はどんなものがあるかと申しますと・・・

漢方では、こういった痛みの疾患を総称して「痺(ひ)症」といいます。痺とは気血の流れを阻害して痛みやしびれが生じ”詰まって通じない”という意味。この痺症には腎機能を高める「独歩丸(どっぽがん)」がお勧め。16種類の生薬からなる飲みやすい丸薬で、リウマチ・慢性関節炎・五十肩・腰痛・座骨神経痛などの痛みやしびれ・だるさを奏功します。

服用のポイントですが・・・

ひざに水が溜まるのを繰り返す人には「防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)」、刺すような強い痛みのときは「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」、疲れるとひどくなる場合は「海馬補腎丸(かいまほじんがん)」を併用することでより効果的に。また4月に紹介した食用アリの漢方「イーパオ」も優れた抗炎症、鎮痛作用でリウマチの緩和に役立ちます。

岡山ミニコミ: 27.「中国漢方」は美人の素?

 日差しが強くなると肌荒れや髪のぱさつきが悩み。中国の女性は肌がキレイな人が多いような気がします。

 中国漢方は治療や健康維持だけでなく、いつまでも元気で心身ともに美しくありたいと願う女性にも役立っています。

 体の潤いの源である血液や体液を補う必要があると中国漢方では考えます。そこで紹介したいのは”女性の宝”といわれる薬草「当帰」をふんだんに含む「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」。女性にとって大切な「血」を補い、月経不順・貧血・冷え・シミなどを改善して、肌や髪などの女性本来の美しさを。シロップ状なのでお湯で薄めても紅茶などに入れても気軽に飲めます。

 中国漢方は、単に体重を減らすことではなく、「筋肉」「水」「脂肪」のバランスを整え根本的な”体質”を変えていこうとするもの。食べないのに太る「気虚」タイプの人には、基礎代謝を上げる「香砂六君子錠(こうしゃりっくんしじょう)」、ストレス太りには、気の流れを良くする「逍遥丸(しょうようがん)」と「三爽茶(さんそうちゃ)」など漢方薬とお茶の組み合わせを。無理をせず体脂肪を落とします。(婦宝 試飲サンプル

岡山ミニコミ: 26.「食用アリ」の漢方とは

 漢方に「食用アリ」があります。

日本ではあまりなじみがありませんが、中国では約3000年ほど前から滋養強壮食品として活用されていたようです。30年前からは医師が処方する薬として使われています。

 どうしてアリが良いのでしょうか。

アリは、5年?20年の長寿の昆虫。自分の体重の400倍の物を持ち上げるとも。この驚異的なパワーの秘密は、アリが持っているミネラル(亜鉛・マグネシウムなど)やアミノ酸・タンパク質などバランスの取れた栄養素によると考えられています。

 優れた抗炎症・鎮痛作用をはじめ、近年の研究では免疫機能を調節し、過剰な免疫反応を抑える働きがあるので関節リウマチの治療に繁用されているのです。

 健康に良いと分かってもアリを食べるのは抵抗がありますよね。

日本で漢方として使用されるものは、中国南部の広西・雲南で養殖している「疑黒多刺蟻」という黒アリ。そのまま食べるのではなく、アリの粉末にハトムギ・葛(クズ)などの植物成分を配合した飲みやすい錠剤タイプで販売されています。

男性不妊や老化防止、血行改善にも効果があると注目を集めるアリは、慢性肝炎の治療にも利用されているようです。

岡山ミニコミ: 25.テレビで「沙棘」とは

 最近テレビで「沙棘(さーじ)が特集され、話題になっています。どのようなものかというと・・・

テレビ番組では「ウエストを細くする」ということで特集されていましたね。沙棘は「サージ」とか「サジー」「ゴールデンベリー」と呼ばれます。中国の四川・華北省奥地に自生するグミ科の植物で、赤や黄色の果実は「生命の果実」「砂漠の人参(にんじん)」と呼ばれ、チベット医学やモンゴル医学で利用されてきました。

 その果実から取れる真っ赤な油は、果実植物でもトップクラスのビタミンE、野菜の数倍ものβカロチン、不緩和脂肪酸を含んでいるため”美肌油”と呼ばれます。抗酸化作用が高く、肌の老化の原因となる体のサビを防ぎ、美肌に役立ちます。

 具体的にどのような利用法があるのかと申しますと・・・

この油は飲んでも塗っても構いません。中国では潰瘍(かいよう)やニキビ跡にも応用します。

また、油以外に果汁や果皮・果肉にも注目すべき成分があります。テレビで紹介していた果汁ジュースにはビタミンCやアミノ酸・ミネラルが高濃度に含まれていて、脂肪の代謝を高めると共に美白効果も。

また、果皮や果肉にはフラボノイドが多く含まれていて、心臓や血管の健康を守る働きがあります。

 この果汁成分を錠剤化した商品が「沙棘精」です。

岡山ミニコミ: 24.カゼ花粉から身を防ぐ「防風(ボウフウ)」

 面白いもので、薬草の名前にはいろいろな付け方があり、その効能がそのまま名前になったものもあります。

 セリ科のボウフウは「風(ふう)」から身を防ぐ効能から、その名が付きました。「風」とは、風邪や、風と共に飛んでくる花粉などのこと。風は寒さや花粉・ウイルスなどさまざまなものを運んできて、体はその影響を受けます。

 そろそろ気になり始めた花粉症などのアレルギーとは、外敵から身を守る免疫力の過剰反応です。大切なお客さんを泥棒と間違えて追い出し、逆に泥棒を簡単に家の中に入れてしまっている状態です。アレルギーを起こしたり、風邪を引きやすかったり、感染症にすぐかかったり?こんな人はしっかりした防御、すなわちセキュリティーが必要です。

 そこで、守りの堅い家にリフォームしていくのが、ボウフウと粘膜のバリアー機能を高めるオウギの入った「玉屏風散(ぎょくびょうぶさん)」です。

 昔、玄関に屏風を立てて影を作り、奥からそっと訪問者を見て大切なお客さんかどうか確かめて招き入れていたという習慣が、名前の由来となっているのです。泥棒を招き入れてから「縄を結う」のはやめにして、花粉症の季節に向けて、今からセキュリティーをしっかりさせるための”からだの免疫リフォーム”を始めておきたいものです。

 玉屏風散は、受験シーズンの風邪予防と一緒に、花粉対策も同時に行うという漢方ならではの裏技です。玉屏風散は、日本では「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」の名前で、飲みやすい顆粒として販売されています。

岡山ミニコミ: 23.神経痛やリウマチの痛みを取る「独活(ウド)」

 今年は暖冬といわれていますが、神経痛やリウマチに悩んでいる人にとってはつらい季節です。

 漢方では、神経痛やリウマチなどの痛みの疾患を総称して「痺(ひ)症」といいます。

 この痺とは「詰まって通じない」という意味があります。高齢になったり、何らかの原因で体が虚弱になると、その弱りに乗じて寒さや湿気などの外敵が体内に入り込み、気血の流れを阻害し、痛みやしびれが生じている状態のこと。

 これらの寒さや湿気などによる邪気(じゃき)を除去して、詰まりを通じ、足腰や背中の痛み・関節痛・下肢のしびれなどを改善してくれるオリエンタルハーブの一つに「独活(どっかつ)」があります。

 や山菜としておなじみのウドのことです。「ウドの大木」と言われ、役に立たないものの代名詞のように言われていますが、いえいえ薬用としてはなかなか有用で、根茎部は古くから漢方薬として用いられます。

 この独活を主役とする鎮痛の中国漢方薬に「独歩丸(どっぽがん)」があります。リウマチを悪化させる風・寒さ・湿気などの悪天候から、体を守る働きがあります。「冷えると痛む」「雨の日は調子が悪い」という人に「いつまでも独(ひと)りで歩きたい」という望みをかなえてくれる強い味方です。

 また日本ではあまりなじみがありませんが、中国ではリウマチに「食用アリのの漢方薬」をよく使います。アリはミネラル(亜鉛・カルシウムなど)やアミノ酸を豊富に含み、優れた抗炎症・鎮痛作用を持っています。

岡山ミニコミ: 22.インフルエンザに[漢方の抗生物質]

漢方の風邪薬といえば、皆さんご存知なのが葛根湯(かっこんとう)ですね。でも葛根湯だけが風邪薬ではありません。?ぞくぞく寒気がして肩が凝ったり頭痛がする風邪?のどが痛み、熱っぽい風邪?おう吐・下痢を伴う風邪と、大きく分けても3種類はあります。

この中で葛根湯が効くのは?の風邪。体を温めて治す場合に使います。逆に、?のように熱っぽくて炎症があるときには、炎症を抑え、熱を発散させる「天津感冒片(てんしんかんぼうへん)」を使います。?の風邪には、水分の代謝を整える「勝湿(しょうしつ)顆(か)粒」を使います。 ところで、間もなく今年もインフルエンザが流行する季節がやってきます。予防をするには、うがいや手洗いなどの日々の注意が必要ですが、漢方にも抗ウイルス作用のあるお茶があることをご存知でしょうか。[漢方の抗生物質]とも呼ばれる「板藍茶(ばんらんちゃ)」です。 これは板藍根のエキスを顆粒状にし、お茶として手軽に飲めるようにしたもの。うがいに使うなど予防にもなり、前述の漢方薬や市販の薬と併用して飲むこともできます。中国では家庭常備薬として備えられているポピュラーなお茶です。

岡山ミニコミ: 21.「丹参」で血液サラサラ

 最近、次々と有名芸能人が倒れたことで「隠れ脳こうそく」という言葉をよく聞くようになりました。脳こうそくとは、脳の血管が詰まって、脳の組織が死んでいくこと。元気だった人が突然倒れたりするため、突発的な病気と思われていますが、実は小さなこうそくが長い間に進行したものなのです。実際、30代では8人に1人、40代では3人に1人、50代では2人に1人、60代では8割以上に「隠れ脳こうそく」があるといわれています。

 発作が起きてしまってはすでに遅し。後遺症が残ったり、命にかかわることもあります。そこで危機管理に登場するのが、丹参(タンジン)です。

 中国では、お血(おけつ・血の滞り)という症状ととらえます。お血かどうかは、くすみ・しこり・痛みといったお血特有の3大症状で見つけます。この症状を改善する活血化けつ(血流改善)薬の中で、最も繁用されている薬草の一つがこの丹参です。シソやサルビアと同じシソ科の植物で、作用が穏やかなうえに、養血作用もあるところから、古来珍重されてきました。故・毛沢東首相の心臓病を治すために、中国の国家的プロジェクトで開発された脳心血管病の漢方薬「冠心?号方」の主成分もこの丹参です。

 薬理学的には、血流量を増加し、血液の粘度を下げ、脳動脈や冠状動脈を拡張させる作用があることから、特に脳血管障害や心臓病、高血圧症の治療に用いられます。日本でも最近研究が進んでいます。丹参を配合した血液サラサラの漢方薬には、冠元顆粒(かんげんかりゅう)があります。

岡山ミニコミ: 20.「トウキ」でカサカサ肌もピカピカに

 もっと美しくなりたい?、女性の永遠の願いです。中国では、揚子江中流周辺の女性が美しい、特に肌がきれいだと言われています。この地域の女性は当帰(トウキ)という漢方薬を飲む習慣があるからです。

 血液は体の中を川のように流れています。酸素や栄養物はこの川のお陰で、隅々の細胞に届けられて、健康とみずみずしい肌が維持されています。では、長い間雨が降らなくて水量不足を起こしたらどうでしょう。細かい枝分れした川は干上がり、進めなくなります。これを血の不足、血嘘(けっきょ)といいます。そして、大雨で堤防が決増したのが出血、土砂が流れ込み流れが悪くなった血の滞りをお血(おけつ)といいます。どの状態になっても、酸素や栄養物は運ばれなくなってしまいます。そうすると、手足は冷え、肩が凝り、目にクマができて、肌はカサつき、シミが目立ち・・・美しさとはほど遠くなってきます。

 川の水量不足は補い、堤防の決壊は修復・強化し、川底の土砂は掘り出し、流れを回復してあげなければなりません。この働きを補血・止血・活血といい、このすべてに役立つのが、当帰なのです。そのため、生理で血を失う女性にとって、当帰は「女性の宝・美容の女王」と呼ばれます。

 この当帰をたっぷり含んだシロップ状のとてもおいしい漢方が「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」です。(婦宝 試飲サンプル

岡山ミニコミ: 19.「ジャノヒゲ」で細胞・粘膜に潤いを

 夏が長く続いて、バテバテという方も多いでしょう。汗をいっぱいかくと、体は気(エネルギー)と津液(しんえき・体液のこと)を失い、血液が粘ってつまりやすくなったり、細胞がみずみずしさを失い、皮膚や粘膜が乾燥してしまいます。このような状態のまま、乾燥の季節の秋を迎えてしまうと、呼吸器系では空ぜきが止まらなかったり、肌が荒れたりかゆくなったりしてしまいます。

 こんなときに細胞に元気と潤いを呼び込んでくれるのが、日陰などによくみられる身近な植物。幅2・3ミリのヒゲのような葉が多数出ている「ジャノヒゲ」の根の膨らんだ部分です。漢方では麦門冬(ばくもんどう)と呼びます。「竜のヒゲ」とか、県内では「クスダマ」と呼びます。濃青色の種子で「クスダマ鉄砲」をして遊んだ記憶のある方も多いかもしれません。

 この「麦門冬」は、漢方の世界ではよく利用されています。夏バテやエコノミークラス症候群の予防に使う「生脈散(しょうみゃくさん、商品名:麦味参顆粒)」、空ぜきやのど痛、妊娠中の咳には「麦門冬湯」、口の渇きや皮膚乾燥がある糖尿病やアトピーに「麦味地黄丸(ばくみじおうがん、商品名:八仙丸)」などを使います。秋から冬にかけては、体は乾燥し過ぎないように潤わせておくことが必要です。